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後場に注目すべき3つのポイント~年初来高値更新も上値の重さ意識?

2019/11/26 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~年初来高値更新も上値の重さ意識? 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、年初来高値更新も上値の重さ意識? ・ドル・円は上げ渋り、一時109円台も失速 ・値上がり寄与トップはTDK<6762>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は3日続伸、年初来高値更新も上値の重さ意識? 日経平均は3日続伸。138.93円高の23431.74円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でNYダウは190ドル高と続伸し、過去最高値を更新した。中国政府が「知的財産権の侵害に対する罰則を強化する」と発表し、米中貿易協議の進展期待から買いが先行。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンによる宝飾品ティファニーの買収など大型M&A(合併・買収)の発表が相次いだこともあり、終日堅調に推移した。為替相場は1ドル=109円近辺まで円安方向に振れており、本日の日経平均は米株高や円安を好感して158円高からスタート。「米中が第1段階の合意に向けた残る課題の対話を維持することで合意した」と報じられると一時23608.06円(315.25円高)まで上昇し、取引時間中の年初来高値を更新した。東証1部の値上がり銘柄は全体の5割強、対して値下がり銘柄は3割強となっている。 個別では、任天堂<7974>やソニー<6758>が堅調で、ファーストリテ<9983>は小じっかり。目標株価引き上げの動きが相次いでいる村田製<6981>は4%近く上昇し、太陽誘電<6976>やTDK<6762>といったその他電子部品株、SUMCO<3436>など半導体関連株の一角も上げが目立つ。旭化成<3407>は米製薬会社の買収を発表し、買いが先行した。中小型株ではWSCOPE<6619>やレーザーテク<6920>が売買代金上位にランクイン。レーザーテックは株式分割の実施を発表している。また、日立化成<4217>は日立<6501>が昭電工<4004>に同社株を売却と報じられ、東証1部上昇率トップとなっている。一方、昭電工は財務悪化への懸念から5%近い下落。ソフトバンクG<9984>は出資先の中国アリババ集団が香港取引所に上場したが、小幅安で前場を折り返した。また、公募増資の実施を発表したエアウォーター<4088>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、電気機器、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位。反面、空運業、食料品、鉱業などが下落率上位だった。 米中協議の進展期待につながる報道が相次ぎ、日経平均は上げ幅を一時300円超に広げ取引時間中の年初来高値を更新した。個別株の動向を見ても、投資判断や目標株価の引き上げが相次いでいる値がさの半導体関連株、電子部品株が買われ、相場のけん引役となっている。半導体は直近で韓国大手による微細化に対応した積極投資が観測されており、電子部品では積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給改善が期待される。ともに次世代通信規格「5G」の恩恵にも期待がかかる。また、このところ事業構造改革や成長戦略推進、親子上場解消などを目的としたM&Aが活発化していることも市場の関心を集めている。コーポレートガバナンス(企業統治)の改善につながれば海外投資家の評価も高まるだろう。 ただ、日経平均は前場中ごろを過ぎ高値を付けると、やや伸び悩む展開となっている。ニュースに反応した先物買いが日経平均を押し上げたとみられるが、中国・上海株などは反応が鈍く、買いが続かなかったようだ。23500円水準では利益確定の売りが出やすいとの指摘もあり、むしろ上値の重さが意識された可能性がある。後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いになるとみておきたい。なお、一部証券会社は欧米投資家が割安(バリュー)株に関心を寄せていると指摘している。11月に入り海外投資家の東証株価指数(TOPIX)先物の買い越し額が日経平均先物を上回っている点とも符合する。今後「TOPIX型、バリュー株」へのシフトの動きが強まることも想定される。 ■ドル・円は上げ渋り、一時109円台も失速 26日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米中協議の進展期待で一時109円台を回復したが、円売りは続かず再び108円台に失速した。 ドル・円は、日経平均株価の堅調地合いを背景に円売りが先行し、109円付近に上昇。その後、米中両国首脳が貿易協議に関し電話会談したとの報道で円売りが強まり、ドルは109円20銭まで強含む場面もあった。 ただ、電話協議での進展がなかったことがわかり、その後円売りは抑制。ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小し、日本株高継続を期待した円売りを弱めた。