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30日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で続伸、「アフターコロナ銘柄」に買い

2022/5/30 18:00 FISCO
*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で続伸、「アフターコロナ銘柄」に買い 週明け30日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比426.57ポイント(2.06%)高の21123.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が172.75ポイント(2.44%)高の7255.13ポイントとそろって続伸した(ハンセン指数は約1カ月半ぶりの高値)。売買代金は1288億1130万香港ドルとなっている(27日は1200億5520万香港ドル)。 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。インフレ懸念後退による先週末米株の大幅上昇、中国経済活動の正常化期待が全体相場を支えた。中国本土では、新型コロナウイルスの1日当たり感染数が減少しつつある。中国最大の経済都市、上海市では副市長が29日の記者会見で、感染対策の徹底などを条件に、6月1日以降、企業活動の全面再開を認める方針を明らかにした。また、首都北京市では29日、制限措置が一部緩和されている。(亜州リサーチ編集部) 経済活動の再開で恩恵を受ける銘柄群が急伸。ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が11.0%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が9.7%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が8.2%高と上げが目立った。 上記した銘柄のほかにも、「アフターコロナ銘柄」が高い。レストランチェーンや酒造では、海底撈国際や華潤ビールに加え、海倫司国際HD(9869/HK)が14.1%、奈雪的茶HD(2150/HK)が12.3%、青島ビール(168/HK)が7.2%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が2.6%ずつ上昇した。 空港やエアライン、旅行代理店、カジノなどレジャー関連も物色される。海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が7.2%高、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が4.4%高、中国国際航空(753/HK)が2.7%高、中国東方航空(670/HK)が1.8%高、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が4.7%高、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.0%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が6.3%高、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.9%高で引けた。 医薬品セクターもしっかり。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.7%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.7%高、石薬集団(1093/HK)が4.4%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.9%高と値を上げた。 半面、石炭・天然ガスの銘柄は安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が4.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.5%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.8%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.9%ずつ下落した。 本土系不動産セクターもさえない。華潤置地(1109/HK)が2.4%安、中国金茂HD(817/HK)が1.9%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.7%安、万科企業(2202/HK)が1.4%安で取引を終えた。 一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.60%高の3149.06ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。素材株、空運株、公益株、医薬品株、軍事関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・証券株、海運株、不動産株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》