マーケット
10/2 15:15
37,808.76
-843.21
42,156.97
-173.18
暗号資産
FISCO BTC Index
10/2 21:38:12
8,883,375
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~警戒感残りマイナス圏でもみ合い

2020/6/15 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~警戒感残りマイナス圏でもみ合い 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、警戒感残りマイナス圏でもみ合い ・ドル・円は下げ渋り、国内勢の買戻しで ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は3日続落、警戒感残りマイナス圏でもみ合い 日経平均は3日続落。121.93円安の22183.55円(出来高概算5億4050万株)で前場の取引を終えている。 前週末12日の米国株式相場は反発。ダウ平均は477.37ドル高の25605.54ドル、ナスダックは96.08ポイント高の9588.81ポイントで取引を終了した。6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値や5月の輸入物価指数が予想を上回ったため景気見通しの改善を好感して大きく上昇して寄り付いた。しかし、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が、今後ウイルス感染者数が劇的に増加した場合、厳しい予防措置が再び必要になると警告したことが嫌気され、一時下落に転じる局面もあった。引けにかけては押し目買いなどに下値が支えられ再び上昇する値動きの荒い展開となった。 ダウ平均は上昇して取引を終えたが警戒感は完全には払しょくできず、これを受けた東京株式市場は売り先行で始まった。東京都の新規感染者が14日に47人確認され5月5日以来の高水準となったことも株価の重しとなった。 外為市場では朝方は107円50銭台と、先週末12日の午後の水準から20銭ほど円安に振れたが、その後、1ドル=107円10銭台まで円高・ドル安に傾き、株価の上値抑制要因となった。16日と17日に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で、国債の利回りに誘導目標を設ける「イールドカーブ・コントロール(YCC)」採用を示唆するのではないかとの思惑が働いたとの指摘もあった。ただ、今日は企業の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」に当たり、輸入企業による円売り・ドル買いも観測され、円の上値は抑えられた。 今日の日経平均は外為市場での円相場を横目で見ながらマイナス圏で一進一退の動きとなった。今日は中国の主要経済統計発表の集中日。午前に発表された5月工業生産高、5月小売売上高、1-5月固定資産投資などは市場予想をやや下回ったが、上海株式市場の反応は限定的だったこともあり、東京市場でも売り材料とはならなかった。 個別では、20年2-4月期連結営業利益が前年同期比2倍の0.48億円となったと発表したSKIYAKI<3995>がストップ高買い気配。また、第3四半期営業益が通期計画を超過したウエスコHD<6091>がストップ高。 その他では、非開示だった21年3月通期連結営業利益が前期比3.3倍の107億円予想と発表した新光電工<6967>、20年2-4月期の連結営業利益は2.82億円で通期予想に対する進捗率が52.2%となったネオジャパン<3921>、20年6月中間期連結営業利益予想を9.4億円から12.04億円予想に上方修正したベース<4481>、19年8月-20年4月期連結営業利益が前年同期比2.5倍の4.83億円となった明豊エンター<8927>、20年5月の売上高が前年同月比19.7%増と4月の同1.8%減から改善したスクロール<8005>などが大幅高となった。19年8月-20年4月期連結営業利益が前年同期比32.3%増と発表したJMホールディングス<3539>、黒鉛電極の価格見通し上方修正などで米系証券が格上げした東海カーボン<5301>も堅調だった。 一方、今期の大幅減益・減配計画が嫌気されたアゼアス<3161>が大幅安。テーマパーク休園の影響などで前期業績が下振れしたサンリオ<8136>、今期の大幅減益見通しに失望売りが先行したHEROZ<4382>なども軟調となった。 セクターでは、鉄鋼、石油石炭製品、倉庫運輸関連、鉱業、水産・農林業などが上昇率上位。一方、空運業、その他金融業、不動産業、サービス業、機械などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は50%となっている。 