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後場に注目すべき3つのポイント~短期的な戻りが期待される局面だが

2019/5/28 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~短期的な戻りが期待される局面だが 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、短期的な戻りが期待される局面だが ・ドル・円は上げ渋り、日本株高も欧州通貨売りが下押し ・値上がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位は京セラ<6971> ■日経平均は続伸、短期的な戻りが期待される局面だが 日経平均は続伸。89.88円高の21272.46円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。ただ、欧州市場ではドイツ株やフランス株が上昇。また、東エレク<8035>が大規模な自社株買い実施を発表したことも好感され、本日の日経平均は4円高でスタートすると、朝方には21297.70円(115.12円高)まで上昇する場面があった。しかし、前日の日米首脳会談でトランプ米大統領が貿易交渉について「8月にも発表できるだろう」などと述べたことから、交渉の行方を警戒する向きもあり、一段の上値追いの動きは乏しかった。東証1部の値上がり銘柄は全体の4割強、対して値下がり銘柄は5割弱となっている。 個別では、前述の東エレクが売買代金トップで3%近い上昇。1銘柄で日経平均を約15円押し上げた。寄り付き直後に一時6%超上昇したが、戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮めた。欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)による仏ルノーへの統合提案が注目され、日産自<7201>は2%超の上昇。その他売買代金上位では任天堂<7974>やソニー<6758>がしっかり。日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>は小幅高となった。5月既存店売上が好材料視されたクスリのアオキ<3549>は大きく買われ、トーセ<4728>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、楽天<4755>が軟調で、村田製<6981>やアドバンテス<6857>は小安い。ガンホー<3765>はスマートフォン向けゲームの国内サービス開始を発表し、材料出尽くし感から急落。また、レオパレス21<8848>は手仕舞い売りがかさみストップ安を付けた。セクターでは、精密機器、輸送用機器、電気機器などが上昇率上位。反面、鉱業、石油・石炭製品、空運業などが下落率上位だった。 前日の米英市場が休場だったため、前場は海外投資家の取引参加が引き続き少なかったとみられ、日経平均も朝方の買い一巡後は伸び悩んだ。3連休明けの米国市場の動向を見極めたいなどとの思惑もあるだろう。ただ、アジア市場は中国・上海株を中心に総じてしっかり。新興市場ではSOSEI<4565>をけん引役としてマザーズ指数が1%を超える上昇となっており、個人投資家の物色意欲は底堅い。日経平均の日足チャートを見ると、本日の上昇で5日移動平均線を上抜けてきており、短期的には一段の戻りが期待される局面だろう。後場の日経平均は海外勢の参加とともに再び上値を試す場面もありそうだ。 しかし、大規模な自社株買いを発表した東エレクが戻り待ちの売りに押され伸び悩んだところを見ると、半導体関連や電子部品を中心に業績の先行き懸念が根強いことが窺える。また日米貿易交渉を巡っては、結論を参院選後の8月に先送りする見返りとしてトランプ米政権が対日要求を強めるのではといった懸念が燻っている。主力輸出株はまだ上値を追いづらい状況で、日経平均も短期的な戻りにとどまるとみておきたい。 ■ドル・円は上げ渋り、日本株高も欧州通貨売りが下押し 28日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日本株高を背景にやや円売り基調に振れたが、軟調地合いの欧州通貨がドルを下押しした。 ドル・円は、日経平均株価や上海総合指数の堅調地合いでやや円売りに振れ、ドルは一時109円60銭台まで浮揚。また、欧米株式先物のプラス圏維持で今晩の株高を見込んだドル買い・円売りも観測された。 ランチタイムの日経平均先物や上海総合指数はプラス圏を維持しており、株高継続を見込んだ円売りが想定される。ただ、ユーロやポンドなど欧州通貨が対円で弱含み、クロス円の下げがドル・円をさらに下押しする可能性もあろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円42銭から109円63銭、ユーロ・円は122円35銭から122円70銭、ユーロ・ドルは1.1179ドルから1.1196ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・地域新聞社<2164>やダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位は京セラ<6971> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・中国銀行保険監督管理委員会主席 「米中貿易摩擦の中国金融市場への影響は、限定的」 <国内> 特になし <海外> ・14:45 スイス・1-3月期GDP(前年比予想:+1.0%、10-12月期:+1.4%) 《HH》
関連銘柄 17件
2164 東証グロース
353
11/22 15:20
+7(%)
時価総額 943百万円
千葉県や茨城県で発行する地域フリー情報誌「ちいき新聞」の広告枠販売が柱。富裕層向け情報誌、子育て支援情報誌を発行。ちいき新聞の週間発行部数は約173万部。キャリア教育副教材は配布対象の小中学校を拡大。 記:2024/10/27
3,303
11/22 15:30
+92(%)
時価総額 312,457百万円
北陸最大手のドラッグストアチェーン。ドラッグストア「クスリのアオキ」を運営。1869年創業。石川県白山市に本社。グループ店舗数は950店舗超。調剤併設率の向上、生鮮食品の導入など品揃え強化を図る。 記:2024/10/20
3,030
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 251,978百万円
スマホゲームのパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」が主力。コンソールゲームの企画・開発・販売等も。パズドラは国内累計6200万DL突破。ニンジャラは世界累計1100万DL超。ゲームブランドの強化図る。 記:2024/07/05
4565 東証プライム
1,132
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 101,770百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。24年4月に「そーせい」から社名変更。契約一時金及びマイルストン収入が伸びる。新薬の販売も好調。 記:2024/06/10
4728 東証スタンダード
620
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 4,813百万円
独立系受託開発企業。家庭用ゲームソフト、モバイルコンテンツの企画・開発・運営等を行う。家庭用カラオケ楽曲配信事業等も手掛ける。バンダイなどが主要取引先。複数の開発案件の進行、不採算案件の一掃を推進。 記:2024/10/25
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
562
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 5,132百万円
自動車機器事業、パワーコンディショナ等のエネルギーソリューション事業、電子機器事業を手掛ける。自動車用点火コイルで世界シェア上位。28.3期ROE20%以上目標。東京電力と共同開発のV2Hシステム販売へ。 記:2024/10/16
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8848 東証プライム
542
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 178,529百万円
単身者向けアパートの開発・賃貸等を行う賃貸事業が主力。管理戸数は55万戸超。介護施設「あずみ苑」の運営等を行うシルバー事業も展開。物件メンテナンスなどに積極投資。入居率、稼働家賃単価の向上を図る。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17