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*15:09JST 『ここまでの2020年IPO振り返り（～4月）』 ゴールデンウィークの連休が明けても新たな新規上場企業は発表されていない。やはり営業活動に制約があるなかで証券各社が引受けに慎重となっており、新規のIPO（新規株式公開）発表は当面期待できそうにない。 ここで4月までのIPOについて振り返ってみたい。件数は28件と前年同期から2件増加。取引所の承認ベースでは46件と非常に多かったものの、その後18社が中止に追い込まれた。中止件数はITバブルが崩壊した01年通年の22社に迫る勢いとなっている。 上場28社のうち初値が公開価格を上回ったのは9社で32.1％、騰落率は28社平均で+14.2％となり、ともに19年通年の実績（88.4％、+74.8％）を大きく下回った。IPOラッシュの3月に世界的な株安が発生。投資家の資金余力が低下するとともに、設定価格の割高感も意識されるなどして、IPO銘柄を敬遠するムードが強まった。なお、上昇率トップは今年最初のIPOとなったジモティー<7082>（2月7日上場）で+130.0％だった。 一方、4月6日の松屋アールアンドディ<7317>通過後はIPO休止が長引くとの思惑もあり、NexTone<7094>などの直近上場銘柄が賑わって好パフォーマンスを見せた。 （小林大純）