また、上海総合指数の反落も円売りの後退を支援した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円92銭から109円21銭、ユーロ・円は119円95銭から120円25銭、ユーロ・ドルは1.1007ドルから1.1016ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・トミタ電機<6898>、AKIBAホールディングス<6840>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはTDK<6762>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・パウエル米FRB議長 「金融政策は力強い労働市場を支えるのに適切」 「景気見通しに大きな修正が生じれば適切な対応も」 「現在の金融政策は経済指標が緩やかな成長に合致する限り引き続き適切となる」 ・中国商務省 「劉鶴中国副首相と米国のライトハイザー通商代表部代表、ムニューシン財務長官が電話で会談した」 「両国は第1段階で残された問題について継続して協議することを確認」 ・デベル豪準備銀副総裁 「国内賃金は低い伸びが定着する兆しで、より望ましい水準の回復には失業率の著しい低下が見込まれる」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 18件
3407 東証プライム
1,030.5
6/28 15:00
-2(%)
時価総額 1,436,447百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
3436 東証プライム
2,315.5
6/28 15:00
+19(%)
時価総額 810,830百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
3,522
6/28 15:00
-11(%)
時価総額 651,221百万円
昭和電工と旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体材料で世界トップシェアレベルの製品多数。製品販売価格の上昇等で、23.12期通期はイノベーション材料部門が増益。24.12期は黒字転換見通し。 記:2024/04/16
4088 東証プライム
2,175.5
6/28 15:00
-8.5(%)
時価総額 499,832百万円
産業ガス大手。化学品、医療、LPガス、飲料、食品、物流などに多角化。高純度薬品や特殊ケミカル供給機器などは販売拡大。アグリ&フーズ部門は価格改定やM&A効果などで堅調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/03/31
4217 東証1部
4,625
6/18 15:00
+5(%)
時価総額 963,688百万円
リチウム電池向け負極材で世界首位。電子材料など機能材料事業や先端部品・システム事業が主力。昭和電工がTOBで完全子会社へ。3Q累計では足踏みも、ダイボンディング材や封止材などの電子材料で巻き返しを展望。 記:2020/03/20
6501 東証プライム
3,601
6/28 15:00
-53(%)
時価総額 16,696,285百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6619 東証プライム
512
6/28 15:00
-4(%)
時価総額 28,232百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
6758 東証プライム
13,640
6/28 15:00
+110(%)
時価総額 17,201,158百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6762 東証プライム
9,865
6/28 15:00
-9(%)
時価総額 3,835,236百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6840 東証スタンダード
380
6/28 15:00
-2(%)
時価総額 3,493百万円
メモリ製品や科学技術用PCを製造・販売。ハードウェア関連製品を中心に通信建設工やHPC事業などを手掛ける。通信建設テック事業は売上堅調。コンタクトセンター事業は新規案件の獲得が順調。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/16
6898 東証スタンダード
1,491
6/28 14:40
-7(%)
時価総額 1,218百万円
ソフトフェライト製品メーカー。エレクトロニクス製品に使われるフェライトコアやコイル・トランス等を製造、販売。EVバッテリー管理システム向けは足踏み。24.1期通期は業績苦戦。25.1期は黒字転換計画。 記:2024/04/14
6920 東証プライム
36,090
6/28 15:00
+1,120(%)
時価総額 3,402,782百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,409
6/28 15:00
+89(%)
時価総額 4,451,093百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6976 東証プライム
4,086
6/28 15:00
-13(%)
時価総額 532,071百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
3,322
6/28 15:00
+22(%)
時価総額 6,735,166百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7974 東証プライム
8,556
6/28 15:00
-42(%)
時価総額 11,111,592百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
9983 東証プライム
40,560
6/28 15:00
+70(%)
時価総額 12,907,044百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,390
6/28 15:00
+255(%)
時価総額 17,901,492百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17