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後場に注目すべき3つのポイント~一時約30年6か月ぶりに30000円台回復

2021/2/15 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~一時約30年6か月ぶりに30000円台回復 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、一時約30年6か月ぶりに30000円台回復 ・ドル・円は伸び悩み、ドル売りが一段の上昇を阻止 ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は反発、一時約30年6か月ぶりに30000円台回復 日経平均は反発。347.11円高の29867.18円(出来高概算7億0709万株)で前場の取引を終えている。 前週末12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は27.70ドル高の31458.40ドル、ナスダックは69.70ポイント高の14095.47で取引を終了した。低調な経済統計や3連休前の利益確定売りが優勢となり寄り付き後に下落したが、その後は追加経済対策成立期待が高まったほか、ワクチン供給に関するポジティブなニュースなどが下支えとなり、引けにかけ上昇に転じた。主要株式指数は史上最高値を更新し終了した。 米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。米国株高に加え、国内外で新型コロナ感染がピークアウトの様子となっていることや、取引開始前に発表された20年10-12月期のGDP速報値が実質前期比年率換算で12.7%増とQUICKが集計した民間予測の中央値9.5%増を上回ったことも安心感となった。一方、引き続き高値警戒感が意識されたが、前場はリスクオンのムードがさらに広がり、日経平均は一時、1990年8月以来約30年6か月ぶりに30000円台に乗せた。 個別では、決算を発表したギフティ<4449>、ダイヤHD<6699>、セレス<3696>がストップ高となり、同じく決算を発表した荏原<6361>、オリンパス<7733>、アイ・ピー・エス<4390>、山崎パン<2212>、オプティム<3694>が上げた。決算発表銘柄以外では、自社株買いを発表したエコス<7520>、超小型電気自動車(EV)の事業に参入すると報じられた出光興産<5019>が上げた。 一方、決算発表銘柄でニチコン<6996>、DmMiX<7354>、大幸薬品<4574>、GMO-GS<3788>が10%を超す大幅安となったほか、同じく決算を発表したアシックス<7936>、RSテクノ<3445>、ライオン<4912>、ワイエイシイ<6298>、楽天<4755>、ビーイングHD<9145>、朝日インテック<7747>が下げた。決算発表以外では、英FTでアップルとの自動運転車プロジェクトの提携交渉が終了したと報じられた日産自<7201>など自動車株の一角が安かった。 セクターでは、鉱業、石油石炭製品、精密機器、銀行業、証券商品先物などが値上がり率上位。一方、空運業、繊維製品、ゴム製品、海運業、電気・ガス業などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は43%となっている。 日経平均が急ピッチで上昇しており、一部で高値警戒感も指摘されている。相場の過熱度を測る指標の一つに騰落レシオがある。値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割ったものをパーセント表示する。一般に過去25日間の合計銘柄数を使うことが多い。騰落レシオが120%を超すと相場は過熱、70%を下回ると売られ過ぎとされることが多いようだ。 毎朝、日本経済新聞に掲載される東証1部の騰落レシオを見てみる。先週末12日の騰落レシオは120.53%。2月9日に今年初めて120%を超え、3営業日連続で120%を上回った。少し遡って見てみよう。昨年、騰落レシオが最も高かったのは6月2日の150.78%。直近よりかなり高い水準だ。昨年6月は120%を超えた日が1カ月間で9日あった。前月の5月も120%超の日は10日あった。コロナショックからの反騰局面で、過熱感を抱えたまま相場が突っ走った様子が窺える。また、昨年9月はほぼボックス相場だったが、騰落レシオ120%超の日は5日あり、9月28日には132.75%まで上昇した。 このように見てくると、年初来、日経平均が急ピッチの上げを演じている割に、騰落レシオが120%を超えた日は年初来3日のみと、やや少ないように感じる。相場上昇の割に過熱感は薄いのかもしれない。だから、まだまだ上がり続けると言っているのではない。相場の中身が次第に変化しているように思える。機会があればさらに考えてみたい。 さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。前場は取引開始後に日経平均が一気に30000円台乗せとなり、目先目標達成感が漂っている一方、伸び悩んだ水準ではすかさず押し目買いも見られた。また、20年4-12月期決算発表が今日でほぼ一巡することに加え、今晩は米国市場がプレジデントデーの祝日で休場となることもあり、やや手掛かり材料不足との見方もあり、後場は様子見気分が広がる可能性もある。 (小山 眞一) ■ドル・円は伸び悩み、ドル売りが一段の上昇を阻止 15日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。中国と米国の休場で、全般的に取引は閑散。そうしたなか、日経平均株価の強含みを背景にリスク選好的な円売りが優勢となり、一時105円10銭台に浮上した。ただ、リスク要因の後退でドル売り基調となり、ドル・円は失速した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円91銭から105円14銭、ユーロ・円は127円20銭から127円46銭、ユーロ・ドルは1.2117ドルから1.2125ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR<1575>、CARTA HOLDINGS<3688>など、13銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10-12月期GDP1次速報:前期比年率+12.7%(予想:+10.1%、7-9月期:+22.7%←+22.9%) 【要人発言】 ・米下院歳入委員会 「1400ドルの個人向け現金給付を柱とする5935億ドル規模の家計支援策を可決」 ・麻生財務相 「G7、マクロ経済政策の在り方、低所得国への支援を議論した」 ・イエレン財務長官 「回復において、さらなる財政支援が重要」 <海外> ・休場:香港、中国、米国 《CS》
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2212 東証プライム
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時価総額 616,132百万円
国内最大の製パン会社。1948年設立。菓子パンに強み。コンビニ「デイリーヤマザキ」の運営等も。不二家、東ハトなどを傘下に持つ。配当性向30%目標。食パン部門は主力の「ロイヤルブレッド」などの販売が順調。 記:2024/06/25
3,425
11/26 15:30
+35(%)
時価総額 90,341百万円
シリコンウェーハ再生事業、プライムシリコンウェーハ製造販売事業、半導体関連装置・部材等を手掛ける。再生ウェーハで世界トップシェア。半導体関連装置・部材等では営業活動の強化により、新規市場開拓を図る。 記:2024/10/05
3688 東証プライム
1,487
11/26 15:30
+9(%)
時価総額 37,623百万円
VOYAGE GROUP、サイバー・コミュニケーションズの経営統合で誕生。電通グループの連結子会社。デジタルマーケティング事業が主力。ポイントサイト「ECナビ」の運営等も。電通グループとの協業推進。 記:2024/08/29
3694 東証プライム
723
11/26 15:30
-3(%)
時価総額 39,909百万円
PC・モバイル管理SaaSサービス「Optimal Biz」が主力。スマホ3次元測量アプリ、AI活用の契約書管理サービス等も。豊富な顧客基盤が強み。市場拡大により、モバイルマネジメントサービスは業績拡大。 記:2024/06/24
3696 東証プライム
2,308
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 27,892百万円
国内最大級のポイントサイト「モッピー」の運営等を行うモバイルサービス事業が主力。DX化支援、ブロックチェーン関連事業等も。モッピーの会員数は525万人超。ブロックチェーン関連はステーキングサービスが順調。 記:2024/06/15
2,586
11/26 15:30
+1(%)
時価総額 30,238百万円
電子証明書発行サービス、電子契約サービス等を手掛ける電子認証・印鑑事業が主力。クラウドインフラ事業、DX事業も展開。電子印鑑GMOサインは導入企業数で国内トップ。電子認証・印鑑事業は契約社数が順調増。 記:2024/07/05
4390 東証プライム
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時価総額 33,915百万円
フィリピンのCATV事業者等に国際通信回線の提供を行う。日本国内における通信サービスの提供、メディカル&ヘルスケア事業等も。マニラ首都圏での法人向けインターネット接続サービスの課金件数は大幅に増加。 記:2024/06/25
4449 東証プライム
1,415
11/26 15:30
+12(%)
時価総額 41,703百万円
eギフトプラットフォーム事業が主力。カジュアルギフトサービス「giftee」、eGift Systemなどを手掛ける。地域通貨サービス等も。gifteeサービスの会員数は219万人超。会員数は順調増。 記:2024/07/08
4574 東証プライム
367
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±0(%)
時価総額 18,584百万円
正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01
4755 東証プライム
862.3
