マーケット
10/11 15:15
39,605.80
+224.91
43,065.22
+201.36
暗号資産
FISCO BTC Index
10/15 11:12:47
9,834,725
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

「それでも高値は取りにいかない」

2021/4/30 12:32 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;28908.39;-145.58TOPIX;1906.46;-2.60 [後場の投資戦略]  本日の日経平均は3ケタの下落で前場を折り返した。度々下げ渋る場面もあったが、ゴールデンウィークの合間とあって買いに傾きづらいところではあるだろう。東証1部売買代金を見るとここまで1兆4000億円弱と少なくはないが、主要企業の決算対応でまずまず膨らんでいることを考慮すれば、やはり積極的な売買は乏しいとみられる。  主要企業の決算反応はまちまち。日本電産<6594>、エムスリー<2413>など急落が相次いだ決算発表シーズン初期と比べると改善してきた印象を受ける。ただ、キーエンスなどを見ると決算反応への警戒感から事前に売りが出た反動との見方もできるだろう。このところ日々の新高値銘柄数は2ケタペースが続いており、本日もここまでの速報ベースでは基調に変化があったように見受けられない。結局のところ、決算を手掛かりとした見直しの動きや短期目的の取引はあっても、「高値を取りに行く」ムードではないことには変わりないのだろう。ただ、こうしたなかで富士通が1月に付けていた取引時間中の年初来高値(17250円)を更新したのには、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が息の長い投資テーマとして意識されているのを感じさせる。  新興市場でもマザーズ指数が-0.51%と続落。28日のマザーズ売買代金は1100億円台まで減少しており、薄商いのなか信用買いの手仕舞いのための売りに押されているとみられる。なお、東京証券取引所が27日発表した23日申し込み時点の信用買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は3兆3005億円(前の週から1029億円増加)と2年10カ月ぶりの高水準、一方の売り残高は7072億円(同257億円減少)と2年4カ月ぶりの低水準だったという。ゴールデンウィーク前にどの程度信用買い残の整理が進んだか見極めたいところだが、株式需給の面でも引き続き上値の重さが意識されるところか。  さて、東京市場の休場中に米国株は一進一退となったが、「これまでどおり相場の上昇に乗り続けよう」とする向きと「強い(業績・経済)数値が確認されたらリスク資産を減らしていこう」とする向きがせめぎ合っている印象を受ける。「GAFAM(アルファベット(グーグル)、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)」に代表される主力ハイテク企業の決算はやはり圧巻の内容だったが、決算に対する反応はまちまち。ここからの投資戦略についても考えが割れているようだ。バイデン政権やFRBは積極的な財政支出・金融緩和を継続する姿勢を示しているが、ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2.4%台まで上昇してきた。インフレ加速に対する警戒感も根強いことが窺える。  東京市場は明日から5連休となるが、この間に米中では企業景況感などの経済指標が相次ぎ発表される。また、日本では本日もコマツ<6301>や東エレク<8035>、ANA<9202>といった主要企業の決算発表が多く予定されており、後場の取引も様子見ムードが強そうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 5件
2413 東証プライム
1,735.5
10/11 15:00
-4.5(%)
時価総額 1,178,286百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
6301 東証プライム
4,086
10/11 15:00
+6(%)
時価総額 3,976,275百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
6594 東証プライム
2,970.5
10/11 15:00
-29.5(%)
時価総額 3,542,526百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
8035 東証プライム
25,620
10/11 15:00
+105(%)
時価総額 12,083,237百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9202 東証プライム
2,899
10/11 15:00
-7.5(%)
時価総額 1,403,968百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02