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28日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で3日ぶり反発、決算発表の美団11.6%上昇

2022/3/28 18:00 FISCO
*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で3日ぶり反発、決算発表の美団11.6%上昇 週明け28日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比280.09ポイント(1.31%)高の21684.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.33ポイント(1.54%)高の7396.25ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1343億640万香港ドルとなっている(25日は1475億6900万香港ドル)。 業績動向をにらみながら買われる流れ。主要企業の決算報告がピークを迎える中、予想を上回った銘柄群が物色され相場水準を押し上げた。原油高を追い風に、エネルギー株も上昇している。ただ、指数は安く推移する場面もみられた。中国の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視されている。新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、1日当たり感染者数が過去最多を更新する中、上海市は市を2分割し事実上のロックダウンに突入した(西側は28日から4日間、東側は4月1日から4日間の封鎖)。経済活動の停滞が懸念されている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は2.6%上昇し、他の指数をアウトパフォームした。個別では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が11.6%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.1%高、オンライン医療サービスの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が5.4%高と上げが目立っている。美団が発表した決算は赤字だったが、損失幅は予想より小幅だった。美団の王興・董事長兼CEO(最高経営責任者)は決算説明会で、主力事業の業績が今年1〜2月に安定維持したと説明している。 石油・石炭セクターも高い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.0%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.7%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.2%、中国神華能源(1088/HK)が9.4%、中国中煤能源(1898/HK)が6.6%、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.2%ずつ上昇した。原油高のほか、決算内容も好感されている。サイノペックの決算は予想を上回る115%増益となり、配当の増額も予定された。中国神華能源も44%増益と好決算を明らかにし、配当の増額を予定している。 中国発電セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が4.9%高、華電国際電力(1071/HK)が4.7%高、華潤電力HD(836/HK)と華能国際電力(902/HK)がそろって2.5%高で引けた。華電国際電力の決算は赤字だったものの、赤字額は事前見通しを大幅に下回っている。 半面、外食や酒造の飲食関連は安い。海倫司国際HD(9869/HK)が4.6%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.9%、奈雪的茶HD(2150/HK)が1.0%、華潤ビールHD(291/HK)が2.0%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が1.5%ずつ下落した。 中国不動産セクターもさえない。広州富力地産(2777/HK)が7.6%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.5%安、世茂集団HD(813/HK)が3.8%安と値を下げた。 一方、本土市場は小幅ながら3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.07%高の3214.50ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。発電株、不動産株、メディア関連株、インフラ関連株、銀行株なども買われた。半面、消費関連株は安い。医薬品株、ハイテク株、運輸株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》