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後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず

2021/9/24 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず ・ドル・円はじり高、米金利高でドル買いの流れ ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず 日経平均は3日ぶり大幅反発。561.49円高の30200.89円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 米株式市場ではNYダウが22日に338ドル高、23日に506ドル高と大きく上昇した。22日まで開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、次回11月の量的緩和縮小(テーパリング)開始決定が示唆されたものの、想定内と受け止められて安心感が広がった。また、中国恒大集団の債務問題を巡っても、中国政府が目先のドル建て社債の債務不履行(デフォルト)を回避するように指示したと報じられ、不安がひとまず後退した。祝日明けの日経平均はこうした流れを引き継いで502円高からスタートし、3万円台を回復。寄り付き直後には一時30248.72円(609.32円高)まで上昇したが、中国恒大問題の影響を見極めたいとの思惑から上値では戻り待ちの売りが出て、堅調もみ合いの展開となった。 個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が揃って6~8%超の大幅上昇となっているほか、その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>など全般堅調。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株は米長期金利の上昇、日本製鉄<5401>は一部メディアの副社長インタビュー報道を受けて買いが入っているようだ。また、自己株式の消却を発表した国際紙パルプ商事<9274>、業績・配当予想を上方修正した古野電<6814>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、信越化<4063>やJR西<9021>は小安い。22日上場のシンプレクスHD<4373>は初日ストップ高水準で取引を終えたが、本日は一転売りに押され、井筒屋<8260>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、海運業、鉱業、鉄鋼、保険業、銀行業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は4%となっている。 本日の日経平均は祝日の間の海外株高を受けて大幅なギャップアップスタートとなり、3万円台を回復した。日足チャートでは30100円手前に位置する5日移動平均線を上回り、同線が下値をサポートする一方、日中上値追いというムードでもなく堅調もみ合いの様相。上下の値幅は140円弱となっている。個別、業種別騰落状況とも全面高の展開で、規模別指数にもさほど偏りは見られないが、米長期金利の上昇で海運業を中心とした景気敏感系のバリュー(割安)株が特に強い印象。ここまでの東証1部売買代金は1兆8000億円弱とまずまず膨らんでおり、現物株に戻り待ちの売りが出ていることが窺える。 新興市場ではマザーズ指数が+2.63%と3日ぶり大幅反発。祝日前は株式相場全体の流れから軟調だったが、1120pt台に位置する25日移動平均線水準で粘り腰を見せ、出遅れていた個人投資家の押し目買い需要が強いことが再確認できた。また、22日から9月後半のIPO(新規株式公開)がスタートしており、本日マザーズ市場に上場したレナサイエンス<4889>は公開価格を46%上回る初値を付けた。シンプレクスHDが初日ストップ高を付けたことで、「初値トレード」が刺激されているのだろう。もっとも、初値後の値動きを見ると短期の値幅取りを狙った投資資金中心という印象は拭えず、初値に過熱感はないかなど慎重に見極めて取引参加する必要がありそうだ。 さて、注目のFOMCでは11月にもテーパリング開始を決定することが示唆され、参加者の政策金利見通し(ドットチャート)は2022年の利上げ予想が前回の7人から9人へ増加した。内容としてはタカ派的と受け止められたが、事前に早期緩和縮小への警戒感から米株式相場は大きく下落していたため、むしろヘッジ目的の売り解消を伴って急反発したようだ。また、株高・長期金利上昇(債券価格は下落)の一方で、期待インフレ率の指標である米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.3%近辺で落ち着いているところを見ると、インフレ過熱懸念に適切に対応していると前向きに評価する市場参加者が多いのかもしれない。 また、中国恒大問題では当局がドル建て社債を含めたデフォルト回避を指示し、当局もハードランディング(強行着陸)を望んでいないと受け止められているのだろう。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「中国特有の問題」であり、「米国は直接の投融資が多くない」ため、影響は限られるとの見方を示した。ただ、本稿執筆時点ではなお23日分の利払いがなされていないと報じられており、懸念払しょくまでには至らなさそうだ。本日の香港市場では不動産株が軒並み下落しており、不動産バブル抑制のため当局による締め付けが続くことへの警戒感も根強いようだ。 ここ数日の先物手口を見ると、海外短期筋のものとみられる日経平均先物の売りが出ていた。地理的な近さから日本株も中国不安の影響を免れづらい。新政権への期待を背景とした根強い先高観に支えられつつも、改めて上値を試す展開となるには今しばらく時間がかかるかもしれない。 (小林大純) ■ドル・円はじり高、米金利高でドル買いの流れ 24日午前の東京市場でドル・円はじり高となり、110円前半から半ばにやや値を上げた。中国恒大集団のデフォルト懸念が遠のくなか、日経平均株価の30000円台への再浮上を受けリスク選好的な円売り強まった。また、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いも続く。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円26銭から110円42銭、ユーロ・円は129円45銭から12円69銭、ユーロ・ドルは1.1737ドルから1.1748ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ハイアス・アンド・カンパニー<6192>、フォースタートアップス<7089>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・8月貿易収支:-21.44億NZドル(7月:-3.97億NZドル←-4.02億NZドル) ・日・8月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比0.0%(予想:0.0%、7月:-0.2%) 【要人発言】 ・関係筋 「中国政府は、恒大に短期的なドル建て社債のデフォルトを回避するように指示」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 20件
