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地政学リスク警戒もまずはテクニカル面での下げ止まりを見極め【クロージング】

2020/1/6 15:59 FISCO
*15:59JST 地政学リスク警戒もまずはテクニカル面での下げ止まりを見極め【クロージング】 6日の日経平均は大幅に続落。451.76円安の23204.86円(出来高概算12億1000万株)で大発会の取引を終えた。2日の米国市場では、中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表したことが好感されたものの、3日の米国市場では一転、米軍がイランのソレイマニ司令官を空爆で殺害したことが明らかとなり、中東情勢の緊迫化への懸念が高まった。原油先物相場が急伸する一方で、円相場は1ドル107円台への円高に振れて推移する中、日本株市場も売り圧力が強まる格好となった。 シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円安の23290円と大きく下落する中、これにサヤ寄せする格好から日経平均は支持線として意識されていた25日線をあっさり割り込み、昨年12月半ばのマドを空けて上昇した部分を帳消しとなり、寄り付き直後に付けた23365.36円を高値に下げ幅を拡大させると、前引け間際には23148.53円と、下落幅が500円を超える局面もみられた。後場は60円程度の狭いレンジでの推移となり、日銀によるETF買い入れ期待等もあってやや下げ渋る格好だった。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは、NY原油先物相場の上昇を背景に鉱業、石油石炭が上昇。半面、31業種が下落しており、海運、空運、水産農林、食料品、その他製品、倉庫運輸、パルプ紙、輸送用機器などの弱さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ファミリーマート<8028>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>が軟調。一方で、出光興産<5019>、Jフロント<3086>、ソニー<6758>、国際帝石<1605>が小じっかり。 日経平均はテクニカル面ではマドを空けての下落から、一目均衡表では雲上限まで下げてきている。遅行スパンは実線を割り込んだことから、下方シグナルが発生する格好ではあるが、一先ず雲上限が支持線として機能するかを見極めたいところであろう。そのため、もう一段の大きな下落とならなければ、23000円前半レベルに位置する雲上限が支持線として意識されてくるとともに、押し目拾いの動きも次第に出てくると考えられる。 しばらくは地政学リスクを警戒した資源や防衛関連などへ資金が向かいやすいだろうが、落ち着きを見せてくる局面では、5Gなど成長期待の大きい銘柄への押し目拾いが活発になる展開が意識されよう。 《CN》
関連銘柄 11件
1605 東証プライム
2,036
11/12 15:30
+28(%)
時価総額 2,823,254百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1,727
11/12 15:30
+25(%)
時価総額 467,267百万円
大丸と松坂屋HDが経営統合して誕生した持株会社。パルコなども傘下に収める。百貨店事業を主力に、SC事業やデベロッパー事業等も。27.2期事業利益520億円目標。百貨店事業では外商活動の広域化に取り組む。 記:2024/05/06
4543 東証プライム
3,116
11/12 15:30
-44(%)
時価総額 4,645,012百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5019 東証プライム
1,000
11/12 15:30
-15.5(%)
時価総額 1,392,642百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
6367 東証プライム
18,865
11/12 15:30
-135(%)
時価総額 5,529,596百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,921
11/12 15:30
-54(%)
時価総額 18,236,089百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,174
11/12 15:30
-56(%)
時価総額 4,154,879百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
22,605
11/12 15:30
-655(%)
時価総額 10,661,264百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,880
11/12 15:30
+400(%)
時価総額 15,872,863百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,409
11/12 15:30
-104(%)
時価総額 16,211,274百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17