マーケット
10/11 15:15
39,605.80
+224.91
42,863.86
+409.74
暗号資産
FISCO BTC Index
10/12 11:30:20
9,349,073
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む

2020/11/25 12:51 FISCO
*12:51JST 後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続伸、ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む 日経平均は続伸。416.39円高の26581.98円(出来高概算7億6602万株)で前場の取引を終えている。 前日24日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は454.97ドル高の30046.24ドル、ナスダックは156.15ポイント高の12036.79ポイントで取引を終了した。ワクチンの実用化期待やバイデン氏への政権移行開始が好感され、また、次期財務長官に選出されたイエレン前FRB議長が大規模財政策を支持するとの期待から寄り付きから上昇。終日強い展開となり、ダウは3万ドルの大台に乗せ史上最高値で引けた。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチンの実用化、普及への期待感が株価支援要因となり、リスク資産選好がさらに進んだ。一方、国内で新型コロナ感染拡大が止まらないことへの懸念が強く、また、このところの急ピッチな株価上昇で高値警戒感も意識されたが、寄付き段階では買いが優勢だった。 個別では、「ノート」新モデル発売と環境省が新たなEV補助金を検討しているとNHKで報じられたことを受けた日産自<7201>、自社株買いを発表したトーヨーカネツ<6369>、室蘭・君津の2高炉を再稼働したと発表した日本製鉄<5401>、原油価格の上昇を受けた国際帝石<1605>が5%を超す上げとなり、米社よりマイルストーンフィーを受領すると発表したペプチドリーム<4587>、原子力関連の事業から撤退すると発表した川重<7012>、23年3月期の連結経常損益を約180億円改善させると報じられたUACJ<5741>、抗インフルウイルス薬が米国で適応追加承認された塩野義薬<4507>、大容量リチウムイオン2次電池向け投資を拡大すると報じられたTDK<6762>が堅調だった。 一方、海外株式売出しを発表したアカツキ<3932>がストップ安となり、11月度の既存店売上高が前年同月度比7.4%増と10月度の同23.7%増から伸び率が鈍化した西松屋チェ<7545>が下げた。 セクターでは、海運業、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、空運業などが値上がり率上位。一方、電気・ガス業、パルプ・紙、陸運業、食料品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%となっている。 日経平均が29年半ぶりの高値水準に躍り出、米国市場ではダウ平均が3万ドルを突破した。株式市場はまるでバラ色の楽園に化したかのような感があるが、少し冷静に見てみよう。例によって「株価=景気/金利」の式を使う。 まず、分子の景気。ワクチンの実用化、普及が近いとの見方から景気の先行き楽観ムードが広がっているが、足元はどうか。米国で昨日発表された経済統計を見ると、9月のケース・シラー住宅価格指数は前月比1.7%上昇で上昇率は過去最大となった。一方、コンファレンス・ボードが発表した11月の消費者信頼感指数は96.1で前月から5.3ポイント低下し、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(98.0程度)を下回った。まだら模様だ。注意をしなければならないのは、住宅市場の活況は金融緩和政策による低金利が強い追い風となっているということだ。先行きの金融政策によっては意外なもろさも内包していると言える。 一方、分母の金利(金融政策)。パウエルFRB議長は景気の二番底懸念に対し量的緩和の拡充を検討する考えを表明しており、株価上昇を支える強力な要因となっている。ただ、ここも注意が必要。ムニューシン米財務長官はFRBに対して19日、新型コロナ対策で実施する緊急支援制度の一部を20年12月末で終了すると通知したと伝えられた。これを受けFRBは、中小企業向けの資金供給策などを今年末で打ち切る方針を表明した。直ちに株式市場に影響を及ぼすものではないだろうが、何かの拍子に投資家心理を揺らすことはあるかもしれない。 バラ色の世界に見える株式市場だが、このように少し子細に見ると、あちこちに相場急変の萌芽が見え隠れしている。緊張感は保ちたい。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチンへの期待は大きく、相場の先高観は強いものの、前場段階で25日移動平均線との乖離率が8%超に拡大し、目先高値警戒感が強くなっており、上値追いには慎重となりそうだ。また、今晩は米国で週間新規失業保険申請件数、7-9月期GDP改定値、10月の耐久財受注額、個人所得・個人消費支出、新築住宅販売件数などの経済統計が発表され、また、11月4-5日開催分のFOMC議事要旨が公表されることから、これらの内容を見極めたいとしてやや様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 25日の東京市場で、ドル・円は小じっかり。