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6日の香港市場概況:ハンセン2.0%安で3日続落、中国不動産セクターに売り

2023/2/6 18:00 FISCO
*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン2.0%安で3日続落、中国不動産セクターに売り 週明け6日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比438.31ポイント(2.02%)安の21222.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が197.65ポイント(2.68%)安の7189.37ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1360億2010万香港ドルとなっている(3日は1299億6040万香港ドル)。 投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収や、米長期金利の上昇が嫌気されている。米国では、雇用統計の強い結果を受け、米連邦準備理事会(FRB)が早い時期に利上げを停止するとの見方が後退した。米10年債利回りも急上昇している。金融政策で米国に追随しやすい香港でも、「利上げサイクル前倒し終了」の期待感が弱まった。米中関係の悪化も警戒。米軍は4日、米本土上空に飛来した中国の「大型気球」を撃墜した。中国外交部は5日、「民間の無人飛行船が米国に入ったのは不可抗力」だとし、「撃墜は無責任な行動」などと強く非難している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.2%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.9%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.1%安と下げが目立った。 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が4.7%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が4.4%、旭輝HD(884/HK)が5.4%、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.1%、中国金茂HD(817/HK)が4.1%ずつ下落した。 新興EV(電気自動車)関連も急落。蔚来集団(9866/HK)が5.4%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が4.3%安、理想汽車(2015/HK)が3.2%安で引けた。 非鉄セクターもさえない。中国宏橋集団(1378/HK)が4.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.1%安、中国アルミ(2600/HK)が3.8%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.4%安で取引を終えた。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.76%安の3238.70ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、ITハイテク株、素材株、医薬品株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、公益株は高い。空運株や軍事関連株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》