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目先は21000円キープでも懸念拭えず

2019/5/29 12:26 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;21020.72;-239.42TOPIX;1537.52;-13.47 [後場の投資戦略]  注目された連休明けの米国市場でNYダウは230ドル超の下落。その引け味の悪さや円相場の上昇も嫌気され、本日の東京市場では日経平均が再び21000円を割り込む場面があった。今月に入り取引時間中の21000円割れは度々見られるが、いずれも長めの陽線あるいは下ひげを付け、終値では21000円台を維持している。21000円レベルでの下値の堅さも意識されており、この水準から大きく売り込む動きは限られるようだ。為替市場では円高がひとまず一服、アジア市場では中国・上海総合指数の下げがさほど大きくないため、日経平均は後場も21000円レベルをキープして推移することが見込まれる。  ただ、6月下旬に予定される米中首脳会談まで両国の協議進展が期待しづらいなかで、トランプ氏の発言に相場が振らされるとの懸念が顕在化している。株価変動率(ボラティリティー)が高まれば株式市場全体にリスク回避ムードが広がるだろう。また、米長期金利の低下が鮮明になってきており、日米金利差の縮小に伴う為替の円高懸念もある。相場の不安定化にも十分備えておきたい。(小林大純) 《AK》