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後場に注目すべき3つのポイント~米インフレ観測と日銀政策見直し

2021/3/19 12:30 FISCO
*12:30JST 後場に注目すべき3つのポイント~米インフレ観測と日銀政策見直し 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、FOMCで「資産インフレ」思惑続く? ・ドル・円は小動き、日銀の政策方針を見極め ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は反落、米インフレ観測と日銀政策見直し 日経平均は反落。261.95円安の29954.80円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米株式市場でNYダウは反落し、153ドル安となった。連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化観測からインフレが加速するとの見方が広がり、長期金利が1.7%台まで上昇。対中国・ロシアを巡る地政学リスクの高まりや原油先物価格の下落、週間の新規失業保険申請件数の増加なども相場を下押しした。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3.0%の下落となり、今年2番目の下落率を記録。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで312円安からスタートしたが、その後は寄り付きを安値に軟調もみ合いとなった。押し目買いが下値を支える一方、日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に持ち高を積極的に増やす動きは限られた。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>が2%超の下落。米長期金利の上昇を受けて値がさグロース(成長)株が軟調で、レーザーテック<6920>は4%を超える下落となっている。パンパシHD<7532>なども下げが目立つ。また、事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請すると伝わったワタベ<4696>は急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。一方、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株はしっかり。東証1部上昇率上位には千葉興銀<8337>などの地銀株が多く顔を出している。その他では東芝<6502>とホンダ<7267>が2%前後の上昇。株主分割実施を発表したくら寿司<2695>は株主優待の実質増加が好感されて大きく買われている。 セクターでは、鉱業、その他製品、石油・石炭製品などが下落率上位。一方、銀行業、海運業、保険業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は46%となっている。 前日の当欄で懸念を示したとおり、米国では連邦公開市場委員会(FOMC)通過後も長期金利の上昇が止まらず、再び株価の重しとなってきた。ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は18日、2.27%(-0.02)とやや低下したものの高止まり。長期金利は1.6%で「2022年内の利上げ開始をほぼ織り込んだ」水準とされるが、これを上抜けてきたことで、市場参加者の目線が「インフレ加速によるFRBの政策急転換」に向いていることは明確となりつつある。FRBは2023年末までゼロ金利政策を続ける見通しを示したが、これが図らずもインフレ加速観測と長期金利の一段の上昇を招いた格好だろう。 格差拡大などから生活物価に下押し圧力がかかり、消費者物価を目標とする金融政策が緩和的となるのは自明だ。それに誤解している向きが多く見受けられるが、経済対策に基づく現金給付などといった一時的収入は消費性向を上向かせることができない。「継続的に所得が向上する」という期待がなければ消費者の財布のヒモは堅くなる一方だ。コロナ禍ですっかり忘れられた感があるが、2019年の消費増税時にもこうした傾向が見られなかったか。 だぶついたマネーはインフレヘッジ目的から株式等の資産に向かう。こうして金融緩和の長期化と資産インフレという構図ができあがる。 さて、午後には日銀決定会合の結果が伝わるが、長期金利の変動幅拡大や上場投資信託(ETF)買い入れ方針の見直しなどが検討されているという。既に観測報道が伝わっているためサプライズとはならないだろうが、日米での方向感の違いが意識される可能性はありそうだ。金融政策を巡る市場の動揺は当面続くとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は小動き、日銀の政策方針を見極め 19日午前の東京市場でドル・円は109円付近と、狭いレンジ内でのもみ合い。前日の米株安を受けた日経平均株価の軟調地合いで、やや円買い方向に振れやすい。また、米10年債利回りは上げ渋り、ドル買いは縮小。ただ、日銀の政策方針を見極める展開で、積極的な売り買いは手控えられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円89銭から109円11銭、ユーロ・円は129円74銭から129円93銭、ユーロ・ドルは1.1904ドルから1.1921ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・メディアリンクス<6659>、五洋インテックス<7519>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月全国消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比-0.4%(予想:-0.4%、1月:-0.6%) ・豪・2月小売売上高速報値:前月比-1.1%(予想:+0.6%、1月:+0.5%) 【要人発言】 ・楊・中国共産党政治局員(外交担当) 「米国の内政干渉に強く反対」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) <海外> ・16:00 英・2月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+214億ポンド、1月:+88億ポンド) 《CS》
関連銘柄 14件
2695 東証プライム
3,865
10/11 15:00
-45(%)
時価総額 160,011百万円
回転寿司チェーン「無添 くら寿司」を国内外で展開。大阪府堺市に本社。化学調味料など添加物を排除した商品を提供。出店形態は直営店のみ。店舗数は国内外で660店舗超。国内では人気アニメ等とのコラボ企画実施。 記:2024/09/01
178
6/25 15:00
±0(%)
時価総額 10,664百万円
ウェディング大手。子会社に目黒雅叙園やメルパルクなど。沖縄やハワイ・グアムなどリゾート挙式に強み。コロナ禍でフォトウェディングを強化。1Qは低迷も、接客ツールのWEB化や海外拠点見直しなどで巻き返し模索。 記:2021/05/17
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6659 東証スタンダード
85
10/11 15:00
-3(%)
時価総額 3,629百万円
映像通信機器メーカー。マルチメディアIP伝送装置やIPビデオルータ・スイッチ、運用管理システム等を手掛ける。NTTスマートコネクトと業務提携。IPメディアプラットフォーム「Xscend」の拡販進める。 記:2024/07/02
6920 東証プライム
24,000
10/11 15:00
-250(%)
時価総額 2,262,864百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7267 東証プライム
1,558
10/11 15:00
-16(%)
時価総額 8,466,616百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7519 JQスタンダード
9
7/21 15:00
-2(%)
時価総額 97百万円
多機能カーテンなど室内装飾品を扱うインテリア商社。「インハウス」と「サザンクロス」が主力ブランド。室内装飾品関連はマンション業者向け販売を中心にさえない。メディカル関連も低迷。21.3期通期は業績苦戦。 記:2021/07/16
3,804
10/11 15:00
+66(%)
時価総額 2,413,265百万円
国内最大級の総合ディスカウントストアを展開するドン・キホーテ、総合スーパー「アピタ」等を展開するユニーなどを傘下に収める持株会社。グループ総店舗数は国内外で740店舗超。PB商品の商品数拡大を図る。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
7,878
10/11 15:00
-35(%)
時価総額 10,231,080百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,620
10/11 15:00
+105(%)
時価総額 12,083,237百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,552
10/11 15:00
+26.5(%)
時価総額 20,613,656百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,167
10/11 15:00
+46(%)
時価総額 12,428,993百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
8337 東証プライム
1,107
10/11 15:00
+21(%)
時価総額 68,880百万円
千葉県地盤の地銀。みずほFG系列。法人フィービジネスを強化。連結自己資本比率は9.16%。中小企業等貸出は増加。役務取引等収益、その他経常収益は堅調。24.3期3Q累計は増収増益。通期利益予想を上方修正。 記:2024/04/13
9984 東証プライム
8,954
10/11 15:00
-87(%)
時価総額 15,427,330百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17