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後場に注目すべき3つのポイント~「市場ムードはむしろ改善?」の理由

2020/8/19 14:27 FISCO
*14:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~「市場ムードはむしろ改善?」の理由 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、「市場ムードはむしろ改善?」の理由 ・ドル・円は切り返し、日本株の反発で ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は3日ぶり反発、「市場ムードはむしろ改善?」の理由 日経平均は3日ぶり反発。50.68円高の23101.76円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米株式市場でNYダウは続落し、66ドル安となった。与野党が追加経済対策で速やかに合意する兆候が見られず、第3四半期(7-9月)の消費鈍化懸念が広がった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し、連日で過去最高値を更新。機関投資家が運用指標として用いることが多いS&P500指数も半年ぶりに過去最高値を更新した。NYダウの下落とともに、円相場が一時1ドル=105.10円近辺まで上昇したことが重しとなり、本日の日経平均は53円安と小安くスタート。しかし、米国株がまちまちだったこともあって節目の23000円を大きく割り込む流れとはならず、朝方の売りが一巡するとプラス圏に浮上した。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が4日ぶりに反発し、2%近い上昇。任天堂<7974>とZHD<4689>は6日続伸。ゲームやインターネットサービスの需要増加への期待が続いているようだ。NEC<6701>は4%近く上昇しているが、米中ハイテク戦争を巡る思惑などがあるもよう。中小型株ではオンライン会議システムのブイキューブ<3681>が賑わい、ソフトブレーン<4779>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、米ファンドによる株式売却が伝わったソニー<6758>は2%超の下落。半導体関連などでは米中対立への懸念がくすぶり、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>も軟調なほか、アドバンテス<6857>は4%近い下落となっている。時価総額上位ではトヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>が小安い。 セクターでは、不動産業、その他金融業、保険業などが上昇率上位。半面、パルプ・紙、機械、金属製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は51%となっている。 本日の東京株式市場の動向も前日までと大差ない。ここまでの東証1部売買代金は8000億円あまりで、前日よりやや増えたとはいえ低調。景気敏感株を中心に小口の売りが出ており、半導体関連や電子部品関連は米中対立への懸念から軟調ぶりが目立つ。一方で、堅調なのはコロナ禍中でも需要増加が見込めるゲームやネットサービスの関連銘柄だ。このあたりの物色動向は米株式市場の流れを引き継いでいるとみられる。 新興市場ではマザーズ指数が大幅に5日続伸し、2018年6月以来、およそ2年2カ月ぶりに1100pt台を回復している。個人投資家の物色は成長期待の高い新興株に集中しており、直近上場のモダリス<4883>が大幅続伸するなど、需給状況は極めて良好な印象。資金の回転が利き、循環物色が続いているのだろう。直近の決算で躍進ぶりが目立ったBASE<4477>やAIinside<4488>も改めて大きく買われている。 アジア株式市場では中国・上海総合指数がさえないが、懸念材料となっている為替相場の円高進行には足元歯止めがかかり、1ドル=105円台半ばで推移している。後場の日経平均もしっかりか。 さて、国内外の株式市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大のみならず、米中対立の激化、米大統領選で民主党候補となるバイデン前副大統領が掲げる増税策など、警戒材料が数多く挙げられている。日本株にとっては米長期金利の上昇一服に伴う円高進行も重しだろう。しかし、前の週に節目の23000円台を回復した日経平均は調整らしい調整を見せていない。前日の当欄で述べたとおり、中長期志向の海外投資家から従前ほど売りが出ていないことが背景にあるのかもしれない。実際、今週に入ってからの先物手口を見ると、外資系証券による売り越しはドイツ証券やクレディ・スイス証券といった一部にとどまっている。 その理由として、第1に経済や企業業績の底打ち観測が強まり、従前より「二番底」懸念が後退していることが挙げられるだろう。周知のとおり、11日に発表された日本の4-6月期実質国内総生産(GDP)は戦後最大の落ち込みとなったが、市場では緊急事態宣言が解除された6月以降は持ち直しているとの受け止め方が大勢のようだ。また、同期間の企業業績についても、決算発表シーズン中盤までネガティブサプライズの方が多く、比較的ポジティブサプライズが多かった米企業との格差が鮮明だった。しかし、シーズン終盤にはこうした傾向が大きく改善。利益予想の下方修正に歯止めがかかりつつあるとみられている。これらを踏まえ、一部外資系証券では日経平均の二番底シナリオを修正しているようだ。 第2に、海外投資家はさほど弱気に傾いているわけでないことが挙げられる。