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21日の香港市場概況:ハンセン1.98%安で3日続落、税優遇延長でEV株は逆行高

2023/6/21 18:00 FISCO
*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン1.98%安で3日続落、税優遇延長でEV株は逆行高 21日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比388.73ポイント(1.98%)安の19218.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.13ポイント(2.24%)安の6505.81ポイントとそろって3日続落した。売買代金は981億7200港ドルとなっている(20日は944億3950万香港ドル)。 内外環境の不透明感で投資家心理が悪化する流れ。中国人民銀行(中央銀行)は20日、10カ月ぶりの利下げに踏み切ったものの、景気刺激や不動産セクター支援の効果は限定的とみる向きが多い。一段の経済政策が待たれる状況だ。米国では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、金融引き締めへの警戒感がくすぶる。香港マーケットがあす22日に端午節で休場となるだけに、手控えムードも強まった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、安踏体育用品(2020/HK)が5.5%安、李寧(2331/HK)が5.4%安と中国スポーツ用品セクターの下げが目立つ。米同業のナイキに対し、証券ブローカーが在庫過剰と業績の下振れ懸念に言及したことを受け、連想売りが広がった。 ほか医薬品が安い。百済神州(6160/HK)が3.9%、中国生物製薬(1177/HK)が3.3%、石薬集団(1093/HK)が3.0%ずつ下落した。薬明生物技術(2269/HK)は2.6%安と続落。同社は20日引け後、同日開催した投資家向け説明会の内容を明らかにした。前年同期の反動に加え、過去3年間の高成長により2023年上半期の収益成長は鈍化する見通しとしている。説明会に参加したブローカーがネガティブな評価をしたことで、薬明生物技術株は20日に17.0%急落した。 半面、新興EV(電気自動車)関連は逆行高。蔚来集団(9866/HK)が4.0%、小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)が各2.2%、比亜迪(BYD:1211/HK)が0.6%ずつ上昇した。減税延長が刺激。中国の財政部など関係部門は21日、新エネルギー自動車(NEV)を対象とする購置税(車両取得税)の減免措置について、2027年12月31日まで4年間延長すると正式発表した。 一方、本土市場も3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.31%安の3197.90ポイントで取引を終了した。メディア・娯楽株、電子株、ホテル・観光株など幅広いセクターが売られている。半面、発電株は上昇。自動車株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》