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前場に注目すべき3つのポイント~指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き~

2022/1/20 8:37 FISCO
*08:37JST 前場に注目すべき3つのポイント~指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き~ 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き ■ワイエイシイ、22/3上方修正 営業利益18億円←16億円 ■前場の注目材料:住友精密、3D造形で産業用熱交換器、24年度にも量産 ■指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き 20日の日本株市場は、いったんは自律反発が意識されるものの、引き続き不安定な相場展開が続きそうだ。19日の米国市場はNYダウが339ドル安だった。プロクター・アンド・ギャンブルやバンク・オブ・アメリカ、モルガンスタンレーなどの好決算を好感し買い先行で始まったものの、連邦準備制度理事会(FRB)の早期の急激な金融引き締めへの警戒感がくすぶり、下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27575円。円相場は1ドル114円30銭台で推移している。 米国市場は弱い値動きとはなったものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の大幅な下落に対する自律反発は意識されやすいところだろう。昨日の日経平均は一時900円を超える下落から昨年12月の直近安値を下回り、10月以来の水準まで下落した。下値のめどは見極めづらくなったものの、いったんは10月安値とのボトム形成を見せられるかが注目されそうだ。 とはいえ、米国ではS&P500が上昇トレンドラインの下値支持線として機能していた100日線を割り込んだことから、コロナバブルは終焉したとの見方もされてきた。先行き不透明感から押し目狙いの買いは入りづらく、ヘッジ対応に伴う先物市場でのショートの動きに振らされやすくなるだろう。そのため、指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動きのほか、昨日急落したソニーGなどの短期的なリバウンドを狙った商いにとどまりそうである。 また、中小型株については主要な時価総額上位銘柄の弱い値動きが続いているものの、業績面のほか直近IPO銘柄など需給整理が一巡した銘柄などは下げ渋りを見せていることもあり、こちらも目先的なリバウンドを狙った動きは意識されそうだ。金融引き締めのなかで長期的なロング資金の巻き戻しの動きであり、当面は相場の落ち着きどころを探る相場展開は想定しておきたいところだろう。 ■ワイエイシイ、22/3上方修正 営業利益18億円←16億円 ワイエイシイ<6298>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は300億円から260億円に下方修正したが、営業利益は16億円から18億円に上方修正している。売上高については、受注は好調ではあるものの、世界的なサプライチェーンの停滞により一部部材の納期遅延等により、予想を下回る見込み。利益面については、期初より取り組んでいる業務効率化の施策が功を奏し予想を上回る見込みとなった。あわせ年間配当を24円から36円に増額修正した。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経先物は上昇(27575、大阪比+55) ・1ドル114.30-40円 ・米原油先物は上昇(85.80、+0.97) ・米長期金利は低下 ・米国景気の拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・住友精密<6355>3D造形で産業用熱交換器、24年度にも量産 ・ソディック<6143>放電加工機の生産平準化、タイ増設で在庫確保 ・住友鉱<5713>使用済み電池からリチウム再資源化、関東電化と技術確立 ・昭和電工<4004>川崎工場で年3万トン増強、液化炭酸ガス・ドライアイス ・トヨタ<7203>きょうも稼働停止、部品調達停滞で4工場5ライン ・曙ブレーキ<7238>中国受注拡大、EV・スポーツ向け攻勢 ・ホンダ<7267>米SESと契約、EV用次世代電池開発 ・デンソー<6902>中国企業に農建機用発電機事業を譲渡、生産規模が縮小 ・エーザイ<4523>脳の健康度チェックアプリ、台湾・香港で発売 ・中外製薬<4519>子宮内膜症の痛み数値化、デジタル評価法 ・東レ<3402>高分子分離膜モジュール開発、水素を高純度・高効率分離 ・ニプロ<8086>米子会社の再編完了、経営管理体制強化 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 12月貿易収支(予想:-7876億円、11月:-9556億円) <海外> ・09:30 豪・12月失業率(予想:4.5%、11月:4.6%) ・09:30 豪・12月雇用者数増減(予想:+6.00万人、11月:+36.61万人) ・10:30 中・1年物ローンプライムレート発表(3.80%に据え置き予想) 《ST》
関連銘柄 13件
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3,978
11/22 15:30
+177(%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
-41(%)
時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6143 東証プライム
741
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 40,601百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。放電加工機の拡販、金属3Dプリンタや精密マシニングセンタの販売体制強化図る。 記:2024/06/28
1,960
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 19,128百万円
ハードディスク関連装置、半導体製造関連装置等の半導体・メカトロニクス関連事業が主力。医療・ヘルスケア関連事業、環境・社会インフラ関連事業も。配当性向30%目安。戦略的M&Aの実施などで事業拡大図る。 記:2024/10/06
6355 東証スタンダード
3,645
3/20 14:59
±0(%)
時価総額 19,380百万円
オゾン発生装置のパイオニア。民間航空機用脚システムや防衛航空機用脚システム、産業用熱交換器、精密油圧機器等も。特別損失のはく落等で、23.3期2Qは最終黒字転換。住友商事のTOB成立で同社株は上場廃止へ。 記:2023/01/10
6902 東証プライム
2,267.5
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 7,146,661百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7238 東証プライム
115
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 15,639百万円
ブレーキ、ブレーキ用摩擦材の開発・生産・販売等を行う。1929年創業。自動車用ディスクブレーキ等が主要製品。トヨタ自動車などが主要取引先。中国系完成車メーカー向けに高付加価値製品の拡販などに取り組む。 記:2024/07/04
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8086 東証プライム
1,390
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 238,328百万円
大手医療器具メーカー。透析関連機器、注射・輸液関連製品等の医療関連事業が主力。医薬関連事業、ファーマパッケージング事業等も。アジアパシフィック地域が重点戦略市場。注射・輸液関連製品は国内販売が順調。 記:2024/06/11