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後場に注目すべき3つのポイント~透ける心理「強気だが市場環境は見通しづらい」

2021/1/19 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~透ける心理「強気だが市場環境は見通しづらい」 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反発、透ける心理「強気だが市場環境は見通しづらい」 ・ドル・円はじり高、クロス円に追随/ ・値下がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位がテルモ<4543> ■日経平均は3日ぶり大幅反発、透ける心理「強気だが市場環境は見通しづらい」 日経平均は3日ぶり大幅反発。361.64円高の28603.85円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米株式市場はキング牧師誕生日の祝日で休場だった。ただ、欧州ではドイツ株式指数(DAX)などが小じっかり。また、イエレン次期米財務長官が19日に予定される公聴会で大規模な経済対策の必要性を示す方針などと海外メディアが報じ、本日の日経平均はこれらを好感して163円高からスタート。指数寄与度の高いファーストリテ<9983>が買われたこともあり、寄り付き後の日経平均は上げ幅を広げ、前場中ごろには28669.87円(427.66円高)まで上昇する場面があった。 個別では、前述のファーストリテが3%の上昇となり、1銘柄で日経平均を約102円押し上げた。一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたほか、傘下のユニクロでスマートフォン決済サービスに参入すると報じられている。太陽誘電<6976>やローム<6963>といった電子部品株の一角、日産自<7201>、東京電力HD<9501>も上げが目立つ。その他ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>などが堅調で、三井E&S<7003>が東証1部上昇率トップとなっている。一方、エムスリー<2413>やルネサス<6723>が軟調で、レノバ<9519>も利益確定売り優勢で2%超の下落。また、タカショー<7590>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、ゴム製品、繊維製品、電気・ガス業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。鉱業と精密機器の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は43%となっている。 本日の日経平均は反発し、300円を超える上昇で前場を折り返した。米国では3連休後、19日にイエレン氏の公聴会、また20日にバイデン次期米大統領の就任式といった重要イベントが控えており、朝方はこう着感の強い展開を見込む声が多かった。ただ、日経平均は15日、18日の2日間で450円あまり下落しており、「押し目では拾いたい」という投資家の買いを誘ったのだろう。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆円に乗せており、米休場明けであることを考慮すれば取引はまずまず活発と言える。先週の当欄で度々述べたが、やはり投資家の現物株への買い意欲は根強く、なかなか調整らしい調整には至らない。 物色動向としては、エムスリーやルネサス、新興株が利益確定売りに押される一方、景気敏感株などに買いが入り、おおむね前日までの動きのリバーサル(株価の反転)的な様相。これも先週の「短期リバーサルが続く」との予想どおりだろう。 大規模な財政出動や金融緩和が継続し、株式市場にとって当面「居心地のいい環境」が続きそうなのは従前指摘したとおり。こうした背景から「株高に乗り遅れまい」とする動きは根強いし、筆者はいわゆる「老後資金2000万円問題」やコロナ禍を通じ、個人が資産形成に対する意識を高めていることも大きいと考えている(このあたりは後日改めて解説したい)。 とはいえ、米国で政権交代が確実視されるようになった昨年11月以降、日経平均は大幅に上昇してきた。振り返れば、昨年10月末時点では22977.13円。それが今年1月14日には一時28979.53円まで上昇したため、値幅にしておよそ6000円だ。この間、出遅れていた景気敏感系バリュー(割安)株の上昇が大きかったものの、主力グロース(成長)株も直近高値を付けるなどしっかりした値動きが続いた。「両睨み」の物色とも、「いいとこ取り」の物色とも言えるだろう。 しかし、ここにきて「噂で買って事実で売る」という格言を多く目にするようになったように、20日にバイデン次期米大統領が正式就任すれば、その政権運営を「直視」せざるを得ない局面となる。なお終息が見通せないコロナ禍への対応が注目されるが、上院が与野党ほぼ均衡という状況で政策の早期実現は可能か。また、「打倒トランプ大統領」の一点で結束していた民主党がそれを維持できるかも気になるところ。急伸左派の声が大きくなっていった場合、政権運営にはどのような影響を与えるだろうか。また、トランプ氏が退任しても熱狂的な同氏支持者は残る。先日の議会乱入事件の記憶が新しいだけに、バイデン氏就任で平穏を取り戻せるか不安はある。 国内情勢でも、菅政権の支持率低下を懸念材料に挙げる外資系証券や海外メディアが増えてきた点には注意したい。えてして国内と海外で政治情勢の見え方は異なるものだ。 「強気だが、今後の市場環境は見通しづらい」という投資家心理も短期リバーサル相場の背景にあるのだろう。 (小林大純) ■ドル・円はじり高、クロス円に追随/ 19日午前の東京市場でドル・円はじり高となり、103円80銭付近に浮上した。日経平均株価の強含みを受けた円売りでクロス円は堅調地合いとなり、ドル・円はそれに追随した値動き。欧州やオセアニアの通貨は対ドルで上昇基調に振れ、対円でも下げづらい見通し。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円65銭から103円81銭、ユーロ・円は125円20銭から125円57銭、ユーロ・ドルは1.2074ドルから1.2096ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ユビテック<6662>、フェニックスバイオ<6190>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位がテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ホワイトハウス関係筋 「トランプ大統領自身の恩赦は想定していない」 ・イエレン氏(次期米財務長官に指名) 「経済回復へ大きな行動を」 ・関係筋 「イラン系米国人がイランで禁固刑(NBC)」 【経済指標】 特になし <国内> ・特になし <海外> ・16:00 独・12月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.3%、速報値:-0.3%) ・EU財務相理事会 《HH》
関連銘柄 16件
2413 東証プライム
1,685
10/4 15:00
+80(%)
時価総額 1,144,000百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4543 東証プライム
2,813.5
10/4 15:00
+59(%)
時価総額 4,194,076百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6190 東証グロース
443
10/4 15:00
+2(%)
時価総額 1,784百万円
キメラマウスを活用した医薬品開発を受託。ヒト肝細胞キメラマウスの作製技術に強み。薬効薬理分野は海外製薬企業の予算見直しなどが響く。マウス販売の大型受注の獲得等により、24.3期3Q累計は受注高が増加。 記:2024/04/14
6662 東証スタンダード
230
10/4 15:00
+1(%)
時価総額 3,402百万円
安全見守りサービス「Work Mate」、安全運転支援サービス「D-Drive」等のIoT事業が主力。開発受託事業、製造受託事業も展開。「Work Mate」や「D-Drive」の導入実績は順調増。 記:2024/06/29
2,136
10/4 15:00
-31.5(%)
時価総額 4,178,930百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6963 東証プライム
1,844
10/4 15:00
+8(%)
時価総額 759,728百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。LSI事業では自動車向けを強化。絶縁ゲートドライバIC、SiCパワーデバイスなどが注力製品。 記:2024/04/30
6976 東証プライム
2,957.5
10/4 15:00
-69.5(%)
時価総額 385,120百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7003 東証プライム
1,181
10/4 15:00
+2(%)
時価総額 121,760百万円
国内トップの船用エンジンや港湾クレーンに強み。連結子会社に三井海洋開発。24.3期3Q累計は舶用・建機用エンジンやコンテナクレーンが好調。工事損失引当金の一部戻し入れも寄与して利益急改善。のれん特益計上。 記:2024/04/15
7201 東証プライム
414.3
10/4 15:00
-2.9(%)
時価総額 1,748,642百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7590 東証スタンダード
491
10/4 15:00
+8(%)
時価総額 8,637百万円
環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10
7974 東証プライム
7,743
10/4 15:00
-22(%)
時価総額 10,055,757百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,355
10/4 15:00
-405(%)
時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
687.6
10/4 15:00
+19.4(%)
時価総額 1,104,986百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9519 東証プライム
968
10/4 15:00
+15(%)
時価総額 88,228百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
49,210
10/4 15:00
+720(%)
時価総額 15,659,655百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,561
10/4 15:00
-119(%)
時価総額 14,750,209百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17