マーケット
10/15 15:15
39,910.55
+304.75
43,065.22
+201.36
暗号資産
FISCO BTC Index
10/16 1:24:32
9,941,045
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は6日ぶり反落、利益確定売り優勢でも「明るい材料」

2021/1/15 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は6日ぶり反落、利益確定売り優勢でも「明るい材料」  日経平均は6日ぶり反落。59.21円安の28639.05円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。  14日の米株式市場でNYダウは続落し、68ドル安となった。追加経済対策への期待に加え、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「金融緩和の出口戦略を協議するのはまだ先」との見解を再表明したことによる安心感も支えとなり、NYダウは日中プラス圏で推移した。ただ、経済対策の公表を控え引けにかけて利益確定の売りが出た。一方、バイデン次期米大統領が1.9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策を発表したことで、本日の日経平均は79円高からスタート。しかし、短期的な材料出尽くし感やここまでの急ピッチの株高に対する警戒感から売りも出て、寄り付き後の日経平均は前日終値を挟みもみ合う展開となった。  個別では、ファーストリテ<9983>が3%近い下落となり、1銘柄で日経平均を約97円押し下げた。第1四半期決算は市場予想を上回る内容だったが、海外での新型コロナウイルスの影響などが懸念され、高値圏で利益確定売りが出ているようだ。その他では任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などが軟調で、日本電産<6594>は2%超の下落。中小型株ではレノバ<9519>の下げが目立ち、フィルカンパニー<3267>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が大幅に上昇。台湾積体電路製造(TSMC)の好決算や設備投資計画が買い材料視されているようだ。売買代金トップのソフトバンクG<9984>は小じっかり。前期業績を上方修正したキヤノン<7751>は7%の上昇となっている。  セクターでは、輸送用機器、鉄鋼、電気・ガス業などが下落率上位。半面、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は26%となっている。  前場の日経平均は前日終値を挟み一進一退の展開となった。米国の追加経済対策やパウエル氏発言の内容はおおむね事前の想定どおりで、上値追い材料とはみなされていないのだろう。また、前日までの5日続伸で1600円を超える上昇となっていたうえ、前日は引けにかけて一時400円前後上げ幅を縮める場面もあったため、高値警戒感が意識されやすいところか。前日の当欄で指摘したとおり、13日から14日午前にかけて株価指数先物がやや薄商いとなっており、こうした場面で上下に大きく振らされることもあると再確認しておきたい。  さらに、今晩の米国では12月の小売売上高や鉱工業生産といった各種経済指標、それにシティグループやJPモルガン・チェースなど金融大手の10-12月期決算が発表される予定のため、これらの内容を見極めたいという思惑もあるかもしれない。  日経平均の寄与度上位を見ると、決算発表したファーストリテの押し下げが大きい。また前日もそうだったが、先行して値を戻していたバリュー(割安)セクターも上値が重くなりつつある印象。全体としてはやはり週末を前に利益確定の売りが優勢といったところだ。  とはいえ、日経平均が1600円超上昇したあとの調整としては軽微と言えるだろう。日経平均と同様、前日引けにかけて急失速した半導体関連株だが、結局TSMCの決算を受けて上値追いの動きを維持している。キヤノンやAGC<5201>といった大企業製造業の10-12月期業績が想定ほど悪化しなかったことが確認できたのも明るい材料だし、新興企業ではクラウド名刺管理サービスのSansan<4443>などが好決算だ。  また、前日の当欄で述べた出遅れ感の強いセクターへの買いも継続している。ちなみに、筆者はリバーサル(株価の反転上昇)期待の本命を日本製鉄<5401>などの鉄鋼、それにENEOS<5020>などの石油・石炭製品とみている。ともに出遅れ感が強く、見直しの手掛かり材料も出てきた。また、ダークホースとしてはブリヂス<5108>などのゴム製品を挙げている。まだアナリストらの信頼感が高まっているとは言えないが、7-9月期などは着実に業況回復してきている。  米経済対策やパウエル氏発言の内容も確かにサプライズとまでは言えないが、結果的に株式市場にとって「居心地のいい環境」が続くということだろう。  本日ここまでの東証1部売買代金は1兆4000億円あまり。利益確定の売りが出る一方で、相応の買いが入っていることが窺える。東証株価指数(TOPIX)は0.51%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施されそうだが、それ以上に投資家の根強い買い意欲が相場を下支えしそうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
3267 東証スタンダード
796
10/15 15:00
+56(%)
時価総額 4,599百万円
駐車場の上部空間を開発して賃貸するビジネスを提案。建物の企画から設計・施工、テナント誘致、管理までを一貫で担う。営業人員増やし受注拡大。コスト吸収。中経では26年11月期売上150億円、営業益12億円目標。 記:2024/05/17
4443 東証プライム
2,166
10/15 15:00
-59(%)
時価総額 273,154百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
5020 東証プライム
802.5
10/15 15:00
-39.7(%)
時価総額 2,592,302百万円
大手エネルギーグループ会社。石油元売りトップ。サービスステーションの運営や石油・ガス開発、金属資源開発、製錬を行う。今期3Q累計は原油価格や金属価格の下落が影響も、在庫影響を除き営業増益となった。 記:2024/04/16
5108 東証プライム
5,612
10/15 15:00
-32(%)
時価総額 4,005,273百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5201 東証プライム
4,685
10/15 15:00
-18(%)
時価総額 1,065,561百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5401 東証プライム
3,090
10/15 15:00
-41(%)
時価総額 2,936,492百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6594 東証プライム
2,982
10/15 15:00
+11.5(%)
時価総額 3,556,241百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
2,814
10/15 15:00
-1(%)
時価総額 17,568,078百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
25,590
10/15 15:00
+1,590(%)
時価総額 2,412,779百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,555
10/15 15:00
-7(%)
時価総額 41,684,792百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7751 東証プライム
5,110
10/15 15:00
+70(%)
時価総額 6,815,529百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
7974 東証プライム
7,944
10/15 15:00
+66(%)
時価総額 10,316,793百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
26,770
10/15 15:00
+1,150(%)
時価総額 12,625,615百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9519 東証プライム
920
10/15 15:00
+40(%)
時価総額 83,853百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
53,520
10/15 15:00
-970(%)
時価総額 17,031,188百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,470
10/15 15:00
+516(%)
時価総額 16,316,374百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17