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10日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高で7日ぶり反発、消費関連に買い

2022/3/10 16:56 FISCO
*16:56JST 10日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高で7日ぶり反発、消費関連に買い 10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比39.70ポイント(1.22%)高の3296.09ポイント(上海A株指数は1.22%高の3454.57ポイント)と7日ぶりに反発した。 過度なインフレ懸念の後退で、投資家に買い安心感が広がる流れ。石油輸出国機構(OPEC)加盟国による増産観測が広がり、昨夜のWTI原油先物は12.1%安と4日ぶりに急反落した。小麦や鉄鋼、一部の非鉄なども大幅に値下がりしている。商品市況高の一服で、個人消費の冷え込みや企業収益の悪化に対する警戒感もひとまず薄らいだ。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の上げが目立つ。酒造の青島ビール(600600/SH)が6.2%高、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が2.8%高、自動車の広州汽車集団(601238/SH)が2.4%高、小売の上海百聯集団(600827/SH)が2.0%高、家電の海爾智家(600690/SH)が1.3%高で引けた。 医薬品株も高い。薬明康徳(603259/SH)が9.4%、上海医薬集団(601607/SH)が6.7%、北京同仁堂(600085/SH)が5.7%、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.7%ずつ上昇した。 「カーボンフリー」関連の銘柄も物色される。原子力発電大手の中国核能電力(601985/SH)が5.6%高、風力発電プロジェクトの中節能風力発電(601016/SH)が5.0%高、ソーラー発電部材の隆基緑能科技(601012/SH)が4.6%高で取引を終えた。5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では(会期は11日まで)、カーボンピーク、カーボンニュートラルの目標達成に注力する方針が改めて示されている。このほか、素材株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、銀行・保険株なども買われた。 半面、エネルギー株の一角はさえない。陝西煤業(601225/SH)が2.0%、中国神華能源(601088/SH)が1.3%、中国石油天然気(601857/SH)が1.4%ずつ下落した。産金株、証券株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.67ポイント(0.98%)高の276.23ポイント、深センB株指数が15.69ポイント(1.46%)高の1093.51ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》