マーケット
10/1 15:15
38,651.97
+732.42
42,330.15
+17.15
暗号資産
FISCO BTC Index
10/2 2:38:49
8,873,960
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日続伸、強い基調続くも需給主導の印象拭えず

2023/3/7 12:13 FISCO
*12:13JST 日経平均は3日続伸、強い基調続くも需給主導の印象拭えず  日経平均は3日続伸。115.56円高の28353.34円(出来高概算5億4804万株)で前場の取引を終えている。  6日の米株式市場でダウ平均は40.47ドル高(+0.12%)と小幅に4日続伸。金利の低下を好感して上昇して始まったが、1月製造業受注が予想を上回り金利が上昇に転じると上値を抑制。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が7日、8日に開催される上下両議会での証言でタカ派色を再表明するとの警戒感も広がり、ダウ平均は上げ幅を縮小。ナスダック総合指数は終盤に下落に転じ、-0.11%と3日ぶり小反落。まちまちな米国株を受けて日経平均は35.19円安からスタート。ただ、為替の円安基調に加えて時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたことを背景にすぐにプラスに転じた。香港ハンセン指数の上昇なども追い風に上げ幅を広げると、午前中ごろに28398.27円(160.49円高)まで上昇した。  個別では、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、住友商事<8053>などの商社のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>など中国景気の回復を見込んだ銘柄が堅調。神戸製鋼所<5406>はレーティング格上げもあって大幅高。ラクス<3923>、ギフティ<4449>、ベイカレント<6532>などの内需系グロース(成長)株も高い。オンワードHD<8016>は月次売上動向が好感され大幅高。日本精工<6471>、帝人<3401>はレーティング格上げを受けて上昇。政府が韓国向け輸出管理の厳格化を解除する調整に入ったと報じられたことで、ステラケミファ<4109>が急伸。一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体のほか、村田製<6981>、イビデン<4062>、TDK<6762>のハイテクが軟調。SMC<6273>はレーティング格下げもあり下落。  セクターでは鉱業、サービス、非鉄金属を筆頭にほぼ全面高となった。一方、海運、不動産のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。  前日の米株式市場は買い先行で始まったものの、終盤にかけて失速するなど引け味は悪かった。一方、東京市場は本日も堅調に推移。日経平均は前日に28000円を一気に超えてきて短期的な過熱感が意識されているはずだが、朝方からじわじわと上げ幅を伸ばす強い動きを見せている。  一方、今晩から2日連続で米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言が予定されているほか、今週末には日本銀行の黒田東彦総裁にとって最後の金融政策決定会合、そして米雇用統計と注目度の高いイベントが目白押しだ。こうした中、週末には3月限先物・オプション取引に係る特別清算指数算出(メジャーSQ)も控えている。先週末からの不可解な程に強い動きを見せ続けている東京市場の動きは、大型イベントが集中するメジャーSQを前にした買い戻しの様相が強い気がしてならない。  ただ、個別の物色動向をみると、大手商社株が揃って続伸し昨年来高値を更新する銘柄が続出するなど、単なる売り方の買い戻しに過ぎないといったわけでもないようだ。また、レーザーテックや川崎汽船<9107>をはじめとした大手海運株など個人投資家人気の高い銘柄の一角が軟調ではあるが、東証グロース市場では派手に賑わっている銘柄や青天井のようなチャートを描いている銘柄の数が少なくない。個人投資家を取り巻くセンチメントも悪いわけではなく、むしろ強気に傾いているような印象だ。  しかし、個別はともかく、指数でいうと、日経平均が28500円を明確に超えていくような材料をどうにも見出しにくい。足元の強さについては、メジャーSQに向けた需給的な押し上げの様相が強い気がしてならず、ここから一段と買い上がるにはどうにも材料不足と思われる。仮に上述した今週の一連の重要イベントをサプライズなく、マーケットにとって良い形で終えたとしても、足元の株価上昇が需給要因によるところが大きいのであれば、株価の上昇は一旦収まるとも考えられる。  3月期末に向けた権利取りを狙った高利回り銘柄のほか、中国人観光客の回復を見込んだインバウンド関連、値上げ報道を機に再人気化していて来年度の業績拡大も期待できるチタン関連など、個別で投資妙味のありそうな銘柄はあるものの、全体相場観については中立をイメージしており、銘柄選別がますます重要になってきたと考える。(仲村幸浩) 《AK》
関連銘柄 23件
1605 東証プライム
1,971.5
10/1 15:00
+33.5(%)
時価総額 2,733,814百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1662 東証プライム
1,048
10/1 15:00
+6(%)
時価総額 284,532百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
