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16日の香港市場概況:ハンセン2.0%安で反落、中国指標の発表後に下げ加速
2020/7/16 18:00
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*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン2.0%安で反落、中国指標の発表後に下げ加速 16日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比510.89ポイント(2.00%)安の24970.69ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が256.62ポイント(2.47%)安の10133.92ポイントと3日続落した。ハンセン指数は終値ベースで、6月30日以来の安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1997億9200万香港ドルに拡大した(15日は1641億7000万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部) 投資家のリスク選好スタンスが弱まる流れ。取引時間中に公表された中国の4~6月GDP成長率が予想を大幅に上回る改善をみせるなか、逆に市場関係者からは「金融緩和の深堀や景気刺激策の拡大はこれ以上見込めない」との声が聞かれた。GDP成長率は3.2%増となり、コロナ流行の影響でマイナス6.8%となった前四半期から急回復している(市場予想は2.4%増)。そのほかの指標では、6月の小売売上高が予想に反し減少したものの(減少幅は前月を下回る)、1~6月の不動産開発投資が前年比1.9%増と今年初めてプラス成長に転換するなど概ね良好だ。また、外電が16日伝えたところによれば、スタンダード・チャータードのエコノミストは、「中国の金融緩和サイクルは終わりに近づいている」との見解を示している。週明け20日に公表される事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、前月に続き据え置かれるとの予測がコンセンサスだ。香港の各指数は指標発表後、段階的に下げ幅を広げている。 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が12.0%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が6.1%安、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が5.7%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が11.8%、北京汽車(1958/HK)が5.8%、長城汽車(2333/HK)が3.7%、広州汽車集団(2238/HK)が3.4%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.2%ずつ下落した。 半導体や通信設備・工事など第5世代移動通信システム(5G)関連も急落。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK、688981/SH)が25.2%安、華虹半導体(1347/HK)が19.5%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)と京信通信系統HD(2342/HK)がそろって6.1%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.7%安、中国通信服務(552/HK)が2.9%安と値を下げた。ICファウンドリ中国最大手のSMICは本日、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に重複上場。公募価格(27.46人民元)を245.96%上回る95.00人民元で寄り付き、202.0%高の82.92人民元で取引を終えた。香港マーケットのSMIC株は「科創板」上場を発表した5月から動意付き、2倍以上に上昇しただけに、材料出尽しの売りが先行している。 Eコマースやデリバリー、リモートワーク、オンラインゲームなど「在宅」関連もさえない。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.5%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.2%安、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が7.7%安、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が14.8%安、網龍網絡(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が8.6%安、網易(ネットイース:9999/HK)が4.3%安で引けた。 一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比4.50%安の3210.10ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。医薬品株、ハイテク株、金融株、資源・素材株、自動車株、運輸株、不動産株など幅広く売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》
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