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7日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で続落、中国のコロナ感染拡大が逆風

2022/4/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で続落、中国のコロナ感染拡大が逆風 7日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比271.54ポイント(1.23%)安の21808.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.26ポイント(1.49%)安の7495.54ポイントとそろって続落した。売買代金は1173億3090万香港ドルにやや縮小している(6日は1342億2190万香港ドル)。 中国景気の先行き不安がくすぶる流れ。世界銀行やエコノミストらは、新型コロナウイルス感染再拡大などを理由に、中国経済成長率を相次ぎ下方修正している。上海市政府が7日発表したところによれば、市内の1日当たり新規感染は6日に1万9982人に達し、過去最多を再び更新した。事実上のロックダウン(都市封鎖)も延長され、解除の見通しも立っていない。そのほか、米国で金融引き締めの動きが加速するとの見方が高まっていることもマイナス材料だ。 ただ、下値を叩くような売りはみられない。経済対策の期待感が相場を下支えしている。李克強・首相が主宰した6日の国務院(内閣に相当)常務会議では、中国景気に下押し圧力がかかっているとして、適時な金融支援で経済を支える方針が改めて示された。また、中国本土とは逆に、香港域内でコロナ感染者数が減少しつつあることも買い安心感を誘っている。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が急落。ハンセン科技(テック)指数は2.5%安と他の指数をアンダーパフォームしている(構成銘柄30のうち下落28)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が7.9%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が7.9%安、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(金蝶国際ソフト:268/HK)が5.9%安と下げが目立った。 外食や酒造の飲食関連も売られる。海底撈国際HD(6862/HK)が7.2%安、海倫司国際HD(9869/HK)が5.6%安、百勝中国HD(9987/HK)が3.9%安、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.8%安、華潤ビールHD(291/HK)が2.7%安と値を下げた。 マカオのカジノも安い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が6.6%、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が6.0%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.2%ずつ下落した。 発電や設備の電力セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)と華潤電力HD(836/HK)がそろって4.3%安、華電国際電力(1071/HK)が3.2%安、ハルビン電気(1133/HK)が4.7%安、東方電気(1072/HK)が4.4%安で取引を終えた。 半面、香港に拠点を置く電力や金融の一角は強含み。電能実業(パワー・アセッツ・ホールディングス:6/HK)と中電HD(CLPホールディングス:2/HK)がそろって0.9%高、中銀香港(2388/HK)が1.2%高と上昇した。 一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.42%安の3236.70ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、運輸株、金融株、素材株、公益株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》