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リソル Research Memo(4):収益化が進む「リソルの森」

2021/7/19 15:04 FISCO
*15:04JST リソル Research Memo(4):収益化が進む「リソルの森」 ■リソルホールディングス<5261>の事業概要 3. リソルの森事業(CCRC事業) 大規模改修をしていた「リソル生命の森」を、2020年4月1日、体験型リゾート施設「Sport & Do Resortリソルの森」と名称も新たにリニューアルオープンした。「Sport & Do Resortリソルの森」は、都心から50km圏内という絶好のロケーションに位置し、緑豊かで広大な敷地に、宿泊施設やゴルフ場、多彩なスポーツ・レジャー・レクリエーション施設、レストランやクリニックを併せ持つ多世代交流型リゾートコミュニティである。そこで、スポーツ・ウェルネス・自然を通して生きがいや絆、健康、くつろぎを提供する、多世代交流型ウェルネス事業を展開しており、「CCRC※」構想を打ち出している。しかし、建設コストや介護・医療の面で地域や他社との連携が不可欠なプロジェクトであるため、実現までに長い期間を想定する必要がある。そこで同社は、CCRCを見据えた以下のような様々な先行企画を用意し、1年を通して利用者が上質なリゾートライフ・リゾートワークを楽しむことができるようにするとともに、同社にとっても収益化を進めやすくした。 ※CCRC(Continuing Care Retirement Community):健康な高齢者が終身暮らすことができる生活共同体のことをいう。同社のCCRCはそうした一般的な概念を超え、同社が提供する「健康寿命の延伸」や「スポーツ・趣味活動・各種イベント」などによって、地域社会と協働しつつ多世代間で交流する場の構築を目指している。 同社は、「リソルの森トリニティ書斎」の高層階の特別室が年間30泊利用できる会員制リゾートクラブ「ゴルフバケーションクラブ リソルの森」を、2020年12月より本格始動した。リゾートホテルの特別室を、セカンドハウスやゴルフステイ、ワーケーション目的に長期間使用でき、接待用や福利厚生にも利用可能なため、大変好評のようだ。特別室は眺望に優れた12階の部屋で、眼前に何も遮るものがなく、晴れた日には太平洋や房総半島を一望することができる。フルリフォーム工事を行った126m2の2LDKの空間は、家具・家電も完備されており、家族や友人と一緒にゆったり過ごすことができる。また、ホテル仕様のため日々のメンテナンスも不要で、いつでも安心・快適に利用することができる。30泊のうちGW、夏休み、年末年始のいずれか3連泊を占有利用できる上、施設内にある天然温泉「紅葉乃湯」が無料で利用でき、さらにリソルの森内にある真名カントリークラブの会員権が30%オフという特典もある。 2021年4月のリニューアルオープンの目玉として新設されたグランピングエリア「グランヴォースパヴィレッジ」の施設は、密が避けられるという環境もあって大変人気となっている。プライベートなデッキテラスがついた上質なグランピングが楽しめるテントキャビン、アウトドアリビングやアウトドアダイニングを楽しむテラスハウス、家族やグループで「暮らすように泊まることのできる」グランテラスといった施設があり、森の息吹や満天の星、鳥のさえずり、季節の花など上質な自然を体験することができる。今般、「グランヴォースパヴィレッジ」を拡充し、宿泊者限定のリゾートプール「ラク・レマンプール」を臨む、湖畔をイメージした新テントキャビンエリア「Glamping Area 水-MIZU-」を新設、2021年7月にオープンする予定である。これに伴い、既存のグランピングエリアを「Glamping Area 森-MORI-」とし、「森」と「水」からなるGlamping Areaとしてアウトドア事業の強化を図っている。また、キャンプサイトエリア「RESOL NO MORI CAMP SITE」は、大自然に囲まれ非日常が楽しめる“近場のリゾート”というコンセプトで2020年に開設された。最大150m2と広々したスペースのオートサイトで、各自テントやBBQセットを自由に持ち込め、ピクニックのように気軽にオートキャンプを体験できることから大変な人気となった。 福利厚生事業はグループシナジーの要 4. 福利厚生事業 福利厚生事業は、福利厚生サービス「ライフサポート倶楽部」の仕組みを活用し、企業・団体、そこで働く人とその家族に対し、企業の「健康経営®」※のサポートや介護・育児やキャリアアップの支援など、仕事とプライベートに調和をもたらすメニューを提供している。なかでも、生活習慣病の予防や改善をサポートする「スマート・ライフ・ステイ」、仲間との「絆」構築に最適な運動会や「チームビルディング研修」など、「健康・絆・いきがい・くつろぎ」をコンセプトにしたオリジナルメニューが人気である。顧客企業の福利厚生の「費用」を、人材などの「投資」に転換することができるという点で評価が高く、また、ホテル・ゴルフ・リゾート施設への送客機能も果たすことから、グループシナジーの要とも言える事業である。 ※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標。 脱炭素で再び脚光を浴びる再生エネルギー 5. 再生エネルギー事業 2020年1月に同事業最大のプロジェクト「福島石川太陽光発電所」が順調に稼動を開始し、2020年10月に投資再生事業の一環として計画通り第一設備の売却を行った。稼動を継続している第二設備でも得られる投資利回りは高水準になることが見込まれている。また、2020年4月には東京電力ホールディングス<9501>と組んで、「リソルの森」で日本初の地産地消エネルギーシステムも稼働を開始。さらに、約1.5メガワットの太陽光発電工事を「リソルの森」内で進めている。再生エネルギー事業は、リソルの森事業(CCRC事業)と並んで同社の長期成長戦略を担う事業であり、同社の「地球にやさしい」というESG経営を体現する事業でもある。このため戦略的な投資を続け、現在では一定の利益を享受する段階に入ったと言える。しかし、このところ世界的に脱炭素へ向けた動きが急で、同社は蓄積したノウハウを生かすことで再生エネルギー事業をさらに強化していく方針である。 2021年3月期の全社収益を支えた 6. 投資再生事業 投資再生事業は、不動産開発で蓄積してきたノウハウを活用し、保養所、別荘、ゴルフ場、遊休資産などの不動産を再生、バリューアップして販売することを目的としている。ボラティリティはあるが収益貢献が比較的大きく、事業ポートフォリオという点で施設運営事業と対をなす収益の要として、グループの成長を支えてきた。しかし、収益水準が毎期大きく変わるため、その重要性が理解しづらいという難点があった。それが、コロナ禍で施設運営事業が苦戦した2021年3月期の業績を、ポートフォリオ効果を発動して支えることになった(後述)。これを機に、投資再生事業の同社における重要性への理解が進むと考えられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《AS》
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時価総額 27,653百万円
ホテルとゴルフ場の経営が柱。福利厚生代行や再エネビジネスも。三井不動産およびコナミグループの持分法適用関連会社。リソルの森事業は業績順調。団体利用が増加。単価も上がる。ゴルフ会員権等の販売も堅調。 記:2024/06/12
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時価総額 868,433百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13