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米中懸念から見送りムード広がる【クロージング】

2021/9/30 16:00 FISCO
*16:00JST 米中懸念から見送りムード広がる【クロージング】 30日の日経平均は4日続落。91.63円安の29452.66円(出来高概算15億5000万株)で取引を終えた。中国の経済指標の悪化や米国の債務上限問題など懸念要因が多く、買い見送りムードが広がり、一時29311.34円まで水準を切り下げる場面があった。ただ、緊急事態宣言の全面解除に伴う経済正常化期待や岸田新総裁による経済対策期待、上半期末のお化粧買いに対する期待もあり、後場半ばには29622.27円と上昇に転じる場面も見られた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1300に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、陸運、医薬品、小売、その他製品など10業種が上昇。一方、海運が10%を超える大幅な下落となったほか、輸送用機器、電気ガス、ゴム製品、非鉄金属など22業種が下落。ガラス土石が変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、塩野義<4507>、オリンパス<7733>、NTTデータ<9613>、京セラ<6971>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、トヨタ<7203>、アドバンテス<6857>が下落した。 前日の急落の反動から押し目買いの動きが先行したが、中国の9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.6となり、市場予想(50.1)を下回ったことが売りを誘った。また、米国でも債務上限問題が不安材料となっているだけに、米中の懸念要因が世界経済の先行き不安につながっている。一方、岸田新総裁は前日の記者会見で「年内に数十兆円規模の経済対策を策定する」などと表明しており、改めて政策期待も下支え要因になった。 本日は、月末、上半期末で、持ち高調整という特殊な要因に加え、日経平均の銘柄入れ替えに伴うリバランスといった需給要因が重なり、方向感が読みづらい展開となった。ただ、中国の不動産業界の債務問題が引き続き警戒されるほか、明日は寄り付き前には9月の日銀全国企業短期経済観測調査(短観)の発表を控える。名実ともに下期入りするが、内憂外患の状況に変化はない。また、関係者からは「10月4日に発足する見通しの岸田新内閣の顔ぶれが判明するまでは、動かないほうが得策なのではないか」との声も聞かれた。 《FA》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,190
1/22 15:30
+31(%)
時価総額 10,388,781百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4507 東証プライム
2,232
1/22 15:30
+15(%)
時価総額 1,985,659百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
6857 東証プライム
9,819
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+379(%)
時価総額 7,522,738百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6971 東証プライム
1,628
1/22 15:30
+17(%)
時価総額 2,459,052百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,915.5
1/22 15:30
+40(%)
時価総額 46,050,285百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7733 東証プライム
2,295
1/22 15:30
-4.5(%)
時価総額 2,702,822百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」などが北米で伸長。 記:2024/11/16
8035 東証プライム
27,490
1/22 15:30
+455(%)
時価総額 12,965,191百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9613 東証プライム
2,917
1/22 15:30
+32(%)
時価総額 4,091,093百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,100
1/22 15:30
+70(%)
時価総額 15,624,651百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
10,230
1/22 15:30
+982(%)
時価総額 15,038,049百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27