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後場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はイベント控えた様子見ムード

2019/8/22 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はイベント控えた様子見ムード 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、買い一巡後はイベント控えた様子見ムード ・ドル・円はじり安、米大幅利下げ観測後退を受けた買いは一服 ・値上がり寄与トップは資生堂<4911>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は反発、買い一巡後はイベント控えた様子見ムード 日経平均は反発。29.30円高の20647.87円(出来高概算4億6778万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、欧州株高や複数の小売企業決算が好感され、主要3指数は揃って反発をみせた。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20685円となり、本日の日経平均はこの水準を上回る格好で寄り付き、直後に上げ幅は一時100円を超える場面もみられた。一方、前場中ごろから開始されたアジア株式市場がまちまちとなるなか、朝方に見られた海外短期筋による指数先物に対する買い戻しの動きも限られ、日経平均は前引けにかけてじりじりと上げ幅を縮小する展開となった。なお、物色としては、米半導体SOX指数が強含み継続となるなか、東京市場でもハイテク株が全般堅調であったほか、後述する7月訪日外客数を好感したインバウンド関連などへの物色が目立った。 セクターでは、ゴム製品、化学、ガラス・土石製品、水産・農林業、輸送用機器が上昇。一方で、鉱業、パルプ・紙、鉄鋼、海運業、石油・石炭製品はさえない。指数インパクトの大きいところでは、資生堂<4911>や東京エレクトロン<8035>が2銘柄で日経平均を約27円分押し上げた。資生堂は、日本政府観光局(JNTO)が前日に発表した7月訪日外国人客数(推計値)が過去最高(単月)を更新したことで、インバウンド需要の拡大期待から関心が向かったようだ。売買代金上位では、日経平均採用期待の買いが続くZOZO<3092>が3.6%高になり、米同業キーサイトテクノロジーの好決算を受けたアンリツ<6754>や、国内証券による目標株価引き上げ観測の伝わったリクルートHD<6098>などのほか、KLab<3656>、ファナック<6954>、アドバンテスト<6857>、SCREEN<7735>、村田製作所<6981>、スズキ<7269>が上昇。一方、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などはさえない。 前日の米国市場で発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、海外市場は大きな変動をみせていないこともあり、本日の東京市場はひとまず米国株高を素直に好感する流れとなった。しかし、朝方の買い一巡後は、23日のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長講演の内容を見極めたいとのムードが根強く、為替市場でもドル高・円安が一服しており、全般様子見ムードが強まっている。 トランプ大統領が、対中制裁関税「第4弾」を課す計画を発表し、8月半ばにかけての日本株の調整局面となったが、この時期からの日経平均の価格帯別売買高における商いが集中しているレンジは20500円に位置しており、週初から概ねこの水準を終値ベースでキープしながら推移している点は、ひとまず安心感であろう。一方、東証株価指数(TOPIX)の同レンジは1500ptに位置しており、前述したイベントを前にこの水準を突破するシナリオは考えにくいだろう。また、前引け時点の東証1部の値上がり数は全体の45%に留まっており、物色の広がりにも期待しにくい。後場にかけても、レーティング観測銘柄やインバウンド関連株への見直しのほか、信用売りが溜まっていた銘柄に対するカバーの動きがメインとなってくるだろう。 ■ドル・円はじり安、米大幅利下げ観測後退を受けた買いは一服 22日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米国の大幅利下げ観測の後退を受けたドル買いは一服し、正午にかけて値を下げる展開となった。 前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30-31日開催分)の議事要旨から今後の大幅利下げ観測が弱まり、ドル・円は朝方から106円50銭付近で推移。ただ、日本株の上げ幅縮小で円売りは後退した。 足元では米10年債利回りが徐々に水準を切り下げ、ややドル売り方向に振れている。また、米株式先物の軟調地合いもドル売り要因。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持するものの、中国株安が円売りを弱めそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円43銭から106円65銭、ユーロ・円は118円02銭から118円26銭、ユーロ・ドルは1.1085ドルから1.1092ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・サンセイ<6307>、ゼロ<9028>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは資生堂<4911>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30-31日会合分) 「7月の利下げは成長減速、リスク管理、低インフレが理由」 「多くのメンバーがリスクの中、柔軟性が必要と主張」 「サイクル半ばの調整と大半が判断」 「世界経済の成長の弱さが著しいリスクに」 ・トランプ米大統領 「米国の経済は非常に強く、今のところ給与税の減税は必要ない」 「FRBは利上げを過剰に速いペースで激しく実施した」 「米国は中国とおそらく貿易に関して合意するだろう」 「キャピタルゲイン税の速やかな引き下げは計画していない」 【経済指標】 米・7月中古住宅販売件数:542万戸 (予想:540万戸、6月:529万戸←527万戸) カナダ・7月消費者物価指数:前年比+2.0% (予想:+1.7%、6月:+2.0%) <国内> ・13:30 6月全産業活動指数(前月比予想:-0.8%、5月:+0.3%) <海外> ・16:30 独・8月製造業PMI速報値(予想:43.0、7月:43.2) ・16:30 独・8月サービス業PMI速報値(予想:54.0、7月:54.5) ・米カンザスシティー連銀主催年次シンポジウム(ジャクソンホール、24日まで) 《HH》
関連銘柄 16件
3092 東証プライム
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国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3656 東証プライム
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11/25 15:30
+1(%)
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モバイルオンラインゲームの開発・運用等を行う。「BLEACH Brave Souls」、「キャプテン翼」などが主力タイトル。ラピスリライツ等のIP事業も。ハイブリッドカジュアルゲームの新規開発等を推進。 記:2024/08/23
4911 東証プライム
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11/25 15:30
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大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
10,255
11/25 15:30
+431(%)
時価総額 16,919,130百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6307 東証スタンダード
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11/25 15:30
-9(%)
時価総額 3,227百万円
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6754 東証プライム
1,186
11/25 15:30
+4.5(%)
時価総額 161,143百万円
通信用計測器、測定システムの製造・販売等を行う通信計測事業が主力。1895年創業。自動重量選別機、EV・電池向け試験装置等も。配当性向は50%以上目標。中計では27.3期営業利益200億円目指す。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,977.5
11/25 15:30
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,232
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SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
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6954 東証プライム
4,197
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時価総額 4,177,774百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,563.5
11/25 15:30
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時価総額 5,102,936百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7269 東証プライム
1,628.5
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時価総額 3,199,328百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
9,152
11/25 15:30
+85(%)
時価総額 929,752百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9028 東証スタンダード
2,396
11/25 15:30
+17(%)
時価総額 42,074百万円
車両輸送で国内トップ。1961年に日産陸送として設立。2001年にMBOで日産自動車から独立。人材サービス事業、港湾荷役事業、中古車輸出事業等も。車両輸送事業は料金改定実施。納車前整備点検の台数は順調。 記:2024/06/11
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17