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後場に注目すべき3つのポイント~米国政治の不透明感後退を好感

2020/11/9 12:54 FISCO
*12:54JST 後場に注目すべき3つのポイント~米国政治の不透明感後退を好感 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日続伸、米国政治の不透明感後退を好感 ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は5日続伸、米国政治の不透明感後退を好感 日経平均は5日続伸。473.99円高の24799.22円(出来高概算5億7379万株)で前場の取引を終えている。 前週末6日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は66.78ドル安の28323.40ドル、ナスダックは4.30ポイント高の11895.23ポイントで取引を終了した。全米で1日の新型ウイルス感染者数が過去最多に達したことや、ジョージア州上院の決選投票の可能性から民主党が政権、議会を掌握する可能性が依然残っていることも警戒されダウ平均は終始軟調な推移となった。 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買い優勢の展開となった。日本時間8日にバイデン氏が「勝利宣言」の演説を行ったことを受け米国政治の不透明感が後退したことや、先週末に米国で発表された10月の米雇用統計は予想を上回る内容となったことなどが東京市場の株価支援要因となった。また、20年4-9月期決算が佳境となる中で業績予想を上方修正する企業が増えており、企業業績への期待感も高まり、株価押上げ要因となった。 個別では、20年12月期業績予想を上方修正したアートスパーク<3663>、21年3月期業績予想を上方修正した蛇の目<6445>、A&D<7745>がストップ高買い気配となり、20年12月期業績予想を上方修正したアシックス<7936>がストップ高まで買われ、21年3月期業績予想を上方修正したミクシィ<2121>、ホンダ<7267>、FUJI<6134>、ジーテクト<5970>、レック<7874>、日本光電<6849>、GSユアサ<6674>が上昇し、また、21年3月期利益予想を上方修正したステラケミファ<4109>、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比2.6%増と自社株買いを発表したNTT<9432>が上げた。また、米大統領選でバイデン氏勝利が濃厚となったことを受け、イーレックス<9517>、レノバ<9519>、ウエストHD<1407>など再生エネルギー関連株も物色された。 一方、米食品医薬品局がアルツハイマー型認知症治療薬に否定的な見解を公表したことを受けたエーザイ<4523>、7-9月期実績・通期見通しともにコンセンサスを下振れたスクエニHD<9684>、公募増資を発表したJAL<9201>が10%を超す下げとなっ た。 セクターでは、精密機器、海運業、輸送用機器、非鉄金属、情報・通信業などが値上がり率上位。一方、空運業、鉱業、医薬品、陸運業、繊維製品などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は41%となっている。 日本企業の20年4-9月期決算発表が順調に進んでいる。発表は今週で一巡するが、ここまでの途中経過をバリュー株(割安株)、グロース株(成長株)の視点から見てみる。東証が公表している指数に、TOPIXバリュー、TOPIXグロースという指数がある。決算発表が本格化する直前の10月23日終値と2週間後の先週末11月6日終値を比べると、TOPIXバリューの上昇率は0.25%、TOPIXグロースは3.61%。この期間の相場は米大統領選の影響を受けたことも考慮する必要はあるが、決算発表が始まって以降はグロース株優位の相場展開となっていると言えそうだ。 業種別で見てみよう、この期間の値上がり率上位には、医薬品、精密機器、電気機器、機械、その他製品、電気・ガス、食料品、サービス業などが並ぶ。材料が出た個別銘柄が指数の上昇に大きく寄与したものもあるが、概ね景気ディフェンシブやいわゆるグロース色の強い業種が多いようだ。一方、値下がり率上位には、空運業、鉱業、ゴム製品、保険業、証券商品先物、鉄鋼、水産・農林、石油石炭製品、卸売業、海運業などが並んでいる。こちらは景気敏感業種やバリュー色の強い業種、金利上昇局面で物色される業種が目立つ。 このように、決算発表が本格化して以降の東京株式市場では、景気ディフェンシブ株やグロース株が相場を牽引したことが窺える。重ねて言うが、この期間の相場が米大統領選の影響を強く受けていることは考慮しなくてはならない。だが、そのことも含め、今後の相場展開を占うヒントにはなりそうだ。先週末はバリュー株の巻き返しの動きも見られた一方、今週はマザーズやJASDAQ上場企業の決算発表が増え、グロース株優位の相場展開がより鮮明になる可能性もありそうだ。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみあいとなりそうだ。これまで東京市場の重しとなっていた米国政治の不透明感が後退している効果は大きく、相場の先高観がさらに強くなっている。一方、日経平均は先週4営業日で1300円を超す上昇となり、上げピッチの速さを警戒する向きも多く、上値はやや重くなりそうだ。なお、今日は引け後にソフトバンクG<9984>が4-9月期決算を発表する。また今晩米国でマクドナルド、ビヨンド・ミートが7-9月期決算を発表する。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 9日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。米大統領選はメーンシナリオのバイデン民主党候補の勝利がほぼ確定し、リスク選好ムードが広がった。ドル・円はコロナ危機が強まった3月以来の安値圏に下げ、割安感から国内勢が日本株高を手がかりにドル買い・円売りを進めた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円19銭から103円41銭、ユーロ・円は122円69銭から122円90銭、ユーロ・ドルは1.1880ドルから1.1895ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイスタイル<3660>、アシックス<7936>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合における主な意見(10月28-29日分) 「引き続き企業などの資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていくことが重要」 「失業・企業倒産の急増は回避され、企業の資金繰りにも大きな問題は生じていない」 「市場急変の可能性に最大限の警戒で臨み、必要あれば機動的な政策対応すべき」 <国内> ・14:00 9月景気動向指数・先行速報値(予想:92.7、8月:88.4) <海外> ・15:45 スイス・10月失業率(予想:3.3%、9月:3.2%) ・16:00 独・9月貿易収支(予想:+135億ユーロ、8月:+119億ユーロ←+128億ユーロ) 《HH》