米バンク・オブ・アメリカが実施したファンドマネージャー調査によれば、2月以降で最も強気と回答する投資家が多いもよう。一方で、現金比率はなおニュートラル(中立)水準にとどまっているようだ。今後買い持ちに傾く余地が大きいとも考えられる。 巷間で取りざたされる警戒材料に目を奪われがちだが、株式市場のムードはじわり改善していると受け止めた方がいいのかもしれない。日経平均が思いのほか底堅いこともうなずけるだろう。 ■ドル・円は切り返し、日本株の反発で 19日午前の東京市場でドル・円は切り返し。米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢への思惑からドル売りが先行し、一時105円10銭まで値を下げた。ただ、その後日経平均株価がプラスに転じリスク回避的な円買いを抑制し、ドルなど主要通貨は対円で堅調地合いとなった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円10銭から105円47銭、ユーロ・円は125円60銭から125円85銭、ユーロ・ドルは1.1928ドルから1.1952ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アルバイトタイムス<2341>、バンク・オブ・イノベーション<4393>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・7月貿易収支:+116億円(予想:-865億円、6月:-2693億円) ・日・6月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-7.6%(予想:+2.0%、5月:+1.7%) <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・7月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、6月:+0.6%) ・15:00 英・7月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.9%、6月:-0.8%) 《HH》
関連銘柄 18件
2341 東証スタンダード
142
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 4,279百万円
アルバイト求人情報誌「DOMO」の発行やアルバイト求人情報サイトの運営、採用管理システムの提供等を手掛ける。「ワガシャ de DOMO」の販路拡販を図る。人材紹介事業、外国人採用支援事業などに注力。 記:2024/06/04
3681 東証プライム
228
11/26 15:30
-3(%)
時価総額 6,006百万円
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5,190
11/26 15:30
-130(%)
時価総額 20,776百万円
スマートフォンゲームの開発・運営等を行う。放置RPG「メメントモリ」が主力。ゲーム恋活アプリ「恋庭」なども手掛ける。アイテム課金収入が収益源。研究開発費の投下により、自社IPのRPG開発力を強化。 記:2024/08/26
4477 東証グロース
335
11/26 15:30
+12(%)
時価総額 38,799百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービス、資金調達サービス等も。PAY.JP事業ではプロダクトの強化図る。 記:2024/07/08
4488 東証グロース
3,330
11/26 15:30
-100(%)
時価総額 13,320百万円
AIを活用したクラウド型の手書き文字認識ツールを開発・販売。AI-OCRサービス「DX Suite」を企業へ提供。OEM提供も。生成AIによる機能強化を実施。リカーリング型モデルは売上拡大。 記:2024/06/09
4689 東証プライム
412.3
11/26 15:30
-2.6(%)
時価総額 2,947,780百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4779 東証1部
868
1/18 15:00
±0(%)
時価総額 26,869百万円
営業支援・顧客管理ソフト大手。営業支援システム「eセールスマネージャー」が主力。累計導入企業数は5000社超。Webセミナー等で集客強化を図る。助成金収入計上。20.12期2Qはシステム開発事業が好調。 記:2020/09/11
4883 東証グロース
136
11/26 15:30
-7(%)
時価総額 7,705百万円
ゲノム編集プラットフォーム「CRISPR-GNDM」技術による遺伝性遺伝子疾患の治療薬の研究開発等を手掛ける。MDL-101がリードプログラム。JCRファーマと中枢神経領域における共同研究を行う。 記:2024/08/06
6701 東証プライム
12,465
11/26 15:30
+15(%)
時価総額 3,401,075百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
2,983
11/26 15:30
+5.5(%)
時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
16,705
11/26 15:30
-970(%)
時価総額 1,575,048百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,794.5
11/26 15:30
-31.5(%)
時価総額 23,834,540百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17