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7日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で4日ぶり反発、百度15%上昇

2023/2/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で4日ぶり反発、百度15%上昇 7日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.54ポイント(0.36%)高の21298.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.88ポイント(0.60%)高の7232.25ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1037億7660万香港ドルに縮小している(6日は1360億2010万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下落し、足もとでは1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の景気テコ入れスタンスも改めて意識される。湖北省の武漢市政府は6日、住宅購入制限の緩和を発表し、即日で実施した。その他の複数地区でも、制限が大幅に緩和されている。ただ、上値は限定的。米金融緩和の期待後退や、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収が引き続き重しとなった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が15.3%高(2月に入り累計22.7%上昇)、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が2.3%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が2.2%高と上げが目立った。百度はチャットボットの投入計画を表明。先行した米オープンAIのチャットボット「ChatGPT」が急成長していることもあり、百度の新サービスにも改めて注目が集まった。 セクター別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園のほか、中国金茂HD(817/HK)が4.3%、旭輝(884/HK)が2.8%、雅居楽集団(3383/HK)が1.7%ずつ上昇した。 発電や設備の中国電力セクターも急伸。華電国際電力(1071/HK)が6.6%高、華潤電力HD(836/HK)が4.9%高、華能国際電力(902/HK)が4.1%高、ハルビン電気(1133/HK)が11.1%高、上海電気集団(2727/HK)が2.7%高で引けた。 ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が2.7%高、中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、中アルミ国際工程(2068/HK)が1.1%高、中国冶金科工(1618/HK)が2.3%高で取引を終えた。 半面、食品飲料やスポーツ用品など消費関連セクターの一角はさえない。中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.6%、万洲国際(288/HK)と農夫山泉(9633/HK)がそろって1.3%、特歩国際(1368/HK)が2.4%、361度国際(1361/HK)が1.6%ずつ下落した。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3248.09ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。公益株、自動車株、金融株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。半面、医薬株は安い。運輸株、半導体株、食品・酒造株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》