リスク選好ムードが続き日経平均株価は大幅続伸となり、円売りがドルを押し上げた。ただ、ユーロ・ドルの上昇基調を受け、ドルは下押し圧力がかかる。一方、上海総合指数は弱含み、過度な円売りを抑制する要因となろう。 ここまでの取引レンジはドル・円は104円43銭から104円60銭、ユーロ・円は124円19銭から124円44銭、ユーロ・ドルは、1.1890ドルから1.1902ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・松尾電機<6969>、アイリックコーポレーション<7325>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「緩和政策がなければNZドルは今よりも5-10%高くなる」 「政府からの住宅価格に関する書簡に驚きはない」 <国内> ・11月政府月例経済報告 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
1605 東証プライム
2,100
10/11 15:00
-9(%)
時価総額 2,912,001百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
3932 東証プライム
2,058
10/11 15:00
+6(%)
時価総額 29,030百万円
モバイルゲームの開発・運用等を行うゲーム事業が主力。「HykeComic」のコミック事業も。ソニーグループ、コーエーテクモHDと資本業務提携。ゲーム事業では次世代運営ゲームの開発力強化などに取り組む。 記:2024/08/05
4507 東証プライム
2,079
10/11 15:00
-11.5(%)
時価総額 1,849,545百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4587 東証プライム
2,740
10/11 15:00
+19.5(%)
時価総額 356,227百万円
東京大学発の創薬ベンチャー。創薬開発事業、放射性医薬品の研究開発、製造・販売等を行う放射性医薬品事業を展開。ペプチド創薬開発プラットフォームなどが強み。Novartis社とペプチド創薬における提携を拡大。 記:2024/08/26
5401 東証プライム
3,131
10/11 15:00
-13(%)
時価総額 2,975,455百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5741 東証プライム
5,130
10/11 15:00
+10(%)
時価総額 247,923百万円
古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。25.3期は缶材、自動車材等の売上数量増を見込む。28.3期売上高1兆500億円目標。 記:2024/06/28
6369 東証プライム
4,255
10/11 15:00
-50(%)
時価総額 39,669百万円
物流システムの設計、製作、施工等を行う物流ソリューション事業が主力。空港手荷物搬送システムで国内トップシェア。プラント事業、産業機械事業等も。配当性向50%以上目安。物流ソリューションは事業領域拡大図る。 記:2024/08/09
6762 東証プライム
1,887
10/11 15:00
-12(%)
時価総額 3,668,064百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6969 東証スタンダード
518
10/11 13:08
±0(%)
時価総額 1,663百万円
電子部品メーカー。タンタルコンデンサ事業が主力。上場企業中心に国内主要メーカーと取引。電流ヒューズなどの回路保護素子事業も。回路保護素子事業は車載用製品の販売網拡大図る。27.3期営業利益8億円目指す。 記:2024/07/04
7012 東証プライム
6,502
10/11 15:00
+163(%)
時価総額 1,091,829百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。水素製品などに強み。メキシコ工場でオフロード四輪車の量産を開始。 記:2024/04/30
7201 東証プライム
396.3
10/11 15:00
-3.5(%)
時価総額 1,672,669百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
666
10/11 15:00
-1(%)
時価総額 5,800百万円
国内初の来店型保険ショップ「保険クリニック」の運営等を行う保険販売事業が主力。保険申込ナビゲーションシステム「AS-BOX」の販売等も行う。保険販売事業では法人向けコンサルティングサービスを積極展開。 記:2024/08/20
7545 東証プライム
2,524
10/11 15:00
+19(%)
時価総額 175,643百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。1109店舗展開。公式オンラインストアは売上伸長。24.2期通期は増収増益。25.2期は2桁増益見通し。 記:2024/04/17
9983 東証プライム
54,490
10/11 15:00
+3,130(%)
時価総額 17,339,862百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,954
10/11 15:00
-87(%)
時価総額 15,427,330百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17