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前場に注目すべき3つのポイント~ファーストリテが日経平均を下支え

2019/7/3 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~ファーストリテが日経平均を下支え 3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ファーストリテが日経平均を下支え ■前場の注目材料:ライトオン、3Q最終赤字23億円、販売低迷による値引き販売などで収益性が悪化 ■トヨタ、燃料電池車を来年増産、「次期ミライ」10倍の月3000台 ■ファーストリテが日経平均を下支え 3日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開となろうが、引き続き底堅さは意識されそうである。2日の米国市場は上昇したが、米欧貿易摩擦への警戒感のほか、原油相場の下落が重石となった。半導体関連も弱い値動きとなっていることもあり、手掛けづらさにつながりそうである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の21695円。円相場は1ドル107円80銭台と円高に振れて推移している。 米国市場は3日が短縮取引となり、4日は独立記念日の祝日で休場となるため、海外勢のフローは限られる。それ故に海外勢の売りといった需給面での重石が和らぐ格好となりそうだが、売買代金が2兆円に届かない薄商いの状況でもあるため、方向感は掴みづらいだろう。 一方で、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が日経平均を下支える形になりそうである。同社が発表した「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高は前年同月に比べ27.3%増だった。3カ月ぶりのプラスで、2013年8月(28.9%増)以来の大きな伸びとなった。ADR(米国預託証券)では3%を超える上昇となっており、日経平均へのインパクトは大きいだろう。 出来高は膨らまないながらも、日経平均は直近急伸後の高値圏での推移が続くとみられ、外部環境の不透明感が完全に払しょくされた訳ではないが、5月の大型連休明け後の急落部分を吸収しつある。マド埋めでいったんは達成感も意識されやすいだろうが、足元では米中貿易摩擦を巡る懸念が後退したほか、ファーウェイに対する禁輸措置の緩和等を背景に、新規のショートポジションは積み上がりづらいだろう。 下を売り込む流れになく、底堅さが意識される中で、緩やかなリバウンド継続が期待される。来週にはETFの決算における分配金拠出のための現物株売りが控えていることから、これが通過するまでは押し目買いも入れづらいが、次第に押し目拾いの動きも出てきそうである。 ■ライトオン、3Q最終赤字23億円、販売低迷による値引き販売などで収益性が悪化 ライトオン<7445>が発表した第3四半期決算は、最終損益が23億円の赤字だった。販売低迷による値引き販売などで収益性が悪化している。店舗閉鎖や収益性が悪化した店舗の価値を見直し、固定資産の減損などで17億円の特損計上。通期計画は据え置いている。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(21754.27、+24.30) ・NYダウは上昇(26786.68、+69.25) ・ナスダック総合指数は上昇(8109.09、+17.93) ・VIX指数は低下(12.93、-1.13) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・日銀追加金融緩和への期待 ・米早期利下げ観測 ・株安局面での自社株買い ・トヨタ<7203>燃料電池車を来年増産、「次期ミライ」10倍の月3000台 ・富士フイルム<4901>細胞培養向け培地、蘭に新工場 ・双日<2768>工業団地の販売代理でタイ・サハと双日が受託契約 ・三菱重<7011>1000km先のドローン制御、空中・水中監視 ・三菱ケミHD<4188>米で電解液の生産能力倍増、新エネ部門で売上高2000億円へ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:30 布野日銀審議委員あいさつ(広島市) <海外> ・10:30 豪・5月貿易収支(予想:+52.5億豪ドル、4月:+48.71億豪ドル) ・10:45 中・6月財新サービス業PMI(予想:52.6、5月:52.7) 《SF》
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