本日の日経平均は警戒感が残る米国株式相場の市場心理を引き継ぎ安く始まったが、リスクオフモードに大きく傾くことはなくマイナス圏でもみ合いとなった。米国株式市場の値動きが荒くなっているが、金融政策と財政政策が市場の下支え要因となる構図に変化はない。10日のFOMCでは2022年末まで現状のゼロ金利政策を続ける方針が示され、パウエル議長の会見では、国債利回りに一定の上限を設ける「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の導入も示唆された。一方、財政出動の効果は、今後、実体経済に反映される公算であることに加え、秋の大統領選挙に向け、さらなる経済対策が打ち出される可能性もあるだろう。 東京市場も、金融政策と財政政策が株価を支える構図は米国と同じだ。金融政策では、15-16日の日銀金融政策決定会合で金融政策の維持を決める公算が大きいとの見方が多いようだ。財政政策では、先週末12日に第2次補正予算が成立した。一般会計の歳出総額は補正予算として過去最大の31兆9114億円。新型コロナウイルス感染再拡大に備え、予備費に10兆円の巨費も積み増した。ワクチン・治療薬の開発支援などにも2055億円を計上した。「最大の経済対策はワクチンの開発だ」という主張をよく耳にする。第2次補正予算成立を受け実際に財政出動となり、ワクチン開発が加速すれば、株式市場にとっては予想を上回る強力な下支え要因となる可能性もありそうだ。株価乱高下に惑わされることなく、市場を取り巻く環境を冷静に判断したい。 さて、後場の東京市場。前場の地合いを引き継ぎ、もみ合いが続きそうだ。米国株がここからさらに大きく下落すると見る向きは多くない。ただ、乱高下が激しい。6月5日以降のダウ平均の前日比当落幅を見ても500ドルを超える日が多い。連日、これだけ大きく振れると、東京市場でも積極的に売り買いがしづらいところ。米国では今晩、6月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数、明日は5月米小売売上高、5月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、4月の米企業在庫などが発表される。また明日はパウエルFRB議長の議会証言も予定されている。前場の出来高概算は5億4050万株と低調。この先もしばらくは積極的な売買は仕掛けにくい局面が続くだろう。 ■ドル・円は下げ渋り、国内勢の買戻しで 15日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価の弱含みや中国の低調な経済指標を受けリスク選好的な円売りは後退し、ドルやユーロなど主要通貨を押し下げた。ただ、日経平均は22000円台を維持しており、国内勢がドルの買戻しを進めたようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円15銭から107円57銭、ユーロ・円は120円51銭から120円92銭、ユーロ・ドルは1.1211ドルから1.1258ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・レカム<3323>、オーエムツーネットワーク<7614>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・中・5月鉱工業生産:前年比+4.4%(予想:+5.0%、4月:+3.9%) ・中・5月小売売上高:前年比-2.8%(予想:-2.0%、4月:-7.5%) 【要人発言】 ・劉鶴・中国副首相 「北京で新型コロナウイルス感染が拡大するリスクが高い」 <国内> ・13:30 4月第3次産業活動指数(前月比予想:-7.7%、3月:-4.2%) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 16件
3161 東証スタンダード
645
10/2 15:00
+2(%)
時価総額 3,925百万円
防護服メーカー。米国デュポン社の防護服や感染症、化学対策用の資機材を販売する。建材や畳資材、アパレル資材、衛生用品も手掛ける。今期3Q累計は感染症分野での需要の落ち着きにより、防護服・環境資機材が足踏み。 記:2024/04/09
3323 東証スタンダード
71
10/2 15:00
-2(%)
時価総額 5,867百万円
情報通信システム会社。省スペースや省力化等に貢献する機器の販売に加え、DX化推進やセキュリティのソリューションを提供。国内ソリューション事業は売上堅調。直営店チャネル等が牽引。24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/04/15
3539 東証プライム
3,140
10/2 15:00
-70(%)
時価総額 83,775百万円