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時価総額 1,855,278百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4912 東証プライム
1,806
11/26 15:30
-32(%)
時価総額 513,686百万円
日用品メーカー大手。1891年創業。オーラルケア分野、ファブリックケア分野が柱。解熱鎮痛剤「バファリン」、ペット用品等も。歯ブラシ、ハンドソープなどで国内トップシェア。海外事業では事業拡大施策を推進。 記:2024/10/13
5019 東証プライム
1,004
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 1,398,213百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
1,872
11/26 15:30
-65(%)
時価総額 18,269百万円
ハードディスク関連装置、半導体製造関連装置等の半導体・メカトロニクス関連事業が主力。医療・ヘルスケア関連事業、環境・社会インフラ関連事業も。配当性向30%目安。戦略的M&Aの実施などで事業拡大図る。 記:2024/10/06
6361 東証プライム
2,199
11/26 15:30
-69.5(%)
時価総額 1,016,052百万円
1912年創業のポンプメーカー。標準ポンプや冷却塔、排水機場用ポンプで国内トップシェア。精密・電子、建築・産業、エネルギー分野の売上比率が高い。配当性向35%以上目標。成長分野中心に積極的な投資を行う。 記:2024/08/27
541
11/26 15:30
-15(%)
時価総額 4,940百万円
自動車機器事業、パワーコンディショナ等のエネルギーソリューション事業、電子機器事業を手掛ける。自動車用点火コイルで世界シェア上位。28.3期ROE20%以上目標。東京電力と共同開発のV2Hシステム販売へ。 記:2024/10/16
6996 東証プライム
1,069
11/26 15:30
-16(%)
時価総額 83,382百万円
アルミ電解コンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ等の製造・販売を行うコンデンサ事業が主力。家庭用蓄電システム等のNECST事業も。京都府京都市に本社。エネルギー・環境・医療機器などを重点分野に位置付け。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
392.1
11/26 15:30
-14.8(%)
時価総額 1,654,942百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
274
11/26 15:30
-8(%)
時価総額 12,251百万円
マーケティング事業が主力。コンタクトセンターの構築・運営、コンサルティング、BPO等を手掛ける。人材派遣を行うオンサイト事業も展開。通信インフラからのアウトバウンド・ハイブリッドの業務受託は順調。 記:2024/07/28
7520 東証プライム
2,006
11/26 15:30
-24(%)
時価総額 23,368百万円
食品スーパーマーケットチェーン。関東中心に「エコス」、「たいらや」、「マスダ」等を運営。24年8月末のグループ店舗数は129店舗。大型リニューアルで既存店の活性化図る。惣菜部門の品揃えアイテム数を拡大。 記:2024/10/26
7733 東証プライム
2,450
11/26 15:30
+7.5(%)
時価総額 2,885,365百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7747 東証プライム
2,719.5
11/26 15:30
+28(%)
時価総額 738,709百万円
血管内治療向けガイドワイヤー、カテーテル製品の開発・製造等を行う。PCIガイドワイヤーで世界トップシェア。ワイヤーロープ等の産業部材も手掛ける。愛知県瀬戸市に本社。グローバル規模で収益基盤の強化図る。 記:2024/10/08
7936 東証プライム
3,013
11/26 15:30
-8(%)
時価総額 2,288,319百万円
スポーツ用品メーカー。各種スポーツ用品の製造・販売等を行う。ランニングシューズに強み。オニツカタイガーブランドなども展開。海外売上高比率が高い。パフォーマンスランニング部門では高付加価値商品に注力。 記:2024/07/07
9145 東証スタンダード
2,375
11/26 15:23
-24(%)
時価総額 14,309百万円
アクティー、コラビス、横浜LSPなどを傘下に収める総合物流輸送グループ。石川県金沢市に本社。取扱商品は生活物資に特化。クスリのアオキなどが主要取引先。既存エリアの受託業務拡大、全国に物流拠点の開設目指す。 記:2024/08/22
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
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-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17