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後場に注目すべき3つのポイント~底堅い相場のなかで中小型株物色を注視

2019/11/22 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅い相場のなかで中小型株物色を注視 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、底堅い相場のなかで中小型株物色を注視 ・ドル・円は小じっかり、株高観測で円売り ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は4日ぶり反発、底堅い相場のなかで中小型株物色を注視 日経平均は4日ぶり反発。141.60円高の23180.18円(出来高概算5億6165万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、米中協議の難航が懸念されるなか、中国副首相が協議の進展を目指して米国高官を北京に招いたものの、米国側が明確な日程を決定していないことが報じられ、主要3指数は揃って下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23080円となり、本日の日経平均は前日から小幅安で寄り付く形となった。為替相場が1ドル=108円60銭台とやや円安方向に振れるなか、日経平均は直近3営業日続落で400円近く下げたが節目の23000円をキープしていることから、次第に押し目買いの動きが強まった。物色としても前日まで軟調な動きの目立っていた値がさハイテク株中心に買われる展開となった。 セクターでは、証券・商品先物取引業や鉱業、ガラス・土石製品などが1%高になった一方で、その他製品、電気・ガス業、空運業はさえない。売買代金上位では、米ウィーワークが世界で2400人の人員削減に乗り出すとの報道が材料視されたソフトバンクG<9984>のほか、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>、トヨタ自動車<7203>、日本電産<6594>、三菱UFJ<8306>、キーエンス<6861>、アドバンテスト<6857>、日本通信<9424>、三井住友<8316>が上昇。電子部品関連は、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が2019年の日本企業からの部品調達額を拡大する見通しを示したことで関心が向かった。一方で、任天堂<7974>、武田薬<4502>、SCREEN<7735>、資生堂<4911>、コロプラ<3668>などはさえない。 前場の東京市場では、前述した米中動向を受け、対立激化への警戒が一服するなか、中国・上海総合指数をはじめとしたアジア株式市場は総じて堅調な動きとなっており、東京市場でも売り方による指数先物に対する買い戻しの動きが強まった。21日の225先物の売買手口においても、差し引きでは目立った傾きはシティグループを除いてみられなかったものの、クレディスイスやメリルといった商品投資顧問業者(CTA)とみられる主体の売買が目立っており、東京市場も商いの膨らまないなかで依然として米中対話に係るヘッドラインによる先物主導の相場は継続することが見込まれる。本日は週末要因もあり、全体としては上値追い継続への期待感はやや後退する可能性もある。 一方で、21日の日経平均は一時22726.71円まで下押しした後に押し目買いが入り、終値ベースでは23000円台をキープした。本日も同様にこの節目をキープしており、昨日までの3営業日でみられた利益確定売りの動きが一巡したと見る向きもあろう。10月初旬から11月にかけて騰勢を強めた日経平均による同期間の価格帯別売買高では、商いの集中するレンジが23000円より上方に位置してきており、足元の上昇は急ピッチではあったがこの水準でのサポートラインとしての信頼感も強まってきている。他方、前引け時点の東証1部の中小型株指数やマザーズ指数が、大型株指数よりも強含んでおり、東京市場の底堅さを意識した物色対象の広がりには引き続き注目したいところである。 ■ドル・円は小じっかり、株高観測で円売り 22日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株や中国株の上昇を受けた円売りで、ドルは108円後半に浮上した。 焦点の米中貿易協議は情報が錯綜し方向感を見極めにくいなか、日経平均株価は前日比100円超高の堅調地合いとなり円売り先行。また、上海総合指数や香港ハンセン指数も上昇基調で円売りを支援し、ドルは108円半ばから後半に値を上げた。 ランチタイムの日経平均先物は引き続きプラス圏で推移しており、日本株高継続を期待した円売りが観測される。また、中国株や香港株に加え欧米株式先物も堅調地合いを維持しており、今晩の欧米株高観測を背景に円売りに振れやすい見通し。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円57銭から108円71銭、ユーロ・円は120円10銭から120円27銭、ユーロ・ドルは1.1056ドルから1.1066ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ウチダエスコ<4699>、gooddaysホールディングス<4437>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.4%(予想:+0.4%、9月:+0.3%) <国内> ・月例経済報告 <海外> ・16:00 独・7-9月期GDP改定値(前年比予想:+1.0%、速報値:+1.0%) 《HH》
関連銘柄 18件
3668 東証プライム
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時価総額 61,256百万円
スマホ向けゲームなどの開発・運営を行うエンターテインメント事業を手掛ける。魔法使いと黒猫のウィズ、白猫プロジェクトが代表作。投資育成事業も展開。ブリリアンクリプトトークンは上場地域の拡大等に取り組む。 記:2024/08/23
669
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 4,540百万円
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4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4699 東証スタンダード
4,120
5/26 14:53
+5(%)
時価総額 14,832百万円
内田洋行傘下のICTサービス会社。学校や自治体向けに強み。オフィス移転やOA消耗品販売も。オフィスシステム事業は堅調。働き方改革に対応したリニューアル案件の増加などが寄与。22.7期1Qは大幅増益。 記:2022/01/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
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-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
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時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
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時価総額 921,117百万円
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7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
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+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9424 東証プライム
140
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 23,229百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17