マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/7 2:08:38
9,323,594
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要

2019/5/30 12:10 FISCO
*12:10JST 日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要 日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要  日経平均は続落。178.46円安の20824.91円(出来高概算5億6189万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、貿易摩擦問題を巡り、中国が米国への対抗措置としてレアアースの輸出制限を検討していることが報じられたことが嫌気され、主要3指数は揃って続落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の20875円となり、本日の東京市場は朝方は節目の21000円を割り込んで売り先行でのスタートになった。その後も、為替相場において前日日中比でやや円安方向に振れていたが、21000円を前に戻りの鈍い相場展開が続いた。また、前場中ごろに開始された中国・上海総合指数の軟調推移を背景に、指数先物に対する短期筋による断続的な売りなども観測された。  セクターでは、石油・石炭製品が1%高となったほか、保険業、鉱業、海運業、ゴム製品、銀行、鉄鋼が上昇した一方で、パルプ・紙、その他製品、精密機器、医薬品、食料品、小売、電気・ガス業、サービス業は軟調。売買代金上位銘柄では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>、資生堂<4911>、花王<4452>、日立<6501>などが軟調。一方で、米半導体SOX指数の5日ぶりの反発を受けた東京エレクトロン<8035>が2%高となったほか、ファナック<6954>、SUMCO<3436>、三菱商事<8058>などは上昇。そのほか、レアアース関連として、東邦チタニウム<5727>や大阪チタ<5726>などの上昇も目立った。  足元で話題となっている中国によるレアアースの供給制限は米産業界に大打撃となるほか、米中対立の長期化が世界経済に悪影響を与えるとの見方が市場で強まっている。これを受け、世界的に株式保有を減らして債券の持ち高を増やす動きが顕著になっている。なかでも、米10年債利回りは2017年9月以来の水準まで低下。この流れからか、4月にみられた海外投資家による日本株買いの動きにも陰りがみられており、5月以降は現物・先物ともに日本株は売り越し基調となっている。やはり、6月末に開催される主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議の場における米中トップによる会談を前に、日経平均のリバウンドの余地に目を向ける海外投資家は増加しにくいと見られる。  他方、6月限の225オプション市場においても、プットオプションが優位な需給状況が続いている。プットサイドで最も売買高・建て玉ともに積み上がっている水準が権利行使価格20000円処となっているほか、そのほかダウンサイドにおいても19500円、19000円、18500円商いが集中している格好である。国内外の投資家が目先の日経平均に関しては下方へのリスクに備える向きが優勢になってきているようだ。本日の東京市場における個別物色としては、前述の通り、半導体関連の一角やレアアース関連などに関心が向っている。後場にかけてのこれらの動意をみせる銘柄に対して短期資金が引き続き向かう地合いは続く可能性はあるものの、相場全体の地合いとしては資金の逃げ足が速くなりやすい点にも十分留意しておきたいところである。(雲宮 祥士) 《AK》
関連銘柄 13件
3436 東証プライム
1,643.5
10/4 15:00
+9.5(%)
時価総額 575,513百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4452 東証プライム
7,095
10/4 15:00
+53(%)
時価総額 3,370,125百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4502 東証プライム
4,240
10/4 15:00
+40(%)
時価総額 6,708,846百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4911 東証プライム
3,822
10/4 15:00
+41(%)
時価総額 1,528,800百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
2,633
10/4 15:00
-7(%)
時価総額 96,894百万円
スポンジチタンのトップメーカー。兵庫県尼崎市に本社。低酸素球状チタン粉末や高純度チタン等の高機能材料事業も展開。神戸製鋼所等が主要取引先。配当性向25%~35%目安。球状チタン合金粉末等の拡販図る。 記:2024/09/02
5727 東証プライム
1,191
10/4 15:00
+3(%)
時価総額 84,884百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等の堅調も材料高重し。 記:2024/05/21
6501 東証プライム
3,761
10/4 15:00
-20(%)
時価総額 17,438,136百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6954 東証プライム
4,154
10/4 15:00
-3(%)
時価総額 4,193,658百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7974 東証プライム
7,743
10/4 15:00
-22(%)
時価総額 10,055,757百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,355
10/4 15:00
-405(%)
時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
3,082
10/4 15:00
+23(%)
時価総額 13,291,070百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,210
10/4 15:00
+720(%)
時価総額 15,659,655百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,561
10/4 15:00
-119(%)
時価総額 14,750,209百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17