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価値開発 Research Memo(3):2020年3月期第2四半期は、運営ホテル数が増え増収、大幅な利益回復

2019/12/25 15:03 FISCO
*15:03JST 価値開発 Research Memo(3):2020年3月期第2四半期は、運営ホテル数が増え増収、大幅な利益回復 ■業績動向 1. 2020年3月期第2四半期の業績動向 価値開発<3010>の2020年3月期第2四半期の売上高は2,916百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益101百万円(前年同期は2百万円の利益)、経常利益34百万円(同76百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益148百万円(同56百万円の損失)と増収増益となり、計画通り黒字化を達成した。 売上高に関しては、前年同期より4棟のホテルが増えたことが貢献した。具体的には、「ベストウェスタンプラスホテルフィーノ千歳(2018年6月オープン)」、「シュアステイプラスホテル by ベストウェスタン新大阪(2018年12月オープン)」、「ベストウェスタンホテルフィーノ東京秋葉原(2018年10月オープン)」及び「ベストウェスタンプラスホテルフィーノ大阪北浜(2019年2月オープン)」の4ホテルが加わった。特に好調なのは「ベストウェスタンプラスホテルフィーノ千歳」であり、空港や駅からのアクセスの良さやアッパーブランドならではの上質な客室などが評価され、高い稼働率を維持している。なお、売上高が第2四半期の計画値を若干下回ったのは、大阪のホテルを中心に訪日外国人客が減少しエリア内の価格相場が下落した影響である。 営業利益の大幅増加は、増収効果とともにグループ全体におけるコスト削減が寄与した。 なお親会社株主に帰属する四半期純利益が経常利益以上になった要因は、不動産事業に係る固定資産の売却により特別利益133百万円を計上したためである。 2020年3月期は期初の増収増益予想を据え置き。全国的に足元の稼働率は順調で、新たなマネジメント体制によるコスト低減が期待できる 2. 2020年3月期通期の業績見通し 2020年3月期は、売上高5,790百万円(前期比13.9%増)、営業利益223百万円(前期は358百万円の損失)、経常利益124百万円(同704百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益103百万円(同2,960百万円の損失)と増収及び大幅な収益改善と黒字化を予想する。売上高に関しては、通期計画に対する第2四半期時点での進捗率が50.4%と堅調に推移している。一部地域での訪日外国人旅行客数減少に伴う相場価格下落もあるが、全国的には足元の稼働率は順調である。東京オリンピック・パラリンピックを控え日本の各都市にも注目が集まっており、同社の各ホテルも高稼働を維持するものと予想する。営業利益に関しては、通期計画に対する第2四半期時点での進捗率が45.3%である。上期は予想数値よりも若干下回ったが(85百万円の未達)、十分リカバリー可能な範囲である。近年オープンのホテルの稼働率も高まるフェーズとなり、通期の利益予想に変更はない。新たなマネジメント体制になり、全社的なコスト低減に取り組んでおり、その効果は下期も期待できる。親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、不動産事業に係る固定資産の売却により特別利益を計上したために第2四半期時点の実績で通期の予想を超えている。 有利子負債が約6億円減少し、財務の安全性が向上。自己資本比率は21.0%に 3. 財務状況 2020年3月期第2四半期末の総資産は、前期末比627百万円増の4,708百万円となった。そのうち流動資産は25百万円減とほぼ変わらなかったが、販売用不動産が増加した一方で現金及び預金は減少した。固定資産は601百万円減であり、投資その他の資産の減少が主な要因である。 負債合計は、前期末比774百万円減の3,718百万円となった。そのうち流動負債は228百万円減であり、1年内返済予定の長期借入金の減少などが主な要因である。固定負債は546百万円減であり、長期借入金の減少が主な要因である。有利子負債合計は632百万円減少し、2,449百万円となった。 経営指標では、流動比率114.4%(前期末102.8%)、自己資本比率は21.0%(前期末15.8%)と安全性指標に課題を残すが、着実に改善している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《YM》
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ホテル運営会社。1912年創業。旧社名は価値開発。「Best Western Hotels&Resorts」の国内展開の権利を持つ。ココホテルズなどの自社ブランドも。ホテル店舗数・客室数の増大などに注力。 記:2024/07/01
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