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Jトラスト Research Memo(7):2021年12月期業績を上方修正、大幅な増益を見込む
2021/6/9 15:17
FISCO
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*15:17JST Jトラスト Research Memo(7):2021年12月期業績を上方修正、大幅な増益を見込む ■Jトラスト<
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>の今後の見通し ● 2021年12月期の業績見通し 同社グループは、コロナ禍により世界各国で経済環境が急変し、産業構造が大きく変動しているなかにあって、事業の収益性の今後の見通しについて、抜本的な見直しが必要との認識から、既存の事業ポートフォリオの価値や将来性を徹底的に見直し、株主価値の最大化を目指した事業展開を図ることを今後の主要な課題としている。今後もさらなる経営基盤強化と持続的な成長を図るため、その実現に向けた取り組みを行う方針である。 2021年12月期の業績予想については、係争中のGLとの訴訟に関して、期初予想ではシンガポール控訴裁判所での勝訴判決の一部履行として3,700万米ドルを計上すると想定していたが、第2四半期決算で訴訟回収金として2021年4月7日に受領した1,700万米ドル及び4月29日に受領した720万米ドルの合計2,420万米ドルを追加計上することになった。また、JTキャピタルについては、期初予想では継続事業と想定していたが、非継続事業として組替表示することとした。一方、JT貯蓄銀行については、期初予想においては第1四半期に売却を計画していたことから非継続事業と想定していたが、韓国金融委員会からの承認取得に時間を要しているため継続事業に分類を戻し、韓国金融委員会の承認取得時など売却の確実性が高まった段階で再び非継続事業に分類する予定だ。 以上から、2021年12月期業績予想については、営業収益は42,101百万円(期初予想比9,431百万円増、前期比5.0%減)、営業利益は5,503百万円(同5,397百万円増、前期は1,953百万円の損失)、税引前利益は8,255百万円(同5,911百万円増、同184百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,000百万円(同1,473百万円増、同5,342百万円の損失)と、大幅な上方修正となった。ただ、第1四半期の営業利益において日本金融事業及び東南アジア金融事業が計画を上振れて進捗しているものの、修正後の通期業績予想には反映していない。また投資事業は、GL向け債権については全額引き当て済みであることから、今後も債権回収の都度、収益計上される見通しだ。以上から、2021年12月期の業績は上方修正予想をさらに上回る可能性が高いと弊社では見ている。 セグメント別では、日本金融事業では信用保証業務が安定的に推移し、債権回収業務も引き続き順調な回収が見込まれているものの、2021年12月期は営業収益8,359百万円、営業利益3,674百万円と期初予想を据え置いている。韓国及びモンゴル金融事業では「量の成長」から「質の成長」を目指すことで、営業収益13,695百万円、営業利益2,685百万円と、JT貯蓄銀行を継続事業に変更した影響から大幅な増額修正をした。東南アジア金融事業では、JTRB及びBJIの増収により営業収益は18,921百万円となるものの、BJIの貸出残高が損益分岐点を下回っていることなどから営業損失は4,389百万円と期初予想を据え置いている。今後は銀行業で体制のスリム化・効率化を進めながら顧客基盤拡大により収支の改善を図るとともに、JTOとのシナジー効果やJTRBの収益貢献等により、2022年12月期の黒字化を目指している。また、投資事業では営業収益646百万円、営業利益5,301百万円と営業利益の大幅増額修正をしたことで、全社の営業増益の大きな推進力となる見通しだ。これは、GLから受領する訴訟回収金6,120万米ドルを計上するためだ。 第1四半期実績では、日本金融事業の営業利益は通期計画の32%に達し、東南アジア金融事業の営業損失は通期計画の4,389百万円に対し521百万円にとどまるなど、業績改善傾向が顕著である。また、投資事業でも、債権回収により2019年3月期に計上した貸倒引当金の戻入を実現する計画である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
関連銘柄 1件
8508 東証スタンダード
Jトラスト
432
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時価総額 59,468百万円
日本保証、Jトラストグローバル証券、グローベルス、JT親愛貯蓄銀行、Jトラスト銀行インドネシア等を傘下に持つ持株会社。Jトラスト銀行インドネシアは貸出残高の増強に注力。不動産事業ではブランド認知向上図る。 記:2024/08/01
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