関東でスーパー「ジャパンミート生鮮館」を展開。都内で「肉のハナマサ」も。24.7期上期は既存店が堅調。前期の新店や昨年3月買収のス―パーみらべるも上乗せ。人件費増をこなして増収増益に。通期最高業績を計画。 記:2024/04/16
3921 東証プライム
1,842
10/2 15:00
-73(%)
時価総額 27,472百万円
グループウェア中心のソフトウェア開発等を行うソフトウェア事業、システム開発サービス事業等を展開。グループウェア「desknet'sNEO」が主要製品。ストック売上比率は7割超。クラウドユーザーは順調増。 記:2024/08/23
3995 東証グロース
360
3/27 15:00
+16(%)
時価総額 3,882百万円
クリエイターとファンをつなぐプラットフォームサービスを手掛ける。「Bitfan Pro」と「Bitfan」が中核。FCサービスは売上堅調。サービス数、有料会員数の増加が寄与。24.1期3Qは大幅増益。 記:2024/01/28
4382 東証スタンダード
1,073
10/2 15:00
+8(%)
時価総額 16,123百万円
AI関連ソリューションの提供、SaaS導入支援、将棋ウォーズ等のAI/DX事業、AI Security事業を手掛ける。リカーリング売上は増加傾向。eラーニングサービス「棋神ラーニング」は好調なスタート。 記:2024/05/10
4481 東証プライム
3,070
10/2 15:00
-40(%)
時価総額 55,708百万円
独立系システム開発会社。受託開発や保守・運用のほか、SAP導入・保守支援、e-KYC/オンライン本人確認サービス等も。日本、中国の拠点を融合した体制が強み。配当性向50%目安。大手SIerとの取引は順調。 記:2024/05/08
5301 東証プライム
916.7
10/2 15:00
-7(%)
時価総額 206,205百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。26年度営業利益530億円目標。黒鉛電極事業の構造改革などに取り組む。 記:2024/04/29
6091 東証スタンダード
567
10/2 15:00
+7(%)
時価総額 8,468百万円
総合建設コンサルタント事業を展開するウエスコを中核とする持株会社。岡山県岡山市に本社。スポーツ施設運営事業、水族館運営事業も展開。防災・減災分野を重点事業展開分野に位置付け。26.7期売上170億円目標。 記:2024/08/27
6967 東証プライム
5,517
10/2 15:00
+2(%)
時価総額 745,744百万円
半導体パッケージメーカー。フリップチップタイプパッケージが主力。長野県長野市に本社。海外売上比率が高い。セラミック静電チャック等も。プラスチックBGA基板は生産能力増強図る。光電融合デバイスの開発に注力。 記:2024/09/02
7614 東証スタンダード
1,454
10/2 14:50
+5(%)
時価総額 10,667百万円
食肉小売事業等を手掛けるオーエムツーミートを中核とする持株会社。エスフーズ傘下。ステーキレストランなどの外食事業も。食肉小売の店舗数は130店舗超。不採算店の閉鎖、新業態店舗モデルの開発等に取り組む。 記:2024/08/06
8005 東証プライム
969
10/2 15:00
-1(%)
時価総額 33,806百万円
生協組合員向け通販事業が主力。EC・通販事業者向け物流代行などのソリューション事業、eコマース事業、化粧品・健康食品ビジネス等も。27.3期経常利益80億円目標。ソリューション事業の領域拡大等に注力。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
25,080
10/2 15:00
-960(%)
時価総額 11,828,556百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8136 東証プライム
3,930
10/2 15:00
-205(%)
時価総額 1,003,753百万円
「ハローキティ」を主力とするキャラクタービジネスを手掛ける。サンリオショップの運営、ライセンスビジネス、テーマパークビジネス等を行う。キャラクター開発力が強み。IPポートフォリオの拡充等に取り組む。 記:2024/07/07
8927 東証スタンダード
307
10/2 15:00
-9(%)
時価総額 9,376百万円
投資用賃貸不動産の開発・販売等を行う総合不動産デベロッパー。東京の城南・城西地区中心に物件を提供。「EL FARO」、「MIJAS」が主要ブランド。物件供給の強化や販売チャネルの拡大等に取り組む。 記:2024/05/12
9983 東証プライム
46,780
10/2 15:00
-1,930(%)
時価総額 14,886,378百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10