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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ買い・米ドル売り継続の影響も

2020/3/7 14:36 FISCO
*14:36JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ買い・米ドル売り継続の影響も ■堅調推移、米緊急利下げでユーロ買い強まる 先週のユーロ・ドルは堅調推移。0.50ポイントの米緊急利下げ実施を受けて、ユーロ買い・米ドル売りが活発となった。ユーロ圏経済の悪化が懸念されているものの、米国内での新型コロナウイルス感染の拡大を嫌気して。リスク回避的なユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。取引レンジ:1.1003ドル-1.1355ドル。 ■下げ渋りか、米追加利下げを意識したユーロ買いも 今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。新型コロナウイルスの感染拡大はユーロ圏経済を著しく圧迫する可能性があることから、その影響を抑えるために欧州中央銀行(ECB)は3月12日開催の理事会で、何らかの金融緩和措置を講じる可能性がある。ただし、米国の追加利下げ観測が広がっており、リスク回避的なユーロ売りは抑制される可能性がある。 予想レンジ:1.1180ドル−1.1380ドル ■対円では下げ渋り、米追加利下げを意識したユーロ買いの影響も 先週のユーロ・円は下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が「ECBは綿密に新型肺炎の展開を監視し、適切な措置をとる準備」と述べたことや、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大懸念でユーロ売り・円買いの取引が活発となった。しかしながら、米追加利下げ観測が広がり、ユーロ買い・米ドル売りの取引が活発となったことから、ユーロは対円で下げ渋った。取引レンジ:118円07銭−120円95銭。 ■下げ渋りか、ユーロ買い・米ドル売り継続の影響も 今週のユーロ・円は下げ渋りか。新型コロナウイルスの影響でイタリアやフランスの景気減速が警戒されているが、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が広がっており、ユーロ買い・米ドル売りは継続し、ユーロは対円で引き続き下げ渋る可能性がある。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・10日:10-12月期国内総生産確報値(前年比予想:+0.9%) ・12日:1月鉱工業生産(前月比予想:+1.2%) ・12日:欧州中央銀行理事会(政策金利は現状維持の予想) 予想レンジ:117円50銭−120円50銭 《FA》