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TOPIXの動向を横目に、個別材料株やテーマ株への物色

2020/1/21 8:40 FISCO
*08:40JST TOPIXの動向を横目に、個別材料株やテーマ株への物色  21日の日本株市場は、引き続き昨年来高値水準でのこう着感の強い相場展開が続きそうである。20日の米国市場はキング牧師誕生日の祝日で休場だったこともあり、手掛けづらさはあるだろう。昨日の東証1部の売買高は今年最低となる8億株程度にとどまっており、海外勢のフローが限られている状況下では、方向感が出難いところである。本日は米国市場の祝日明けから海外勢のフローが戻ることになろうが、まずはTOPIX先物の動向が注目されやすいだろう。  昨日のTOPIX先物市場では、これまで続いていたゴールドマンサックス経由の売りが止まっていた。米国市場の休場の影響があったとの見方がされていたが、本日も売りが収まるようであれば、底堅さが意識されやすいだろう。これまで市場観測ではロングタームファンドの株式比率の引き下げやGPIF、ゆうちょ銀行、東証再編に伴う比率引き下げ等、様々な観測が浮上している。不安感のある状況下では積極的にロングポジションを取りに行く流れにもなりづらかったこともあり、まずは売り圧力を見極める必要がありそうだ。  いったん売りが止まっているようであれば、昨年来高値水準で推移している日経平均においても、明確に高値を上回ってくることが期待されやすい。国際通貨基金(IMF)は20日に発表した世界経済見通しで、2020年の成長率を3.3%とし、昨年10月時点の予測から0.1%ポイント下方修正したが、米中通商交渉で「第1段階」の合意に達したことで底入れがする兆しが示されており、警戒する流れにはなりづらいだろう。  物色としてはTOPIXの動向を横目に、個別材料株やテーマ株への物色が中心になりそうである。5Gや新型コロナウイルス等の関連銘柄の他、昨日の前田建<1824>と前田道<1883>による敵対的TOBを受けて、親子上場の解消への思惑などが高まりやすく、関連する銘柄へは関心が集まりやすいところである。その他、アマゾンによる手のひら認証によるクレジット決済報道を受けて、生体認証の関連。東芝<6502>の量子暗号技術から、量子コンピュータ関連などへの波及等が意識されそうである。 《AK》
関連銘柄 3件
1824 東証1部
899
9/28 15:00
+8(%)
時価総額 174,953百万円
ゼネコン準大手。脱請負に向けインフラ運営に力注ぐ。昨年3月に前田道路をTOBで連結子会社化。22.3期1Qは受注堅調。6月末単体受注残は6855億円(前年同月末比16%増)に。10月に持株会社制に移行へ。 記:2021/08/16
1883 東証1部
2,099
9/28 15:00
+71(%)
時価総額 187,145百万円
ゼネコン準大手。今年10月に傘下の前田道路、前田製作所と経営統合し、持株会社の社名をインフロニアHDに。中計ではグループ経営の強化などで31年3月期に営業益1000億円以上を目指す。配当性向3割以上目安。 記:2021/09/13
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15