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後場に注目すべき3つのポイント~肺炎拡大と決算見極めでこう着へ

2020/1/24 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~肺炎拡大と決算見極めでこう着へ 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続落、肺炎拡大と決算見極めでこう着へ ・ドル・円は失速、日本株の反落で ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は小幅続落、肺炎拡大と決算見極めでこう着へ 日経平均は小幅続落。12.77円安の23782.67円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米株式市場でNYダウは3日続落し、26ドル安となった。新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、中国政府が複数都市での移動制限措置を実施し、中国経済減速への懸念から一時200ドル超下落。しかし、世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を見送ると下げ渋った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し、過去最高値を更新。また、半導体大手インテルは決算が好感され、時間外取引で急伸した。本日の東京市場でも半導体関連株などに買いが先行し、日経平均は54円高からスタート。しかし、新型肺炎への警戒感などから上値は重く、朝方の買いが一巡すると前日終値を挟みもみ合う展開となった。 個別では、日本電産<6594>が売買代金トップで3%の下落。前日に第3四半期決算と通期予想の下方修正を発表しており、朝高後マイナスへ転じた。アドバンテス<6857>も軟調ぶりが目立ち、その他売買代金上位ではソニー<6758>、ファーストリテ<9983>などがさえない。中小型株では神戸物産<3038>が利益確定売りに押され、東芝<6502>子会社の架空取引問題に揺れるネットワン<7518>は東証1部下落率トップとなっている。一方、ディスコ<6146>は決算が好感されて2%超の上昇。業績観測報道が伝わったJSR<4185>は悪材料出尽くし感などから3%上昇している。任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>などは小じっかり。また、日鋳鉄管<5612>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、保険業、証券、その他金融業などが下落率上位。半面、陸運業、空運業、不動産業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は25%となっている。 本日の日経平均は小高くスタートしたが、朝方の買いが一巡すると上値の重い展開となり、前日終値を挟みもみ合っている。香港ハンセン指数は小幅安にとどまっており、東京市場でも株価指数先物にまとまった売りが出ている印象はない。しかし新型肺炎に関しては、中国国内での感染者が830人、死者数が25人に増えたと発表されており、積極的に上値を追えるムードではないだろう。なお、24日は春節(旧正月)に伴い中国市場などは休場、香港市場も半日取引となる。 企業決算に関しては、日本電産とディスコの株価反応が好対照といったところ。日本電産は電気自動車(EV)向けモーターの受注拡大を評価する声が多いものの、第3四半期決算の市場予想下振れや通期下方修正をネガティブ視した売りが優勢。ディスコは株価位置こそ高いが、良好な受注実績や出荷見通しが素直にポジティブ視されている。海外でも米インテルなどの好決算が見られ、半導体関連全般にとって追い風だろう。とはいえ、日本電産の反応を見ると、外需株の決算発表によるあく抜けに期待した買いもやや手掛けづらくなる。来週後半は決算発表の第1のピークとなる。後場の日経平均は様子見ムードとともにこう着感を強めそうだ。 ■ドル・円は失速、日本株の反落で 24日午前の東京市場でドル・円は失速。日経平均株価はプラス圏で寄り付いたが、下げに転じたことで円買いに振れドルを下押し。ただ、ランチタイムの日経平均先物は下げ渋り、一段の円買いは抑制されているようだ。また、米株式先物のプラス圏推移で、ドルの買戻しが観測される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円44銭から109円58銭、ユーロ・円は120円96銭から121円14銭、ユーロ・ドルは1.1051ドルから1.1058ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ヤマト・インダストリー<7886>、クリエアナブキ<4336>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(12月18-19日分) 「大方の委員は、物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれるおそれについて注意が必要な情勢は続いていることから、緩和方向を意識した金融政策運営を続けていくのが望ましいとの見方を共有」 【経済指標】 ・日・12月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.7%(予想:+0.7%、11月:+0.5%) <国内> 特になし <海外> ・中国休場(旧正月、30日まで) 《HH》
関連銘柄 15件
3038 東証プライム
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時価総額 907,531百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート、菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパーの総店舗数は1070店舗超。中計では26.10期売上高5430億円目標。 記:2024/10/24
4185 東証プライム
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6/24 15:00
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時価総額 903,414百万円
大手化学メーカー。半導体材料やディスプレイ材料に加え、バイオプロセス材料や診断薬材料、ABS樹脂等を提供。合成樹脂事業は足踏み。24.3期3Qはライフサイエンス事業が増収。CDMO事業の新工場稼働が寄与。 記:2024/03/04
4336 JQスタンダード
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2/22 12:30
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時価総額 2,122百万円
中四国地盤の人材サービス会社。物流関連アウトソーシングなども。親会社の穴吹興産が完全子会社化に向けてTOBを実施へ。TOB価格は910円。TOB成立ならば上場廃止に。22.3期3Q累計は販管費増が重石に。 記:2021/12/14
5612 東証スタンダード
1,018
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-17(%)
時価総額 3,352百万円
上下水道・ガス用資材のダクタイル鋳鉄製品、ポリエチレン管などの製造・販売を行う。1937年設立。JFEスチールグループ。クボタと製造合弁会社の設立検討。新商品の開発や拡販でコア事業の収益力強化を図る。 記:2024/10/09
6146 東証プライム
48,680
1/9 15:30
+80(%)
時価総額 5,272,872百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。精密加工装置は高付加価値製品中心に出荷順調。精密加工ツールは高水準の需要続く。 記:2024/12/08
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6594 東証プライム
2,928.5
1/9 15:30
-4.5(%)
時価総額 3,492,438百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
3,245
1/9 15:30
-45(%)
時価総額 20,258,853百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。ゲーム&ネットワークサービス分野は売上堅調。自社制作以外のゲームソフトウェア販売の増加などが寄与。 記:2024/12/08
6857 東証プライム
9,874
1/9 15:30
-201(%)
時価総額 7,564,876百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7518 東証プライム
4,479
1/9 15:30
+1(%)
時価総額 359,704百万円
独立系ネットワークインテグレーター。ICTシステムに係るネットワークやセキュリティのソリューション開発、構築、保守、運用まで展開。パブリック事業は受注順調。SCSKによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/12/22
7886 東証スタンダード
964
1/9 14:08
±0(%)
時価総額 1,294百万円
OA機器部品、セールスプロモーション製品など各種合成樹脂成形品の製造・販売を行う。1937年創業。埼玉県川越市に本社。物流機器関連事業も展開。生産体制の再整備、新規事業展開の積極化などに取り組む。 記:2024/10/12
7974 東証プライム
9,119
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+216(%)
時価総額 11,842,754百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。京都府京都市に本社。新作の「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は滑り出し順調。 記:2024/12/22
8035 東証プライム
27,035
1/9 15:30
-505(%)
時価総額 12,750,598百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9983 東証プライム
52,100
1/9 15:30
+290(%)
時価総額 16,579,314百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,329
1/9 15:30
-42(%)
時価総額 13,713,583百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27