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ケアネット Research Memo(4):医薬DX事業の高成長が続き、2021年12月期業績は大幅増収増益を達成
2022/3/30 16:14
FISCO
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*16:14JST ケアネット Research Memo(4):医薬DX事業の高成長が続き、2021年12月期業績は大幅増収増益を達成 ■業績動向 1. 2021年12月期の業績概要 ケアネット<
2150
>の2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比50.9%増の8,004百万円、営業利益で同67.7%増の2,532百万円、経常利益で同69.7%増の2,556百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同97.3%増の1,609百万円と大幅増収増益、第1四半期時点で発表された修正計画を上回る着地となった。コロナ禍の影響により製薬企業の医療機関への訪問営業活動の自粛が続くなか、引き続き「MRPlus」やWeb講演会等のeプロモーション案件の受注が好調に推移した。利益面では、人員体制の強化やアドメディカの子会社化によって人件費を中心に販管費が増加したものの、売上高の伸長を主要因として前期を大きく上回る着地となった。 四半期ベースの業績推移によると、2020年12月期第4四半期をピークに2四半期連続で売上高が前四半期比で減少しているが、これは季節変動の影響によるもので、足元の受注状況からするとピークアウト感はない。同社の過去のトレンドでも、売上高は第2四半期が年間を通じて最も低くなり、第4四半期にピークを迎える季節性がある。2020年12月期はコロナ禍で「MRPlus」やWeb講演会のニーズが一気に高まり新規顧客の獲得が進んだことも売上高の急成長につながった。2021年12月期も新規顧客の獲得による増収効果があったが、例年同様の季節変動の範囲であり、第4四半期にピークを迎える動きとなった。 (1) 医薬DX事業 医薬DX事業の売上高は前期比45.6%増の6,894百万円、営業利益は同53.4%増の3,841百万円となった。前述のとおりコロナ禍を背景に製薬企業からの「MRPlus」、Web講演会等のeプロモーション案件の受注が拡大したことが要因だ。「MRPlus」、Web講演会ともに増収率は同程度となっている。顧客企業数についてはコロナ禍以前の50社台から70社を超えるまでに成長している。また、eプロモーションサービスの基盤となる「CareNet.com」の登録医師会員数についても、2021年12月末現在で193千人、前期比で7.2%増と順調に拡大しており、製薬・医療業界においてDXが進んでいることがうかがえる。 (2) メディカルプラットフォーム事業 メディカルプラットフォーム事業の売上高は前期比10.3%増の364百万円、営業利益は49百万円(前期は3百万円の利益)となった。2021年12月末の「CareNeTV」有料会員数が6,074人、前期比で11.4%増となったことにより、「CareNeTV」の売上高が前期比16.2%増の341百万円と好調に推移した。新型コロナウイルス感染症関連の最新情報のコンテンツを充実させたことや専門医試験対策等の人気シリーズの拡張を図ったことなどが会員数の増加につながっているものと見られる。一方で、「ケアネットDVD」を含むその他の売上高は同37.7%減の22百万円と減少傾向が続いた。 利益面では、新型コロナウイルス感染症関連のライブコンテンツ制作本数を増やしたことに伴う売上原価の増加が減益要因となった。なお、「CareNeTV」のみの売上高について見ると、有料会員数の増加に伴って右肩上がりに増加している。なお2021年12月期より、医師キャリア事業を「メディカルプラットフォーム事業」から「連結グロース事業」へ移行した。 (3) 連結グロース事業 連結グロース事業の売上高は前期比260.7%増の887百万円、営業利益は55百万円(前期は62百万円の損失)となった。増収要因の大半は第1四半期より子会社化したアドメディカの寄与と、ケアネットワークスデザインによるキャリア事業の成長によるものとなっている。利益面では、第2四半期から継続して利益を計上しており、通期においても黒字転換となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介) 《EY》
関連銘柄 1件
2150 東証プライム
ケアネット
608
11/22 15:30
-45(%)
時価総額 28,498百万円
製薬企業の医薬情報を医師会員にネット配信するサービス「MRPlus」などを手掛ける医薬DX事業が主力。医師・医療従事者向け会員制サイトの運営等も。医薬DX事業では既存サービスの販売体制強化を進める。 記:2024/10/06
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