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出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングに

2019/11/5 8:32 FISCO
*08:32JST 出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングに  5日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から、ギャップスタートとなろう。先週末の米国市場では10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上振れ、米景気拡大への期待感から買いが先行し、NYダウは300ドルを超える上昇。週明けは米中貿易摩擦への懸念が後退し、NYダウは114ドル高と続伸となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の23130円と節目の23000円を大きく上放れている。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。  ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退した。この流れから半導体株のほか、原油相場の上昇を背景にエネルギー株が上昇をけん引しており、この流れを引き継ぐ格好となろう。まずはシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導のインデックス売買によるギャップスタートとなるため、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好になりそうだ。  ただし、決算発表がピークを迎えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。そのため、23000円を支持線とした底堅さがみられるかが注目される。先週までの23000円処でのこう着から買い戻しは一巡したとの見方もされており、ギャップスタート後は一段の上値追いは慎重になりやすいところでもある。  とはいえ、年初来高値更新からショートカバーの流れは強まりやすい。過熱感のある銘柄などは利益確定が意識されやすいところであろうが、相対的に出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングになることが考えられる。米中貿易摩擦の行方に対しては楽観視できないほか、英国のブレグジットの行方なども手掛けづらくさせようが、それ故にロングポジションは積み上がっていないため、一段とトレンドが強まる可能性も意識しておきたいところであろう。  決算前の先回り的な売買は避けたいところであり、決算を通過している銘柄等の出遅れ銘柄を探る物色が意識されることになりそうだ。 《AK》