4063 東証プライム
5,760
10/25 15:00
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時価総額 11,658,948百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
2,273
10/25 15:00
-15(%)
時価総額 127,058百万円
金融サービス開発等を行うシンプレクスが中核の持株会社。大手証券会社、メガバンクなどが主要取引先。運用サービス、戦略/DXコンサル等も手掛ける。金融ソリューションでは運用サービスの収益性向上などを図る。 記:2024/08/13
4889 東証グロース
294
10/25 15:00
-6(%)
時価総額 3,737百万円
東北大学発の創薬ベンチャー。がん、糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患を対象に医薬品の研究開発を行う。AI活用のプログラム医療機器の開発等も。大学、公的研究機関等とのネットワーク拡大による研究推進などに注力。 記:2024/08/06
5401 東証プライム
2,986.5
10/25 15:00
-27.5(%)
時価総額 2,838,134百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
97
1/29 15:00
±0(%)
時価総額 3,637百万円
住関連に特化した経営コンサルを展開。地域の工務店や不動産会社を中心とする会員基盤に強み。建築施工も。23.9期通期は大幅最終増益。くふう住まいによる完全子会社化で、24年1月30日付けで上場廃止予定。 記:2023/12/26
6758 東証プライム
2,645
10/25 15:00
-39.5(%)
時価総額 16,512,994百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6814 東証プライム
2,378
10/25 15:00
-18(%)
時価総額 75,846百万円
船舶用電子機器の総合メーカー。魚群探知機、船舶用レーダー、統合航海システム等で高シェア。ETC車載器、GPS受信機、気象観測システム等も。舶用事業では製品ラインナップの強化で新興国漁業市場の開拓図る。 記:2024/05/08
6920 東証プライム
21,240
10/25 15:00
-220(%)
時価総額 2,002,635百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7089 東証グロース
968
10/25 14:56
-9(%)
時価総額 3,433百万円
スタートアップ・成長企業向け人材紹介などを行うタレントエージェンシーサービスが主力。スタートアップ情報プラットフォーム「STARTUP DB」の運営等も。タレントエージェンシーサービスに経営資源集中。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,600
10/25 15:00
-2.5(%)
時価総額 42,418,966百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8260 東証スタンダード
412
10/25 15:00
±0(%)
時価総額 4,730百万円
北九州で百貨店「井筒屋」を運営。小型売店のサテライトショップやオンラインショップ等も。1935年設立。外商顧客専用の「レセプションルーム」を新設。洋菓子など好調カテゴリーの品揃え強化などに取り組む。 記:2024/05/12
1,548.5
10/25 15:00
-16.5(%)
時価総額 20,567,169百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,103
10/25 15:00
-12(%)
時価総額 12,177,823百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9021 東証プライム
2,622
10/25 15:00
-18.5(%)
時価総額 1,279,544百万円
大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01
9101 東証プライム
4,945
10/25 15:00
-194(%)
時価総額 2,522,766百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
4,868
10/25 15:00
-158(%)
時価総額 1,762,270百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,030
10/25 15:00
-90(%)
時価総額 1,450,898百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
649
10/25 15:00
-5(%)
時価総額 47,535百万円
紙・パルプの専門商社。1924年創立。海外における積極的なM&Aで世界大手の規模に。仕入先は約4000社。KPP八重洲ビル等の不動産賃貸も。パッケージング事業、ビジュアルコミュニケーション事業は拡大進む。 記:2024/06/03
9983 東証プライム
49,850
10/25 15:00
-350(%)
時価総額 15,863,317百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,751
10/25 15:00
-41(%)
時価総額 15,077,570百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17