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薬味多めで:双日<2768>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

2020/1/10 16:19 FISCO
*16:19JST 薬味多めで:双日<2768>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2020年1月8日7時00分に執筆 高配当な事でも非常に人気が高い商社株。 5大総合商社といえば、 ・伊藤忠商事<8001> ・丸紅<8002> ・三井物産<8031> ・住友商事<8053> ・三菱商事<8058> あたりが有名かと思います。 各社それぞれに得意分野を持つ総合商社ですが、個人投資家にとって比較的投資のハードルが低い総合商社として双日<2768>があります。双日は、配当も高く、最低購入単価が低い事で個人投資家にも人気の銘柄です。 本日は、その双日を分析していきたいと思います。 ■注目している基本の3項目 私は個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。 1)主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること。 2)業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること。 3)株主還元スタイルを取っていること。 双日は、この3つにあてはまると考えています。 ■業績・財務についての分析 ▽連結業績の推移(単位は百万円) 決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益 17.3/3,745,549/51,618/57,955/40,760 18.3/1,816,459/59,838/80,343/56,842 19.3/1.856,190/-/94,822/70,419 売上高は緩やかな右肩上がりを形成、純利益に関しては大きく利益率が伸びてきている状態といえそうです。 ▽自己資本とROE(19.3期時点) 自己資本:6182.95億円 自己資本比率:26.9% ROE:11.69% 自己資本比率は低めですが、ROE(株主資本利益率)は目安となる10%をクリアしています。 ▽PERとPBR、ミックス係数(2020年1月7日終値で計算) PER:6.16倍 PBR:0.74倍 ミックス係数:4.56 ※ミックス係数=PER×PBR バリュー株投資家のベンジャミン・グレアムにならって、ミックス係数が22.5倍以下の銘柄を割安と判断するなら、同社株式は割安だと言えそうです。 ▽キャッシュフロー(CF、単位は百万円) 決算期/営業CF/投資CF/フリーCF 17.3/857/-32,179/-31,322 18.3/98,812/-86,407/12,405 19.3/96,476/-42,200/54,276 営業CFはプラスが続いていますので、本業は順調と判断しています。また、フリーキャッシュフローも17.3期はマイナスでしたが、18.3期、19.3期とプラスへ変わってきていますので、経営状態は良好と判断みて良いかと思います。 ▽実質利回り配当と優待 19.3期の年間配当は1株あたり17円。20.3期の配当も1株あたり17円と予想されていますので、1月7日終値355円で計算すると、配当利回りは4.79%となります。株主優待はないようです。 ■買いか?売りか?様子見か? ここまで双日の分析を行ってきましたが、個人的に「買い」の銘柄だと考えています。現時点での株価ですと、利回りも高いので、長期目的で複数単元を持つのも妙味があると思います。 ただし、気になるのは、資源関連の売上が非常に高いという点です。19.3期は石炭・鉄鉱石・ベースメタル・レアメタルなどの金属・資源部門で純利益の半分以上を稼いでいます。この分野は景気に左右される分野だけに、今後他の事業分野を拡大していく事が望まれますね。 毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。 一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。 ---- 執筆者名:薬味多めで ブログ名:個人投資家最前線 《SF》
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ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
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8031 東証プライム
3,145
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-36(%)
時価総額 9,521,132百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
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時価総額 4,107,659百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8058 東証プライム
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時価総額 12,247,449百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07