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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米大統領の利下げ圧力に警戒

2019/8/9 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米大統領の利下げ圧力に警戒 9日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想する。人民元の基準値設定に関するリスクの後退で、リスク選好的な円売りに振れやすい見通し。ただ、トランプ米大統領による連邦準備制度理事会(FRB)への大幅利下げ要求が、ドルの戻りを抑制しそうだ。 中国人民銀が9日午前、人民元の基準値を7営業日連続の元安方向に設定し、前日に続き1ドル=7元台となった。2008年以来の元安水準とみられるが、市場の想定よりは元高方向のため、リスク回避的な円買いは巻き戻された。それを受け、ドル・円は105円後半から106円付近に浮揚。日経平均株価や上海総合指数、欧米株式先物の堅調な地合いも円売りを支援したようだ。ただ、ドル・円は節目の106円付近での売りが上値を抑え、伸び悩む展開に。前日海外市場で米10年債利回りの上昇が限定的だったことも、ドル買いを抑制する要因となった。 この後の海外市場でも、値動きは小幅にとどまりそうだ。米中貿易摩擦への過度な懸念は一服し、欧米の長期金利や株価を手がかりにやや円売り方向に振れやすい見通し。半面、各国の中銀が相次いで利下げに乗り出しており、安全通貨の円は逃避資金を集める可能性があろう。一方、トランプ大統領は、政策金利の引き下げに消極的なFRBに対する批判を展開中だ。同大統領はドル高が米国の製造業の競争力を弱めたとし、ドル高を「喜んでいない」との考えをツイッターで示した。このため、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、大幅利下げ観測がドル買い意欲を抑えよう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+1.4%、1-3月期:+1.8%) ・17:30 英・6月鉱工業生産(前月比予想:-0.2%、5月:+1.4%) ・17:30 英・6月貿易収支(予想:-118.00億ポンド、5月:-115.24億ポンド) ・21:30 米・7月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、6月:+0.1%) ・21:30 カナダ・7月失業率(予想:5.5%、6月:5.5%) 《FA》