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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は5日続伸も上値の重い展開

2023/6/20 10:24 FISCO
*10:24JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は5日続伸も上値の重い展開 【ブラジル】ボベスパ指数 119857.76 +0.93% 19日のブラジル株式市場は小反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1099.34ポイント高(+0.93%)の119857.76で引けた。日中の取引レンジは118557.81-119939.00となった。 小幅安で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想の上方修正が好感された。ブラジル中央銀行がエコノミストら約100人を対象に実施した最新調査では、2023年の成長予想が前回の1.84%から2.14%に上方修正された。また、2023年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)予想も前回の5.42%から5.12%に引き下げられた。ほかに、通貨レアル安の進行がブラジル株の支援材料となった。 【ロシア】MOEX指数 2815.07 +0.51% 19日のロシア株式市場は5日続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比14.28ポイント高(+0.51%)の2815.07ポイントで引けた。日中の取引レンジは2783.69‐2816.57となった。 中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。景気対策への期待が高まっていることが指数をサポートした。また、通貨ルーブル安の進行も輸出大手の物色手掛かり。一方、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。 【インド】SENSEX指数 63168.30 -0.34% 19日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比216.28ポイント安(-0.34%)の63168.30、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同70.55ポイント安(-0.37%)の18755.45で取引を終えた。 買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。モンスーン(雨季)到着の遅れが警戒された。報告によると、全国平均で37%の降雨不足で穀物の収穫に悪影響を与える恐れがあるという。また、二輪車の販売減や生産連動型インセンティブ(PLI)スキームの審査が厳格になるとの報道も対象セクターの圧迫材料となった。 【中国本土】上海総合指数 3255.81 -0.54% 週明け19日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比17.53ポイント安(-0.54%)の3255.81ポイントと3日ぶりに反落した。 国内景気の先行き不安がくすぶる。5月の経済指標が総じて弱い内容となるなか、証券ブローカー各社が中国の2023年経済成長見通しをそろって引き下げた。売り圧力も意識される。上海総合指数は先週、5月22日以来、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。他方、中国国務院(内閣に相当)は16日の常務会議で、経済の持続的な回復に向け、より有効な措置を講じる方針を確認。経済対策に対する期待感は高まるものの、具体的な内容を見極めたいとするムードも広がっている。 《NH》