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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、中国コロナを嫌気も円売り継続の可能性

2022/3/28 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、中国コロナを嫌気も円売り継続の可能性 28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中国での新型コロナウイルスまん延が警戒され、ややリスクオフのムードが広がりやすい。ただ、日銀による指し値オペ通告が意識され、円売り主導でドルを押し上げる可能性があろう。 ウイリアムズ米NY連銀総裁は25日、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%利上げに前向きな姿勢を示し、この日の取引で米金利高・ドル高の地合いに。ユーロ・ドルは1.0980ドル付近まで軟化し、ドル・円は122円20銭台まで値を上げた。週明けアジア市場で、日銀による無制限の国債買入措置を実施するとの発表を受け日米金融政策の違いに着目した取引となり、ドル・円は123円台前半に値を切り上げる場面もあった。 この後の海外市場では、中国・上海市でのコロナまん延を受けた大規模封鎖が材料視されそうだ。今月に入り新規感染者の増加が目立っており、経済への影響が懸念されやすい。アジア株安が欧米に波及した場合には、円買いが見込まれる。ただ、引き続き日銀の指し値オペを受けた円売りが主要通貨を押し上げる可能性もある。ドル・円は目下の高値メドである2015年12月の123円半ばを上抜ければ、弾みが付いて124円を目指す展開とみる。 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・2月卸売在庫速報値(前月比予想:+1.2%、1月:+0.8%) ・23:30 米・3月ダラス連銀製造業活動指数(予想:10.0、2月:14.0) ・24:30 米財務省・2年債入札 ・02:00 米財務省・5年債入札 (欧州は27日から夏時間移行) 《FA》