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中国本土株式概況:上海総合0.5%高で反発、中国経済対策に期待感

2022/4/8 16:52 FISCO
*16:52JST 中国本土株式概況:上海総合0.5%高で反発、中国経済対策に期待感 8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比15.16ポイント(0.47%)高の3251.85ポイント(上海A株指数は0.47%高の3408.23ポイント)と反発した。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。市場では、「早ければ来週にも、預金準備率や中期貸出制度(MLF)金利の引き下げなど一段の緩和策が発表される」との見方が広がっている。6日の国務院(内閣に相当)常務会議では、適時な金融支援で経済を支える方針が改めて示された。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国本土の新型コロナウイルス感染再拡大などが重しとなった。一日当たり新規感染が7日に2万人を初めて突破した上海市では、事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長され、物流の混乱も危ぐされる状況。業種によっては、業績の下方修正も必至だ。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ゼネコンや建機、建材などインフラ建設関連の上げが目立つ。中国中鉄(601390/SH)が4.3%高、三一重工(600031/SH)が9.1%高、福建水泥(600802/SH)が2.8%高で引けた。今年に入り、各地方都市のインフラ投資プロジェクトは進展が加速している。中国中鉄は7日引け後、今年第1四半期(1〜3月)の新規受注額が前年同期比で84.0%増加したと報告した。 不動産株も高い。緑地HD(600606/SH)が4.9%、保利地産(600048/SH)が3.4%、上海世茂(600823/SH)が2.4%ずつ上昇した。エネルギー株、公益株、金融株、運輸株なども買われている。 半面、医薬品株はさえない。上海医薬集団(601607/SH)が4.8%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.9%安、北京同仁堂(600085/SH)が2.1%安で取引を終えた。ハイテク株、消費関連株、メディア関連株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.00ポイント(0.70%)高の288.94ポイント、深センB株指数が1.45ポイント(0.14%)高の1057.25ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》