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中国本土株式概況:上海総合2.6%安で反落、ハイテクと自動車に売り

2022/4/11 17:02 FISCO
*17:02JST 中国本土株式概況:上海総合2.6%安で反落、ハイテクと自動車に売り 週明け11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比84.72ポイント(2.61%)安の3167.13ポイント(上海A株指数は2.61%安の3319.34ポイント)と反落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 中国の景気鈍化が警戒される流れ。新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからず、行動抑制が長期化すると不安視されている。上海市政府の発表によれば、10日の新規感染は2万6087人に拡大し、事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施しているにもかかわらず、過去最多を連日で更新。物流の混乱などで、すでに複数の工場が稼働停止を余儀なくされている。中国のインフレ懸念も改めて意識。朝方公表された今年3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率が予想をそろって上回った。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ITハイテクの下げが目立つ。情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が8.0%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が6.4%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が5.8%安、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.4%安で引けた。 自動車株も安い。長城汽車(601633/SH)が7.2%、広州汽車集団(601238/SH)が4.7%、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)が3.3%ずつ下落した。販売不振を嫌気。業界団体が11日公表した最新統計によれば、今年3月の乗用車小売台数は前年同月比で10.5%減少し、再びマイナス成長に転落した。また、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車が報告した今年3月の営業実績では、新車販売台数が前年同月比で8.9%減小。マイナス成長は3カ月連続となっている。 金融株もさえない。招商銀行(600036/SH)が2.7%安、中国平安保険(601318/SH)が3.3%安、中信証券(600030/SH)が2.9%安、で取引を終えた。不動産株、酒造株、食品飲料株、素材株、医薬品株、運輸株なども売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.50ポイント(0.87%)安の286.44ポイント、深センB株指数が17.48ポイント(1.65%)安の1039.78ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》