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12日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で4日続落、テック指数は0.3%上昇

2023/5/12 18:00 FISCO
*18:00JST 12日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で4日続落、テック指数は0.3%上昇 12日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比116.55ポイント(0.59%)安の19627.24ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.56ポイント(0.47%)安の6663.55ポイントと反落した。売買代金は1027億7320万香港ドルと低水準が続いている(11日は970億9190万香港ドル)。 中国景気の先行き不安が強まる流れ。昨日引け後に報告された4月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を大きく下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を下回った。直近で発表された物価や貿易の統計でも、内需の弱さが指摘されている。景気敏感株が売られた。ただ、下値は限定的。主力ネット企業の決算内容や米金利の低下基調が材料視された。ハンセン指数などは小高く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が6.9%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が3.2%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.2%安と下げが目立った。 セクター別では、非鉄が安い。上記した中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.2%、江西銅業(358/HK)が6.4%、中国アルミ(2600/HK)が5.7%ずつ下落した。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要非鉄の先物が軒並み値下がりしている。 海運・港湾セクターも急落。中遠海運能源運輸(1138/HK)が7.0%安、太平洋航運集団(2343/HK)が4.4%安、海豊国際HD(1308/HK)が3.3%安、中遠海運港口(1199/HK)が2.4%安、招商局港口HD(144/HK)が1.9%安で取引を終えた。 中国金融セクターもさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.5%安、中国建設銀行(939/HK)が2.4%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.2%安、中国平安保険(2318/HK)が3.0%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.7%安と値を下げた。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.3%高と3日続伸した。個別では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が7.3%高、短文投稿サイト運営の微博(9898/HK)が5.1%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.0%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が2.8%高と上げが目立っている。京東集団は昨日引け後に1〜3月期決算を発表し、業績の黒字転換を明らかにした。京東健康の1〜3月期決算は、実質利益が倍増している。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.12%安の3272.36ポイントで取引を終了した。素材株が安い。インフラ関連株、ITハイテク株、金融株、不動産株、エネルギー株、運輸株、食品・酒造株なども売られた。半面、発電株は高い。医薬品株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》