3401 東証プライム
1,437.5
10/1 15:00
+21.5(%)
時価総額 284,559百万円
大手総合化学メーカー。自動車向け成形材料やアラミド繊維、炭素繊維等の高機能繊維や材料、繊維や、医薬品等を手掛ける。今期3Q累計の売上高は前年並みも、医薬品導入一時金や後発品参入等が利益に影響した。 記:2024/04/10
3923 東証プライム
2,205
10/1 15:00
-31.5(%)
時価総額 399,581百万円
経費精算システム「楽楽精算」が主力。電子請求書発行システム「楽楽明細」やクラウド型販売管理システム「楽楽販売」などのほか、IT人材事業も展開。楽楽精算は累計導入社数が1.7万社超。成長投資を継続。 記:2024/08/23
4062 東証プライム
4,592
10/1 15:00
+167(%)
時価総額 646,834百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4109 東証プライム
4,110
10/1 15:00
-15(%)
時価総額 54,305百万円
超高純度フッ化水素酸やリチウムイオン電池用添加剤、蛍光体関連材料などの高純度薬品事業が柱。半導体用高純度薬液で世界シェアトップクラス。総還元性向100%目標。25.3期は濃縮ホウ素の販売拡大見込む。 記:2024/07/08
4449 東証プライム
1,052
10/1 15:00
-19(%)
時価総額 30,329百万円
eギフトプラットフォーム事業が主力。カジュアルギフトサービス「giftee」、eGift Systemなどを手掛ける。地域通貨サービス等も。gifteeサービスの会員数は219万人超。会員数は順調増。 記:2024/07/08
5401 東証プライム
3,205
10/1 15:00
+7(%)
時価総額 3,045,779百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5406 東証プライム
1,710.5
10/1 15:00
-1(%)
時価総額 677,950百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
5411 東証プライム
1,934
10/1 15:00
+15.5(%)
時価総額 1,188,323百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
6273 東証プライム
64,610
10/1 15:00
+960(%)
時価総額 4,352,711百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6471 東証プライム
725.1
10/1 15:00
+4.2(%)
時価総額 399,724百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
6532 東証プライム
5,343
10/1 15:00
+39(%)
時価総額 830,361百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加等によりコスト増も案件拡大で堅調。 記:2024/05/23
6762 東証プライム
1,947.5
10/1 15:00
+124.5(%)
時価総額 3,785,667百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
6,890
10/1 15:00
+149(%)
時価総額 5,278,904百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
23,935
10/1 15:00
+330(%)
時価総額 2,256,735百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,892.5
10/1 15:00
+86(%)
時価総額 5,864,379百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
529
10/1 15:00
+2(%)
時価総額 83,541百万円
アパレル大手。基幹ブランドは「23区」、「ICB」、「自由区」など。Eコマースが主販路のブランド「uncrave」などを育成。オンワードメンバーズ会員数は530万人超。26年度売上高2200億円目標。 記:2024/05/06
8031 東証プライム
3,291
10/1 15:00
+113(%)
時価総額 9,963,131百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
26,040
10/1 15:00
+750(%)
時価総額 12,281,323百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8053 東証プライム
3,318
10/1 15:00
+124(%)
時価総額 4,152,716百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8058 東証プライム
3,027
10/1 15:00
+74.5(%)
時価総額 13,053,883百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,228.5
10/1 15:00
+14.5(%)
時価総額 1,592,771百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17