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中国本土株式概況:上海総合0.02%高で小幅続伸、不動産とインフラ建設に買い

2022/4/6 16:59 FISCO
*16:59JST 中国本土株式概況:上海総合0.02%高で小幅続伸、不動産とインフラ建設に買い 清明節連休明け6日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比0.71ポイント(0.02%)高の3283.43ポイント(上海A株指数は0.02%高の3441.33ポイント)と小幅に続伸した。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国景気の先行きを不安視した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は後場途中からプラスに転じた。足もとの景況感指数が悪化したことで、逆に当局が景気下支え策を強化するとの見方につながっている。朝方公表された民間集計の3月・中国非製造業PMIは42.0となり、景況判断の分かれ目となる50を7カ月ぶりに割り込んだ。中国国家統計局などが先週発表したPMIも50を割り込んでいる。中国不動産業の債務問題を巡る警戒感がやや薄らいだこともプラス。米メディアが4日、消息筋情報として伝えたところによれば、流動性危機に直面するデベロッパー大手、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)はこのほど、海外の大口債権者グループと再編協議を進展させることで合意したもようだ。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の上げが目立つ。上海世茂(600823/SH)が8.2%高、金地集団(600383/SH)が3.4%高、緑地HD(600606/SH)が2.1%高で取引を終えた。 ゼネコンや素材のインフラ建設関連も高い。中国建築(601668/SH)が8.4%、中国中鉄(601390/SH)が5.9%、宝山鋼鉄(600019/SH)が5.5%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.1%ずつ上昇した。 金融株もしっかり。興業銀行(601166/SH)が2.4%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.6%高、中国平安保険(601318/SH)が1.2%高と値を上げた。エネルギー株、公益株、メディア関連株なども買われている。 半面、ハイテク株は急落。半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がストップ安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が6.9%安、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が3.1%安で引けた。 消費関連株も安い。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.8%、自動車の長城汽車(601633/SH)が3.8%、化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が2.6%ずつ下落した。医薬品株、海運株、防衛関連株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.59ポイント(1.60%)高の290.53ポイント、深センB株指数が9.11ポイント(0.86%)高の1068.81ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》