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急ピッチの上昇に対する警戒感などから利益確定売りが優勢に【クロージング】

2021/4/6 16:19 FISCO
*16:19JST 急ピッチの上昇に対する警戒感などから利益確定売りが優勢に【クロージング】 6日の日経平均は4営業日ぶりに反落。392.62円安の29696.63円(出来高概算11億3587万株)で取引を終えた。前日までの3営業日で約910円、率にして3%超上昇したほか、前日の米国市場高を先回り的に織り込んでいた側面もあったため、買い先行も寄り付きを高値として主力株中心に利益確定売りが優勢になった。また、時間外取引での米株先物も軟調に推移していることも買い手控え要因につながったとみられる。いったんは下げ渋る場面も見られたものの、3万円を割り込んだことから利食いを急ぐ流れとなり、後場に入っても下げ止まる気配はなく、結局は本日の安値圏で取引を終えている。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数は1800を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、証券・商品先物の1業種のみの値上がりとなり32業種が下落。鉱業、医薬品、銀行、空運、精密機器、輸送用機器、石油石炭がいずれも2%を超える下落だった。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、安川電<6506>、電通グループ<4324>、バンナムHD<7832>がしっかりし、一方でファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>が軟調だった。 良好な経済指標を背景に週明けの米国市場は、NYダウが最高値を更新するなど主要な株価指数は上昇。米景気の回復期待を映して日本株にも買いが先行する格好となった。ただ、3月18日の直近高値を抜けなかったほか、連騰に対する高値警戒感も加わり次第に利食い売りが増加していった。個別でも連日上場来高値を更新していた東エレクが8営業日ぶりに反落したほか、ファーストリテも3営業日ぶりに下落するなど指数寄与度の大きい値がさ株中心に値を消す銘柄が目立ち、投資家心理を冷え込ませていた。また、半導体不足による減産の影響が伝えられているスズキ<7269>、SUBARU<7270>などの自動車株や前日に急伸した郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株も下落した。 日経平均は3万円を維持することができなかった。3万円台を定着させるには、新たな支援材料が必要との見方が多い。また、今月下旬からは国内主要企業の2021年3月期決算と22年3月期の業績見通しが公表される。関係者からは、22年3月期の経常利益見通しが本当に前期比3割程度の増益を達成するのか、それともそれを大きく上回る増益予想を開示してくるのか確認したいとの指摘も聞かれた。このため、決算内容を見定めるまでは、外部環境に左右され、バリュー株とグロース株の循環物色が続くことが想定されそうだ。 《FA》
関連銘柄 12件
4063 東証プライム
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時価総額 10,398,790百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4324 東証プライム
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時価総額 970,973百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。1901年創業。メディア確保力、広告企画力などが強み。セプテーニHDなどを傘下に持つ。事業ポートフォリオ変革などにより、資本効率の改善進める。 記:2024/12/21
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時価総額 11,311,814百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
6506 東証プライム
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時価総額 1,139,033百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
7269 東証プライム
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時価総額 3,475,353百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7270 東証プライム
2,676.5
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時価総額 2,017,819百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
3,523
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時価総額 2,325,180百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。トイホビー事業ではガンダムシリーズのプラモデルなどが順調。 記:2024/12/07
8035 東証プライム
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時価総額 12,745,882百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9101 東証プライム
4,973
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-89(%)
時価総額 2,292,553百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。航空運送事業は貨物取扱量が増加、運賃単価は高水準。 記:2024/12/15
9104 東証プライム
5,309
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-112(%)
時価総額 1,924,799百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。自動車船などは好調。運行費用増が重し。 記:2024/12/23
9983 東証プライム
48,700
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時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,251
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-78(%)
時価総額 13,598,924百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27