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3660 東証プライム
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コスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営。化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」、化粧品専門店「@cosme STORE」の運営等も。会員数は増加傾向。リテール事業は国内出店の加速図る。 記:2024/08/23
3663 東証プライム
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超高純度フッ化水素酸やリチウムイオン電池用添加剤、蛍光体関連材料などの高純度薬品事業が柱。半導体用高純度薬液で世界シェアトップクラス。総還元性向100%目標。25.3期は濃縮ホウ素の販売拡大見込む。 記:2024/07/08
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国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。不眠症治療剤「デエビゴ」は成長。米国でのレケンビ治療は着実に進捗。中長期的に研究開発投資を継続。 記:2024/04/29
5970 東証プライム
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時価総額 226,120百万円
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6445 東証プライム
855
10/9 15:00
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時価総額 16,690百万円
家庭用ミシンメーカー。1921年創業。家庭用ミシン、卓上ロボットで国内トップシェア。ソフトウェア開発等のIT関連事業も。海外売上高比率は7割超。家庭用機器事業では学校教育向けサービスの拡充などに注力。 記:2024/06/18
2,836.5
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時価総額 271,791百万円
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6849 東証プライム
2,095
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時価総額 369,688百万円
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7267 東証プライム
1,553
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-13(%)
時価総額 8,439,445百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
2,244
10/9 15:00
+24(%)
時価総額 62,484百万円
計測・計量機器等を手掛けるエー・アンド・デイ、半導体設計回路寸法測定装置等を手掛けるホロンを傘下に収める持株会社。半導体関連事業は次世代機の開発に注力。計測・計量機器事業では米州の事業再構築を図る。 記:2024/06/18
7874 東証プライム
1,329
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7936 東証プライム
2,908
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スポーツ用品メーカー。各種スポーツ用品の製造・販売等を行う。ランニングシューズに強み。オニツカタイガーブランドなども展開。海外売上高比率が高い。パフォーマンスランニング部門では高付加価値商品に注力。 記:2024/07/07
9201 東証プライム
2,439.5
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大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9432 東証プライム
149
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時価総額 13,491,997百万円
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9517 東証プライム
672
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時価総額 49,981百万円
相対や取引所を通じて調達した電力を小売販売。自社でバイオマス発電所も。大口の高圧顧客伸ばす。逆ざや販売も解消。ベトナムなどアジア諸国で発電所建設へ。JFEエンジ等4社引受先に第三者割当増資し財務改善。 記:2024/08/26
9519 東証プライム
903
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時価総額 82,304百万円
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9983 東証プライム
50,710
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世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,696
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時価総額 14,982,808百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17