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売り先行も円安進行など映して買い戻しの動きが強まり27000円を回復【クロージング】

2022/5/6 15:59 FISCO
*15:59JST 売り先行も円安進行など映して買い戻しの動きが強まり27000円を回復【クロージング】 6日の連休明けの日経平均は反発。185.03円高の27003.56円(出来高概算14億9000万株)と6営業日ぶりに27000円を回復して取引を終えた。売り先行で始まったものの、円安進行や時間外取引での米国株先物が下げ渋っているため、主力銘柄中心に買い戻しの動きが強まった。また、本格化する国内主要企業の決算では、円安などを背景に好業績なものが目立っており、これら銘柄に投資資金が向かい、後場中盤には一時、27072.59円まで上げ幅を広げた。その後は週末の持ち高調整の動きから様子見姿勢が広がるものの、27000円台を回復して終了した。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1280に迫り、全体の7割近くを占めた。セクターでは、サービス、情報通信、その他製品、証券商品先物を除く29業種が上昇。鉱業、電気ガス、石油石炭、空運、銀行などの上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化<4063>、第一三共<4568>、京セラ<6971>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、テルモ<4543>が軟調だった。 注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、大方の予想通り0.5%の利上げと、膨張した米連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産の縮小を6月から開始することを決めた。その後会見したパウエルFRB議長は大幅利上げには消極的な姿勢を見せたものの、米国市場では主要株価指数が乱高下した。連休明けの東京市場は5日の米国株の大幅安を背景に売り先行スタート。取引開始直後には一時26543.29円まで下げ幅を広げる場面があった。ただ、日米の金融政策の違いから円安が進んでおり、トヨタ<7203>などの輸出関連株や好決算銘柄に買いが続いた。また、岸田首相がロンドンの講演で「安全を確保した原子炉の有効活用を図る」と述べたため、東電力HD<9501>をはじめとする電力株が軒並み高となった。 FOMCの結果は想定通りの内容だったが、米金利に関しては不透明感が強い状態に変化はなく、機関投資家などはFRBの今後の政策運営に対する迷いがあると見受けられる。このため、今夜発表される雇用統計など米国の経済指標を受けた米長期金利の動きをにらみながら、米国市場は不安定な展開が続きそうで、東京市場も値動きの荒い展開になることが想定される。一方、本格化する国内主要企業の決算は、円安効果などから概ね堅調な結果となっている。ただ、原油市況が再び上昇するなど原材料高が収益を押し下げる要因になるだけに、今後も商品市況などの動きにも警戒が必要で、企業業績の先行き不透明さも懸念要因となろう。 《FA》
関連銘柄 12件
2413 東証プライム
1,465.5
11/26 15:30
+57(%)
時価総額 995,177百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,096
11/26 15:30
-12(%)
時価総額 4,615,198百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,550
11/26 15:30
-56(%)
時価総額 8,859,005百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,835.5
11/26 15:30
+2.5(%)
時価総額 1,134,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
10,180
11/26 15:30
-75(%)
時価総額 16,795,392百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6971 東証プライム
1,478.5
11/26 15:30
-12(%)
時価総額 2,233,236百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
547.2
11/26 15:30
-16.7(%)
時価総額 879,360百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17