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12日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で4日続落、景気敏感株に売り

2023/5/12 16:48 FISCO
*16:48JST 12日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で4日続落、景気敏感株に売り 12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比37.19ポイント(1.12%)安の3272.36ポイントと4日続落した。4月26日以来、約2週ぶりの安値水準を切り下げている。 中国景気の先行き不安が投資家心理を冷やす流れ。足もとで公表された経済指標では、中国経済持ち直しペースの鈍化が示されている。昨日引け後に報告された4月の金融統計は、国内金融機関の新規融資が市場予想を大きく下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも事前予想を下回った。直近で発表された物価や貿易の統計でも、内需の弱さが指摘されている。指数は引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、非鉄や鉄鋼など景気動向に敏感な素材の下げが目立つ。洛陽モリブデン(603993/SH)が6.4%安、中国アルミ(601600/SH)が4.5%安、江西銅業(600362/SH)が4.3%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.3%安、新疆八一鋼鉄 (600581/SH)が1.9%安で引けた。 ゼネコンや建機、建材のインフラ建設関連株も安い。中国鉄建(601186/SH)が6.5%、中国中鉄(601390/SH)が4.5%、三一重工(600031/SH)が2.4%、北京金隅集団(601992/SH)が2.0%ずつ下落した。 ITハイテク関連もさえない。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.8%安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.8%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が1.8%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.6%安で取引を終えた。金融株、不動産株、エネルギー株、運輸株、食品・酒造株なども売られている。 半面、発電株はしっかり。華電国際電力(600027/SH)が6.9%、国電電力発展(600795/SH)が3.0%、大唐国際発電(601991/SH)が2.2%、華能国際電力(600011/SH)が1.8%ずつ上昇した。医薬品株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.93ポイント(0.66%)安の290.08ポイント、深センB株指数が6.99ポイント(0.59%)安の1182.57ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》