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新興市場見通し:インフレ長期化懸念などマザーズに逆風、IPO中止相次ぐ

2022/3/12 14:37 FISCO
*14:37JST 新興市場見通し:インフレ長期化懸念などマザーズに逆風、IPO中止相次ぐ 今週の新興市場では、マザーズ指数が週間ベースで大幅反落し、700ptを大きく割り込んで取引を終えた。商品市況の高騰でインフレ懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め観測もあって米長期金利が上昇。マザーズ銘柄などのグロース(成長)株は原油価格の上昇一服とともに買われる場面もあったが、続かなかった。ウクライナ情勢の混迷も投資家心理の低迷につながり、週末にはメルカリ<4385>の急落がマザーズ指数を大きく押し下げた。なお、週間の騰落率は、日経平均が-3.2%であったのに対して、マザーズ指数は-7.5%、日経ジャスダック平均は-1.9%だった。 個別では、前述のメルカリが週間で18.3%安となったほか、その他マザーズ時価総額上位でもフリー<4478>が同14.1%安、サンバイオ<4592>が同25.2%安、Appier Group<4180>が同21.3%安と大きく下落。インフレ・金利上昇で先行投資段階のベンチャーほど株価へのマイナス影響が大きい。売買代金上位ではFRONTEO<2158>、BASE<4477>などが売られた。また、サイエンスアーツ<4412>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、GRCS<9250>などサイバーセキュリティ関連銘柄の一角は前の週に続き買われる場面があり、アスカネット<2438>は業績上方修正が好感された。また、ログリー<6579>の人気が続き、上昇率トップとなった。ジャスダック主力もワークマン<7564>が同6.2%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同11.7%安となるなど全般軟調。売買代金上位ではフェローテックHD<6890>などが売り優勢だった。また、エフアンドエム<4771>などが下落率上位に顔を出した。一方、ウエストHD<1407>は同5.1%高となり、フルヤ金属<7826>なども上昇。山大<7426>などが上昇率上位に顔を出した。IPOでは、東証2部上場のセレコーポレーション<5078>が公開価格割れスタートとなった。 来週の新興市場では、なお厳しい環境が続くとみておきたい。金融市場全体としてウクライナ危機とインフレの長期化を想定し始め、各国金融政策についても難しい局面ながら引き締めは避けられずといった見方が広がっている。3月15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と前後して短期的なリバーサル(株価の反転)の動きが出てくる可能性もあるが、中長期的な基調の変化は期待しづらく、グロース色の強いマザーズ銘柄の本格的な復調は遠そうだ。マザーズ銘柄を頻繁に売買するタイプの個人投資家の損益悪化も気掛かりだ。 来週は、3月14日にプレミアアンチエイジング<4934>、15日にビジョナル<4194>、16日にスマレジ<4431>、セルソース<4880>、サーキュレーション<7379>、17日にGA technologies<3491>、Macbee Planet<7095>などが決算発表を予定している。ビジョナルはグロース株安の逆風こそ強いが、ここまで転職サイト「ビズリーチ」を軸とした力強い成長で高評価を維持している。今回の決算にも注目したい。 IPO関連では、3月17日に守谷輸送機工業<6226>が東証2部へ新規上場する。主に荷物用・船舶用のエレベーターを手掛け、業績は堅調だが、公開規模にやや荷もたれ感があると受け止められているようだ。なお、今週はサークレイス<5029>(4月12日、グロース)の新規上場が発表される一方、住信SBIネット銀行など3社が上場中止している。 《FA》
関連銘柄 26件
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産業用太陽光発電所請負事業、非FIT発電所開発販売事業等の再生可能エネルギー事業が柱。省エネルギー事業やグリーン電力卸売事業等も。非FIT発電所開発販売事業は高圧非FIT発電所を成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/22
2158 東証グロース
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時価総額 23,732百万円
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2438 東証グロース
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ウェディング向け写真集等のフォトブック事業、葬儀社向け遺影写真加工等のフューネラル事業が柱。遺影写真作成で国内トップ。空中ディスプレイ事業も手掛ける。広島県広島市に本社。遺影写真加工サービスは順調。 記:2024/11/10
1,577
1/15 15:30
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時価総額 58,218百万円
ネット不動産投資サービス「RENOSY」を展開。不動産投資の検討、購入、管理、売却までカバー。賃貸管理DX等も。RENOSY会員数は48万人超。サブスク契約件数は3.1万戸超。24年10月に台湾へ進出。 記:2024/10/24
1,448
1/15 15:30
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時価総額 147,993百万円
予測型広告プラットフォーム「CrossX」、AI広告キャンペーン自動化クラウド「AIXPERT」などを手掛ける。AIによる顧客行動予測が強み。顧客企業数は1600社超。エンタープライズ顧客の獲得に注力。 記:2024/07/08
4194 東証プライム
7,606
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時価総額 301,806百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を展開。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も手掛ける。ビズリーチのスカウト可能会員数は258万人超。顧客基盤は順調に拡大。 記:2024/10/25
4385 東証プライム
1,684.5
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+17(%)
時価総額 276,307百万円
国内最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」なども手掛ける。「メルカリ ハロ」の登録ユーザ数は800万人超。越境取引、BtoCは順調に拡大。 記:2024/11/10
4412 東証グロース
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時価総額 4,554百万円
デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を手掛ける。楽天グループ、JVCケンウッドと資本業務提携。契約社数は1070社超。営業人員の増強等で契約社数増。 記:2024/11/09
4431 東証グロース
2,605
1/15 15:30
-24(%)
時価総額 51,290百万円
クラウド型POSレジ「スマレジ」の提供を行うクラウドサービス事業を展開。サブスク売上比率は6割超。有料店舗数は3.7万店超。解約率は低水準。テレビCMなどの広告宣伝施策により、有料店舗数は順調に増加。 記:2024/10/11
4477 東証グロース
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時価総額 35,441百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービスも。PAY.JP事業の流通総額は既存加盟店、新規加盟店ともに増加。 記:2024/12/21
4478 東証グロース
2,885
1/15 15:30
-205(%)
時価総額 169,090百万円
中小企業向けに統合型クラウド会計ソフト、人事労務ソフトの提供等を行う。クラウド会計ソフトで国内トップシェア。有料課金ユーザー企業数は53万件超。サブスク売上比率が高い。金融サービスの拡大等を図る。 記:2024/10/24
4592 東証グロース
705
1/15 15:30
-51(%)
時価総額 48,386百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
4771 東証スタンダード
1,491
1/15 15:30
+30(%)
時価総額 23,430百万円
個人事業主・中小企業向け経理代行サービス、中小企業向け管理部門支援サービス、人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」の販売等を手掛ける。地域金融機関など既存チャネルの深耕図る。弥生と資本業務提携。 記:2024/10/28
4880 東証プライム
794
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時価総額 14,836百万円
再生医療関連事業等を手掛けるバイオベンチャー。脂肪由来幹細胞加工受託サービス、血液由来加工受託サービスのほか、化粧品の開発・販売等も。卵子凍結あんしんバンクは福利厚生として上場企業中心に導入進む。 記:2024/08/26
786
1/15 15:30
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時価総額 6,855百万円
アンチエイジング事業を展開。エイジングケアブランド「DUO」、「CANADEL」、ヘアケアブランド「clayence」などを展開。リカバリーウェア等も。通販事業の立て直し、固定費の見直し等に取り組む。 記:2024/08/26
5078 東証スタンダード
4,390
1/15 12:49
±0(%)
時価総額 15,330百万円
若者向け賃貸アパートの企画・設計・施工等を行う。「My Style vintage」が旗艦ブランド。管理物件のプロパティマネジメント業務等も。新規紹介先の開拓強化図る。30.2期売上高400億円目標。 記:2024/06/11
6226 東証スタンダード
2,396
1/15 15:30
-15(%)
時価総額 42,016百万円
荷物用大型エレベーターで国内トップシェア。船舶用エレベーター、垂直自動搬送機「マックリフター」なども手掛ける。長崎スタジアムシティなどで納入実績。内製化による原価コントロール、生産能力の拡充を図る。 記:2024/12/08
3,730
1/15 15:30
-45(%)
時価総額 359,255百万円
減速機メーカー。小型精密減速機で世界トップシェア。NASAの火星探査車などで採用実績。回転系アクチュエータ、モータ等も手掛ける。新規案件の寄与で産業用ロボットは受注順調。27.3期営業利益150億円目標。 記:2024/12/22
6579 東証グロース
310
1/15 15:30
-1(%)
時価総額 1,179百万円
ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」の提供を行う。ユーザー分析DMP「Juicer」、マーケティングツール「OPTIO」等も。アドプラットフォーム事業では積極営業で媒体枠の新規獲得図る。 記:2024/08/19
2,551
1/15 15:30
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時価総額 120,198百万円
真空シール、石英製品、セラミックス製品等の製造・販売を行う半導体等装置関連事業が主力。サーモモジュール、パワー半導体用基板等の電子デバイス事業も。デジタル化・自動化の推進などで生産効率の向上を図る。 記:2024/10/06
3,010
1/15 15:30
+45(%)
時価総額 44,109百万円
LTVマーケティング事業を展開。データ解析プラットフォームでLTV予測を行い、新規ユーザー獲得支援を成果報酬型で提供。独自データプラットフォームなどが強み。LTVマーケティング事業は既存案件が拡大。 記:2024/10/05
7379 東証グロース
626
1/15 15:30
-11(%)
時価総額 5,286百万円
経営課題解決支援のプロシェアリングコンサルティングサービス、プロ人材によるDX支援等のFLEXYサービスが主力。クラウドワークスと資本業務提携。クロスセルの強化によるDX領域の案件獲得などに注力。 記:2024/09/03
7426 東証スタンダード
1,005
1/15 15:30
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時価総額 1,193百万円
住宅資材商社。宮城県内で自社山林の原木の製材に加え、部材や構造材等のプレカット、住宅資材の卸売、小売を行う。住宅建設や不動産賃貸も行う。主力の木材加工は新設住宅着工低調が影響。資材高高騰も重し。 記:2024/11/04
7564 東証スタンダード
4,140
1/15 15:30
-25(%)
時価総額 338,847百万円
作業服、作業関連用品などの専門店をFC展開。ベイシアグループ。アウトドア・スポーツウエアなども取り扱う。店舗数は1000店舗超。ワークマン女子の店舗網を拡大。PB商品のチェーン全店売上構成比率は6割超。 記:2024/09/03
7826 東証プライム
3,265
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-50(%)
時価総額 82,898百万円
工業用貴金属製品の製造・販売を行う。イリジウム、ルテニウムの取り扱いに特化。熱電対、貴金属化合物などの製造も。有機EL燐光材用原料などで世界トップシェア。サーマル製品では高付加価値製品の投入を拡大。 記:2024/08/22
9250 東証グロース
1,427
1/15 15:30
-257(%)
時価総額 1,969百万円
全社的リスクマネジメントERMなどのGRCセキュリティ事業が主力。GRCツールで国内トップ。フィナンシャルテクノロジー事業も。金融関連企業が主要顧客。ソリューション及びプロダクトの連携強化を図る。 記:2024/10/25